第66回ロンドン映画祭 プレス試写
9月26日
One Fine Morning
ミア・ハンセン=ラヴ監督作。
前作ベルイマン島にてもそうだったが、微妙な男女を撮るのが上手い。レア・セドゥが抗いがたいほど魅力的なシングルマザー、サンドラ役で、パートナーが居ながら惹かれてしまうクレメント(メルヴィル・プポー)やむなしと思わせる。
パートナーとの間を行き来する煮え切らないクレメントに加え、サンドラには、父親の介護問題もある。たんさん著作もある、知の人であった父親だけに、次第に呆けてくるのを見る娘としての辛さもある。
単なる三角関係の恋愛ものにせず、恋愛と同等かそれ以上に重い背景を作ったのが、効いている。