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ベン・ウィートリー BBCダイオウイカ

5日、ベン・ウィートリー監督新作A Field in Englandお披露目。国内の監督作では英国初となるTV,映画館、DVD同時公開。

この監督の映画はダークだ。罪悪感もなく殺すというのがよく出てくる。それをミステリー・ホラーにしたKill List、コメディの Sightseersときて、今度のは時代物。私はコメディが好きだな。ダークさが、かえってひきたつ。

公式サイトhttp://www.afieldinengland.com

こないだBBCでダイオウイカもやってた。日本で大評判になったもののBBC版と思います。意外にあっさりした30分番組。ダイオウイカ来るか?来るか?来たーっ!と見たかったな。来たのは知ってたから、面白さ半減。映画は世界一斉公開とかあるけど、こういうのこそ世界一斉公開にしてほしい。

見逃し2本

昨夜は、Submarineをテレビ鑑賞。一昨年のロンドン映画祭で見逃し、昨年のベルリン映画祭の方で見ようとしたら、人気でチケット入手できず…やっと見られた。フィルム4が制作にかかわってるということで、チャンネル4での放映。やっぱり面白かったです。

笑えるけど、しっかり青春もしてる映画。アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーの楽曲Submarineもあってる。パディ・コンシダインも面白い役どころだし、ハーモニー・コリンがエンディング・ロールにスペシャル・サンクスとして名前が出てたし、いいとこおさえてるなリチャード・アヨエイド監督。アヨエイドは、イギリスのテレビで活躍してたコメディ俳優で、ベン・スティラーと競演のコメディ映画がそろそろ公開…ハリウッド入りしちゃったのね。

もう1本は、先週のBBC放映を見逃しのAdam & Paul。最近はウェブからでも見られるのが有難い。BBCウェブから消える最後の日に見たら、Youtubeでもあがってた。便利な時代になったものだなあ。テープにタイマー録画してたのが遠い昔のよう。

ヤクチュウのとことんダメな二人組みが、とことんダメなままなのが可笑しくも悲しい。けっこう評価が高いアイルランド映画なので、お時間のある際に是非。

YoutubeAdam and Paul full movie (with English or Hungarian subtitles) – YouTube

ビートルズ映画でスコセッシの凄さ再確認

土日にテレビでジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド鑑賞。

土曜に2時間放映して、続きは明日って、どんだけ長いんだと思ったら、計3時間半もあった。マーティン・スコセッシ監督が、ハリスン夫人の許しを得て作ったドキュメンタリー。日本は19日劇場公開、行かれる方は、長いの心してくださいませ。

ビートルズといえば、レノンとマッカートニーと思ってたけど、これ見たらハリスン・ファンになってしまった。派手さはないけど、落ち着いてて、仲間おもいで、いい人。亡くなる間際までユーモアもあって、人間ができてたんだなあ。交友関係も幅広く、いろいろ経緯があったエリック・クラプトンはもちろん、テリー・ギリアム監督なんかも出てた。

BBC放映だったけど、両日とも後にビートルズ関連番組続けて、日曜は映画中で使われたのと同じ映像(もともとBBCの古い映像かも?)使ったドキュメンタリーを流してた。良く出来たテレビ・ドキュメンタリーだけど、スコセッシ監督作品の後では、すっかり引き立て役。コメントから映像に移るタイミングや音のかぶさり方とか絶妙で、2つ並べるとキレの良さが全然違う。

シェーン・メドウズ監督が、アークティック・モンキーズにライブ・ドキュメンタリー依頼された時、スコセッシ監督のザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライトみたいに凄いのは作れないと断ったというのも、納得。シャイン・ア・ライトは、もちろん良く出来たドキュメンタリーだけど、あの時はメドウズ監督ご謙遜?と思った。今回、ようやく、ちょっとわかった。人が撮った昔の映像をつないだものでさえ、こんなに差が出るんだから、自分で撮ってる分が多いシャイン・ア・ライトを、映画制作者が見たら、とんでもない上手さなんだろうな。

