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掘り出し物のウェルシュ学園もので期待の新人

ロンドン映画祭

Hunky Dory  試写

ミニー・ドライバー演じる女性教師がミュージカルに情熱を傾ける、と言うと、最近ありがちなものと思われそうだけど、これが掘り出し物。いきなり歌いだしたりするミュージカルではないのでご安心を。

あくまで学校行事としてのミュージカルで、そのシーンでの歌もなかなか聞かせるけど、あとは普通にウェールズ訛りでしゃべる。70年代のウェールズの学校が舞台というのが、ローカルな暖かさと、デヴィッド・ボウイとかをシェイクスピアに取り込む時代感覚になっていて、懐かしくもフレッシュ。

生徒の方の主役が美形だし歌も演技も上手くて要注目。舞台でローレンス・オリビエ・アワーズも受賞してて、ヴォーグ誌のモデルも務めてるアノイリン・バーナードという24才の青年だそうな。そりゃ、上手くてきれいなわけだ。

監督が去年のロンドン映画祭にもPatagoniaで参加のマーク・エヴァンス。学園ミュージカル?とパスしそうになったけど、監督の名前見て、思いとどまって正解だった。細かいエピソードを効かせて、ほのぼの仕上げるのがエヴァンス監督得意技とみた。

When the Night 一般上映

育児疲れからの児童虐待が疑われる美人ママと、それに気づく人間嫌いみたいな男。最初の緊迫した感じが良いだけに、後半、美人ママと男の一大ロマンスに展開してしまう、怒涛のメロドラマな成り行きに腰砕け。もうちょっと抑えたら、けっこういい映画になったかもしれない。惜しい。イタリア映画だけど、ママと男の両方とも、のっけからセクシーな雰囲気漂わせてるのが、さすがラテン。

フランス映画恐るべし

ロンドン映画祭試写

PATAGONIA/パタゴニア(原題)

公式サイトPatagonia

ウェールズからパタゴニアに向かうカップルの物語と、パタゴニアから故郷ウェールズに向かう年老いた女と青年の物語が、それぞれに進む。パタゴニアに新天地を求めたウェールズからの移民が多かった時代の古い写真を大切に持っている老女。郷愁を感じて、ホロッとなる。ダフィーが出てた。歌も当然ダフィー。独特のハスキーボイスが映画の雰囲気を盛り上げる。

SPECIAL TREATMENT (SANS QUEUE NI TÊTE)/スペシャル・トリートメント(英題)

公式サイトrezofilms • Sans queue ni tête

イザベル・ユペールがすごい。いつもながら、目が離せなくなるような演技。娼婦と精神分析家のお話だが、ベッドを整える娼婦と、寝椅子を整える精神分析家をシンクロさせて見せたりする。両者とも、それぞれに消耗してしまっている。どちらも、人から吐き出されるものを受け止める仕事という意味では同じか。深みがあって、サラッと終わる感じが大人っぽい。さすがフランス映画。

HANDS UP (LES MAINS EN L’AIR)/ハンズ・アップ(英題)

公式サイトLES MAINS EN L’AIR

不法滞在の移民のお話を子どもの視点に落とし込んで見せる。最後にしっかりまとめているのが、気に食わないと思ったのは、上の映画の後に見たせいか。まとめて見せたおかげで、わかりやすくなっているから、こういう問題を描くには悪くないのかも。主役の女の子が将来美人になるだろうなあという感じに、とっても可愛い。


映画ニュース/インタビュー

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