第66回ロンドン映画祭 プレス試写
9月30日
Klondike
2014年、ロシア侵攻が始まった頃の、あるウクライナ家族の物語。
リビングらしい部屋は、外に面した壁が崩れ落ちている。
夫婦であろう男女がいる。出産を控えているらしい女性は、大きなお腹で辛そうだ。
応急処置で多少の目隠しをしても、ロシア兵のいる外の様子が筒抜けの家で寝起きするお腹の大きな女性というシュールと、今のウクライナの状況とも重なるリアル。
ロシア国境近くの村で、男性はロシア側と通じているふうだ。そこにやってきた女性の弟と、男性の間に険悪な空気が流れる。
不毛な結末を迎える家の中の争いは、外の戦争が向かう不毛の暗示だろうか。