けどメドウズ監督、ドキュメンタリー断ったにしろ、その縁でル・ドンク・アンド・スコゼイジーここに書いてます)が出来たんだから、それはそれでよかったのかも。

ロンドン映画祭終了、アフタヌーンティー

一昨日はロンドン映画祭最終日

The Deep Blue Sea 試写 会見

Of Time and the Cityみたいなドキュメンタリーでさえ、画面にものすごく情緒を盛り込んで見せるテレンス・デイヴィス監督の技が炸裂。パイロットのもとに走るも…となる良家の夫人を演じるレイチェル・ワイズ、相手役トム・ヒドルストンも名演。ヒドルストン、馴染みがないように思って調べたら、BBCドラマMiss Austen Regretsに出てた人だったけど思い出せない。こういうおとなしめの美男美女は、見逃してることが多いな。私にとっての死角かも。

マイ・バック・ページ 一般上映

ニセモノなんだか本物になるんだかわからないような自称運動家を演じる松山ケンイチが、周りの人たちに信じ込ませるカリスマと、うさんくささの両方を醸し出してるのがすごい。これを見ただけでも、この人が評価されるの納得。昨年も出演作が2本参加してたのに見られずじまいで、初松ケン。見られてよかった。

Footnote 一般上映

父の息子へのライバル心をコメディタッチで描いてる。いい具合に滑り出す、出だしが上手い。

公式サイトFOOTNOTE

Into the Abyss 一般上映

別の会見と重なり涙をのんでパスした試写、チケットが取れなかった一般上映ときて、今回のドキュメンタリー賞受賞で再上映となって、ようやく見られたヘルツォーク新作。死刑囚と関係者へのインタビューを中心に、死刑制度を考えさせるような作りになってる。こういう重いテーマを、大仰にせず、かと言って浅くなく、過不足ない加減で撮れるのは、さすが。

 

昨日は、取材でアフタヌーンティー発祥の地へ。2種アフタヌーンティーを試食し、お腹いっぱいで、広大なお屋敷をガイドしてもらううちに、気持悪くなりかけたとこで終了、セーフ、冷や汗。やっぱりアフタヌーンティーは、ゆっくり時間かけて優雅にいただくものと再認識。

デヴィッド

BBCの単発ドラマPage Eight鑑賞。

ビル・ナイ主演。番組CMでチラッと顔が見えるのが気になっていたレイフ・ファインズは英首相役だった。英首相と疑惑ということで、ちょうど今、日本で公開中のゴーストライターと比べてしまう。

見せ場が多く楽しめるゴーストライターに対し、ページ・エイトは渋め。レイチェル・ワイズ、マイケル・ガンボンなど豪華俳優陣が名演で見せるけど、淡々とすすんで地味だから、売れるのはゴーストライターか。イギリスではテレビ放映でも、各国の映画祭にも参加中で、そのうち日本でも劇場公開されるのかな。

プロデューサーが、デヴィッド・バロン、デヴィッド・ヘイマンのハリポタコンビ。ガンボン、ファインズ、ナイがお気に入りなのかな。それを言えば、監督、脚本のデヴィッド・ヘアは愛を読むひとの脚本も書いてて、そちらにもファインズは出てたけど。おっ、プロデューサーと監督が3人そろってデヴィッドだ!

スリー・デヴィッドと言えば、ハリポタもシリーズ後半の作品は連続してデヴィッド・イェーツ監督。このプロデューサーコンビと仕事をしたい監督は、まず、名前をデヴィッドに改名して…なんてくだらないことを考えてしまったけど、単にデヴィッドという名前が多いだけか。そういやハリポタ会見では3人のほかにデヴィッド・シューリスもいてフォー・デヴィッドだった。

公式サイトBBC – BBC Two Programmes – Page Eight

ヒットラーに挑戦したユダヤ人

昨晩はBBC単発ドラマを鑑賞。イアン・ハートがヒットラーを演じるということでも話題になっていたものだ。

台頭し始めたヒットラーを法廷に引っ張り出して裁こうとしたハンス・リッテンという実在のユダヤ人弁護士が主役。法廷で証言させるところまでは成功しても、腰が引けた裁判長や、ヒットラーを盛り立てようとする勢力に押され、有罪にできないまま終わる。裁判後は、心配して国外に出るよう手筈を整えてくれた支援者もいたのに、信念を持ってドイツに残る。

