Posts Tagged '英国王のスピーチ'

売れる映画とジョージ・マイケル生スウェア

ベルリンから、飛行機と地下鉄を乗り継いで、降り立った駅でUnknown(邦題アンノウン )のポスターに出迎えられる。もう公開だったんだ。ベルリンから書いた(2月20日分)ように、笑わせてたのじゃなく、笑われてた映画。アメリカでは興行成績1位だったというニュースも。

若い魅力的な人:ダイアン・クルーガーが主演リアム・ニーソンの助っ人役で登場

アクションシーン:ダイアン、リアムともカーアクションもこなす

ラブシーン:それほど激しいシーンはないけどリアムと美女のシャワーシーンとかチラリ

若い人、アクションシーン、ラブシーンという3つは、コリン・ファースがインタビュー時にあげたヒット要素。それがない英国王のスピーチは、ヒットが望めるようなものじゃなかったと言ってた。出来はどうあれ、その3つがあれば、ほんとにヒットしちゃうのね。

リアム・ニーソン主演の同系アクション・サスペンスでも、リュック・ベッソン製作の96時間はよかった。そういうのを期待すると、ガッカリしちゃうはず。それでも、ヒット要素がそろうと、みんな、ほんとに見に行っちゃうのね。いいのか、そんなんで。

と、書いてる間に、つけてたテレビの朝番組にジョージ・マイケルが電話してきて、新聞に載ったことの釈明を始めたぞ。オオッ、朝なのにスウェアしちゃった!ピーッをかぶせる間もなく流れちゃってるし。いやFワードじゃなくBSだからOK?いずれにせよライブ番組らしくて面白くはあるけど。

トム・フーパー作品で、またドキュメンタリー見ちゃった

英国王のスピーチですっかりジョージ6世ファンになってしまい、ドキュメンタリー番組も見た。

ジョージ6世はこれまでにも写真とかで見てたけど、ライオネル・ローグの写真が見られたのが収穫。ジョージ6世は細面で、あんまりコリン・ファースは似てないけど、ライオネルの方に、むしろ似てるかも。ライオネル、役者だっただけあって、なかなかハンサム。

ジョージ6世のスピーチを吃音の人たちが分析して見るのも興味深かった。当時のニュース映像では編集されスムーズにされたものの、編集前の映像で分析。THの発音が難しいとかPが出にくいとか、同じ吃音を持つ人ならではの細かい分析や、実際にライオネルに治療を受けた人とかもいて、その人にはジョージ6世ほどの効果は出なかったというのも、吃音治療の難しさを物語ってた。

ところで、以前、同じトム・フーパー監督のくたばれ!ユナイテッド-サッカー万歳!-を見たときも、題材となった元サッカー選手/監督のブライアン・クロフ・ファンになって、ドキュメンタリーも見たんだった。イギリスのいろんなヒーローにちょっと詳しくなれたという意味でもフーパー監督に感謝しないとな。私には歴史教科書よりお勉強効果ありだな、映画は。

アカデミー賞盛り上がりも朝6時台までか

アカデミー賞英国王のスピーチ4冠とクリスチャン・ベイルの助演男優賞でイギリスが盛り上がったのはニュースが新しいうち、朝6時台までだった気がする。私はそのあたりまでだったな。

7時台には、既に見た映像の繰り返しになってきて、BBCとITVのアナが、受賞者みんなかけつけるバニティフェア・パーティー前に張って、受賞者を捕まえてインタビューしようとするあたりでは、もう、かなり覚めてきたぞ。だって、肝心のコリン・ファースとか、おおかたの受賞者を逃がしてやんの。

代わりにトム・ハンクスがけっこうしゃべって、終わりには「もう、いいの?僕がウェルシュ(クリスチャン・ベイルはイギリスのウェールズ出身)俳優とかなら、あと20分はしゃべらせてくれたはずだ」とか笑わせてくれました。面白いぞ、ハンクス、いい人そうだし。

でも、ちょっと期待しつつBBCとITVカチャカチャしながら見てしまって、肩透かし食うと、もともとそんなに見たかったか?という疑問が芽生えてしまう。だって、授賞式で、ちゃんとスピーチしてるわけだし、じっくり聞くなら、パーティー入る寸前とかじゃなく、もっと先でも落ち着いてからがいいわけだし。

9時台の、アカデミー賞過大評価しすぎじゃないかと議論してる番組には、もう賛成したい気になってた。そこで外に出る仕事でテレビから離れたせいもあって、戻って夕方以降のニュースで繰り返されてるあたりは、すっかり平常心。祭りの終わった後という感じだけど、みんながイギリス戻ってきたら、また盛り上がれるかな。

金熊、銀熊、アカデミー賞と、お礼

いよいよアカデミー賞発表ですね。

英国王のスピーチ作品賞、ソーシャルネットワーク監督賞という予想をこのブログや他でも書いたり言ったりしてるけど、結果はいかに?

