昨夜、チャンネル4のThe Murder Workersというドキュメンタリーを見た。チャリティー・ワーカーを通して殺人事件の被害者家族に迫る。
お父さんにお母さんを殺された子どものことをワーカーが言った、自分1人しかわからないことを心の中に持っているのは孤独だ、というのがしみた。孤独だから誰ともわかちあえないんじゃなくて、誰ともわかちあえないから孤独になっちゃう…うーむ真理かも。
殺された息子への国からの賠償金の説明を聞くうちに、息子の命の値段を言われているようだと嗚咽しはじめた母親が言った、お金の話が汚く感じるというのも、悲しみが汚されるような気がするんだろうなあ。喪失感の真っ只中にいる人にお金の話は酷だけど、殺された娘の葬式代に困る母とか、ドイツで殺された息子の裁判に足しげく英独往復しなきゃいけない母とか、お金のこと避けて通れなかったりもする。
ワーカーの人たち、良い仕事するんだ、これが。お金のこといろいろ手際よく進めたり、心理面でも親身かつプロフェッショナルなサポート。最初はワーカーを拒絶するようだった冒頭の子も、少しずつ心のうちを話せるようになって、行けなくなってた学校にも通いだした。
先週、三宅響子監督にSurviving the Tsunami-My Atomic Aunt(邦題は波のむこう~浪江町の邦子おばさん ~)についてインタビューしたばかりで、被災者への賠償金のことを思い出した。悲しみも癒えないうちに、自分でお金を勝ち取るガッツなんか出ないよね。物心両面サポートする人は足りてるのかなあ。