ドラマの最後に実物の写真とともに語られる結末、ヒットラーはますます大きな力を持ち、リッテンは収容所に入れられ拷問を受け、5年の収容所暮らしのすえ自殺というのが、ズキンとくる。

エド・ストッパードがリッテン役。調べたら、戦場のピアニストで主人公のピアニスト仲間みたいな役をやってた人だった。地味めの俳優さんだけど、リッテンの真面目さ、真っ直ぐさが出てて、なかなかよかった。

公式サイトThe Man Who Crossed Hitler, BBC Two – The Arts Desk | reviews, news, interviews

トマトにかぶりつく枝野官房長官を英各局放映

昨日は、福島原発事故のレベルが7に引き上げられたニュースを各局報じてた。BBCとITVあたりをカチャカチャしつつ見る。

チェルノブイリと同じというのを枕詞みたいにつけるの、やめてほしいけど、レベル7の説明としてわかりやすいからみんなやるんだろうな。その罪滅ぼし?か、専門家の意見をつけていた。出ている放射性物質の量がチェルノブイリより少ない、すぐに避難圏を設定して避難させた政府の対応が早かった、という2点で、チェルノブイリのような健康被害は出ないと複数の専門家が言ってた。

試算して見せてたとこ(BBCだったような)もあった。チェルノブイリで原発事故が原因でガンになったとされる6000人をもとにすると、その十分の一の放射性物質が出た日本では600人がガンにかかると予想されるけど、それもすぐ避難したことで、そこまでは出ない、津波の被害者数のような大きな数字にはならないだろうと予測。

他の局(こっちがITVだったと思う)では、健康被害はチェルノブイリより小さいはずだけど、経済被害はチェルノブイリを越えるだろうという予想。これはこれで心配しなきゃいけないんだろうけど、体が大丈夫なら、とりあえずOKと思ってしまうくらいに、希望の範囲も最小限になってるこのごろ。

枝野官房長官が、福島産イチゴだのトマトだのにかぶりついて見せてる映像も各局で流された。いいぞ。海外向けにも、そういうことはドンドンやってほしい。日本をむやみに怖がる外人が多くなると、景気冷え込みに拍車がかかりそうだもの。

専門家の意見は日英で大差なし

ニュースを見張ってなくてはいけない状況は、脱したようだ。

寝てる間に何か起こってたら…と思うせいか、テレビのニュースが始る前に目が覚めて、ネットのニュースをチェックしつつ待ってたりしたけど、このところ一番に報じられるのがリビアに戻った。イギリスも多国籍軍として軍事介入してるようだし。

その後、日本の様子が伝えられる。原発から目を離せない危ない感じがなくなったという意味では、ちょっと安心していいのかも。

今度は食品から放射能検出というのが心配だけど、今のところ、すぐ健康に影響するような量じゃないというのは、イギリスの専門家も同意見。心配なら、野菜を洗うのは、こういう時でも有効だから、みたいなことも言ってたのは、農薬も含めてってことかな。

洗うと有効というのは、首相官邸 災害対策のページ というのにも載ってた。雨に濡れて心配なら、洗い流せばいいって。洗い流すなんてアナログな手段が効くとは意外だった。専門家じゃない人に言われたら、花粉や埃じゃあるまいしとか思ってしまいそう。

というように、日英で専門家の言うことには、たいして差はない。チェルノブイリの人体組織をロンドン・インペリアル大学で調査したゲリー・トーマス教授が、予測されたものより、被害はずっと小さかったということを紹介しつつ、心配しすぎないようにとBBCテレビで言っていた。

ところで、私がよりどころにしてる英外務省サイトみたいな国からの情報まとめてあるサイトがあればいいのにと思ってたのが、日本でもできたんだ。よかった。

昨日から、ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭の試写が始った。と書くと、このいきなりな話の展開にびっくりさせてしまいそうだけど、私の頭の中の状態、そのままなので、ご容赦いただきたい。日本のことを考えながら、全くかかわりのない、いきなりな映画を見てる。

でも、これ、意外と精神衛生上、悪くないかもと、久々の試写後に思った。いや、レズビアン&ゲイ映画を見ることじゃなく、いつもと同じことに戻るほうね。こちらの人がいちように驚く、非常時に日常を維持し続ける日本人は、復興のためにもだけど、本人が平常心をとり戻すのにも役立ってるのかもしれない。