その2つの映画の関係は、今回のベルリンの金熊と銀熊ともちょっと通じるような。

ベルリンではコンペの最高作品が金熊賞で、男優、女優、脚本とかで優れていたものに、それぞれ銀熊賞。作品で、最高賞の次にあたる感じなのが、やはり銀熊が与えられる審査員賞。

しっかりした脚本、演技(男優賞、女優賞で銀熊も獲得)も良くて、余韻を残す終わり方も文句なし、オーソドックスなドラマだけど、万人をうならせる上手さだったNader and Simin, A Separationが金熊賞、白黒で、限られた登場人物と場所のみを描きながら、世界の終わりともとれる結末がズシーンと来る The Turin Horseが審査員賞で銀熊。芸術性ということでいったらThe Turin Horseの方を高く評価する人もいそう。いずれにしてもかなり個性的というかクセのある映画。

* The Turin Horse ニーチェの馬として日本では2012年2月公開となるようです。(11月25日追記)

* Nader and Simin, A Separation 別離として日本では2012年春公開となるようです。(2012年1月16日追記)

やっぱり万人にいい映画と思われそうなのが最高賞には座りがいい。そのへんで、アカデミー賞も英国王のスピーチと思うけど、さて?

ところで、このブログでHowlを引き合いに出しながら、William S. Burroughs: A Man Withinというドキュメンタリー映画を書いたとこで、Howlのジェームズ・フランコがやってるのをバロウズと書く、とんでもない間違いをしでかしてました!もちろんアレン・ギンズバーグです。見た時にはギンズバーグとして見てたはずなのに、その後、うろおぼえとなって、ここで書いた時には思い違いしたようです。

きっと、みなさま、ムズガユイ思いで、間違い部分を読んでいたことでしょう。今回、お知らせいただいた方に感謝です。

記事を書く際は事実確認もするものの、ここは思ったまま書くこともあって、あとから間違いに気がついて直したりもしてます。みなさまも間違いにお気づきの際は、お知らせいただければ、ありがたい。よろしくです。

なんちゃってアメリカ文化圏、日本

ベルリンで、何書いてあるかわからないままペラペラめくってみた雑誌に、公開映画の星取表を発見。

このブログでも10月のロンドン映画祭からお勧めとしてあげた英国王のスピーチAnother Yearがしっかり5ツ星なのは、納得のいくところで、うれしいけど、ザヴィエル・ドランの監督デビュー作I killed my motherも同じく5ツ星だったのにはオオッと喜ぶ。勢いつけなくても、ちゃんといいものが作れるという意味で昨年のロンドン映画祭で見た2作目も評価するけど、やっぱり、デビュー作は勢いがあって力も入ってて凄い。ふーむ、ドイツで公開なんだ。

英国王のスピーチAnother Yearは、イギリス映画だから、もうイギリスでは公開済みだけど、カナダ映画のI killed my motherは、イギリスに先駆けての一般公開。フランス語の映画だし、カンヌでお披露目されたから、フランス経由っぽい。ドイツはイギリス、フランスどっちからも情報やら映画やら入ってくるんだろうな。EUというかヨーロッパ圏というか、そういう文化圏。

日本って、洋画に関しては、ほぼアメリカ圏と、イギリスに住むようになって気がついた。アメリカでの評判、人気、話題がそのまま輸入されて、その通り評判になって人気や話題になってるふう。イギリス映画でさえ、アメリカで評判になって初めて日本でも注目してもらえるアメリカ経由が多い。アメリカにいるたくさんの我が同胞たちが、がんばって情報を送り続けてくれていることも大きいだろう。大金かけて世界で大宣伝するハリウッド・システムが効いてる国ということもありそう。

ドイツで感じた映画のヨーロッパ文化圏的な雰囲気とは別で、地理的、文化的に自然にそうなってるのではなく、人為的な日本のアメリカ文化圏っぽさ。なんちゃってアメリカ文化圏とでもいいましょうか。

コリン・ファースに聞きつつ考えていたこと

英国王のスピーチ、コリン・ファースとヘレナ・ボナム・カーターのインタビューが掲載されました。

http://movies.yahoo.co.jp/interview/201102/interview_20110225001.html

コリン・ファースに聞きながら、思いが向かっていたのは、今時の若い日本の人のこと。

上手くしゃべれないことで自分を出せないこと、自分ではなくなってしまうことを、吃音に限らず、外国に行った時を例に出して話してくれて、思わず、私に言ってくれてるのねコリーン(涙)となってしまいそうだったけど、それは違うでしょと思いなおす。

コリンが言うように、実際、誰にでもあること、特に日本では多いんじゃなかろうか。

自分を出せない場所で、自分でなくなるより、1人で過ごして自分でいることを選ぶのがひきこもりだったり、自分でなくなるような仕事にからめとられるのが嫌で、フリーターとかニートを選ぶのじゃないか、などなど思いつつお話を聞いたのでした。

ベルリン7日目、8日目メモ

7日目

イギリスで既に見た作品2本の会見・インタビュー。

朝、コリン・ファース、ヘレナ・ボナム・カーターを続けてインタビュー後、午後にToastの会見で、またヘレナ登場。その後、トム・フーパー監督インタビュー、夜にまた、コリン、ヘレナ、トム3人そろった英国王のスピーチ公式会見に出席。

