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イケナイと思うのは母性神話のせい?

ゲイ、レズビアンからSM、自慰と性描写もいろいろあれば、殺人、解体、切腹などなどスプラッターなのもいっぱいあったロンドン映画祭。

そういうのは、わりと平気。それ自体が目的ではなく、何かを表わすのに使ってあれば、すんなり見てしまう。反面、すごくイケナイものを見た気になったのがEssential Killing

敵地の中を逃げ惑うタリバン兵士の主人公をヴィンセント・ギャロがセリフもなしに体で表現してる映画だけど、雪道を自転車こいで行く途中に一休みしながら赤ちゃんにお乳をあげてるお母さんを襲うシーンが、殺戮シーンよりショッキングだった。襲うたって、性的な意味じゃなく、飢えた主人公が空いてるお乳を取り出して、むしゃぶりつくんだけど。

胸からちょっと糸を引かせながら、口周り白く乳だらけにしたギャロが顔を離すと、太ったお母さん、あまりのことに気絶したんだか、ショック死したんだか、片乳にまだ赤ん坊を吸いつかせたまま動かなくなってる。

アメリカ兵をドッカンと吹っ飛ばしたり、逃亡中、罪もない民間人のきこりを電動ノコギリで殺したりする方が殺し方としてはひどいのに、もっと悪いことをしているように思えるのは、母性を尊いものと思っているからなのかな?自分でも考察してみたくなる点。

しゃべらなくても凄いギャロ

ロンドン映画祭、試写後、一般上映2本

Somewhere/サムウェア(原題)

公式サイトS O M E W H E R E

ソフィア・コッポラ監督の金獅子賞受賞作。わけもわからなく動かされてるような俳優の主人公とか、出世作のロスト・イン・トランスレーションと似てるとこもあるけど、終わり方は明るい。絵的に上手い構成で見せるのは、昨年の同賞受賞作レバノンもそうだった。金獅子賞はそのへんに重点を置いて選んでる?

Essential Killing/エッセンシャル・キリング(原題)

主人公の追われるタリバン役のヴィンセント・ギャロ、一言も発しなかったんじゃないかな。うめいたりはするけど。それで、ずっと引きつけるのは、たいしたものだ。あいさつにたったイエジー・スコリモフスキ監督が自信満々だったのも納得。

The Sleeping Beauty/ザ・スリーピング・ビューティー(原題)

眠れる森の美女に氷の女王が混ざって、最後はレズビアン・シーンも混ぜつつティーンエージャーの早すぎる妊娠という問題で終わる。途中、眠くなったし、ヘンテコさが必ずしも効いてないようにも思うけど、印象的ではある。あれ?と調べたら、やっぱり前にも見てたカトリーヌ・ブレイヤという監督だった。Bluebeardという作品を見て、同じ感想を持ったんだった。女性のセクシャリティを昔話をかりて表わす作風なのね。

禁断メルヘン 眠れる森の美女という邦題で2012年日本公開のようです。(2011年12月5日追記)


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