見た映画の備忘録としても使ってる、このブログでもいつも通り、試写記録。

ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭 試写初日

Kaboom/カブーン

ゲイの青年が主役で、コメディチックなのが、スリラーっぽく展開。ソフトポルノくらいの絡みもたくさん。それほど一生懸命追わなくてもすむストーリーにオオッというシーンが多いので、たいして頭使わずに目だけで追っていっても大丈夫だった。気晴らしにはいい映画かも。グレック・アラキという日系アメリカ人監督作品。

公式サイトKaboom :: Un film de Gregg Araki :: Au cinéma le 6 Octobre

フォールス・アラーム

日本の大地震、原発について、日本とイギリスでは報じられ方が、だいぶ違う。

ザクッと言うと、日本では大丈夫なんじゃないかと思える情報が大きく報じられ、イギリスでは危ないんじゃないかと思える情報が大きく報じられる。

被災地日本の報道は、事実を伝えつつ、不安を煽らないようにも気を使うと思う。BBCの東京リポーターも、日英での報道の違いを指摘しつつ、大災害の後でもあるし、ショックを与えることがないよう報じているのだろうというようなことを言っていた。海外と日本での報道の差は、やむを得ないことかもしれない。

こちらでは、災害の大きさを、これでもかと思う存分報じてくれる。チェルノブイリまで48時間なんて大見出しを一面にされると、大げさな見出しをつける傾向のある新聞と知りながらも、専門家の反対意見を探さないと落ち着かない。報じられる内容で不安になって、それを打ち消す情報を探すということを連日繰り返している。

そんな報道とは別のところで判断して行われているはずなのが、国からの発表。と思い判断基準にしているイギリスから避難勧告が自国民にたいして出されたあたりでは大ショック、日本の知人たちにも、せっせと避難するようアドバイスしたりもした。フォールス・アラーム気味だったかもしれない。日頃の情け容赦ない報道で悲観的な読みに傾いていたところへの避難勧告でとどめをさされてしまった、と言い訳。

イギリスも、その後、訂正を加えた。16日あたりまでは、シンプルに、イギリス人は離れろ、原発安全圏は80キロ外、という感じだったのが、長い説明が加わった。日本政府の判断も間違いではないとしつつ、アメリカの判断も掲載し、そちらを自国民には勧める感じ。

原発の状況と、交通、通信など混乱の可能性もあるので、北海道以外で、東京と東京の北にいるイギリス人は離れることを検討すべき。日本の避難圏と、アメリカの80キロという避難圏をそれぞれ紹介。日本の指示に従えば今のところ健康被害はない。最悪の事態が起こっても80キロ外にいれば屋内にいるなどして被害を防げるというThe Scientific Advisory Group in Emergencies(SAGE)の意見を紹介、80キロ外にいるようにとアドバイス。というような内容を、英外務省サイトや駐日英国大使館サイトで、9項目、50行くらいで掲載。

事態が今より悪くならなければ日本の指示で大丈夫だそう。冷却作業がうまくいきだしたので、少し気持ちも落ち着いた。万が一、作業がどこかでつまずいても、今度は80キロ内にいる人だけに避難を勧めると思う。

帰還兵ドキュメンタリー

ISOLATIONが、BBCのテレビ番組でとりあげられた。

去年のエジンバラ映画祭で取材した(ビッグイシュー日本版|バックナンバー)ドキュメンタリー映画だ。除隊後、ホームレスの経験もした元兵士のカメラマン、スチュアート・グリフィスが案内役となって、グリフィスの被写体となった傷ついた帰還兵を再訪するもの。共同監督のルーク・シーモアとジョセフ・ブルは音楽ビデオを作っていたというだけあって、映像と音楽もシャープな秀作だったけど、この手のドキュメンタリーが全国一斉公開みたいなわけにはいかないのは日本もイギリスも同様だ。

プレミアだったエジンバラは去年の6月。それから約1年半、映画祭出品や単館上映を続けているようだけど、このBBCの番組がはずみになって、もっと広く上映されて、日本でも公開されたらいいな。


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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