人生でヘレナ・ボナム・カーターを一番多く見た日になりそう。

BBC – BBC One Programmes – Toast

映画『英国王のスピーチ』(原題:King’s speech)公式サイト

8日目

Come Rain Come Shine コンペ 試写 会見

イ・ユンギ監督、ヒョンビン、イム・スジョンとも知りませんでした。韓流ももっと勉強せにゃ。日本の女優さん見ても思うけど、東洋の人は肌がきれい。いや男優さんも肌はきれいだな。ところで、女優って普通だけど、男優というとアダルトみたいな感じが出るのはなぜだろう。俳優というべき?でも俳優が男性で、女性の場合のみ女優って、ちょっと性差別じゃない?

Lipstikka コンペ 試写

興味をつないでいく話の進め方が上手いだけに、最後がちょっと安易な気がして残念。

コリン・ファース受賞で久々登場のこの人

 

ゴールデン・グローブ賞、決まりましたね。

下馬評通り、ソーシャル・ネットワークがぶっちぎり。

これまでここで書いてきたように(ティンバーレイクが意外にいいソーシャル・ネットワークオスカー狙えそうなザ・キングズ・スピーチと、三池らしいエグイとこもありの十三人の刺客英国王のスピーチ派の私だが、中でも一押しのコリン・ファース(ロンドン映画祭からのお勧め作品)の主演男優賞、ソーシャル・ネットワークの方では評価したいデヴィッド・フィンチャー(オスカー分け合うってことで、どうでしょう?)の監督賞には満足。

今、日本で公開中のソーシャル・ネットワークレビューは、わたしを離さないでスパイダーマンと注目を集めること必至のイギリスの注目株アンドリュー・ガーフィールドのロンドン映画祭での写真とともにロンドン発 俳優・映画情報に掲載中ですので、そちらもよろしく。

ところで、ギャレス・ゲイツがファース受賞に対してコメントしてたニュース番組があった。しばらく見ないと思ったら、今はスピーチ・セラピストもしているそう。ギャレスと言えば、デビューのきっかけとなった歌手発掘番組ポップ・アイドルでのオーディションで、自己紹介時に審査員から「自分のペースで大丈夫だよ」みたいなことを言われてた自他共に認める吃音の人だった。それが、デビュー頃には、すっかり克服してたものな。

ジョーダン(現ケイティ・プライス)とのスキャンダル以降、表舞台からはほぼ消えちゃった形だけど、浮き沈みの激しいアイドルとしてやってるより、そういう道に進んだのは、かえってよかったんじゃなんて思ってしまった。英国王のスピーチのセラピストも本業は俳優だったようだし、芸能の人が向いてる分野なのかしら。

オスカー分け合うってことで、どうでしょう?

昨日書いたことに補足。

ソーシャル・ネットワークは映画としては地味だ。キングズ・スピーチの方が華がある。そのあたりがオスカー好みと思うけど、ソーシャル・ネットワークの上手さも捨てがたいとこなので、デヴィッド・フィンチャーに監督賞でどう?あれだけいい映画をたくさん作ってるのに、まだオスカー獲得してないし。同作品から作品賞と監督賞が出ることが多いけど、そうじゃないこともたまにはあったから、今回も監督賞だけデヴィッド・フィンチャー。

キングズ・スピーチのトム・フーパー監督は、まだ若いし、これからの人だから。おっと、そのへんで、作品賞もソーシャル・ネットワークってこともあるかな?いや、サム・メンデスも30代での長編監督デビューのアメリカン・ビューティーで作品賞とってるから大丈夫か。

フーパー監督、映画はくたばれ!ユナイテッド-サッカー万歳!に続いての2作目だけど、テレビでも、いいのを作ってる。日本でもエリザベス1世~愛と陰謀の王宮~とかは見られるようだ。両方とも、邦題がおおげさな気がするけど、いい作品だ。その前にはイーストエンダーズみたいなソープドラマも何篇か作ってる。

そうえいば、昨夜、ながらテレビでチラチラと見てた理想の恋人.comの、夜中にコンドーム探して街中を車で爆走するカップル、イーストエンダーズでも全く同じエピソード(フーパー監督の回ではありません)があったのを思い出した。そうか、この映画が元だったんだ。

ティンバーレイクが意外にいいソーシャル・ネットワーク

ソーシャル・ネットワークを見た。

公式サイトソーシャル・ネットワーク – オフィシャルサイト

ジェシー・アイゼンバーグやアンドリュー・ガーフィールドがいい演技するのはこれまでも見てたけど、ジャスティン・ティンバーレイクのいかにもバブリーなIT長者が意外によかった。こないだの十三人の刺客の稲垣吾郎といい、アイドル出身と思ってあなどってはいけないな。

アイゼンバーグは、頭はいいけど、人間的にどうかと思うようなこともしちゃって、それを自分でも割り切れずにいるコンピューターオタクを、すごくうまく演じてた。マイケル・セラとキャラがちょっとかぶってるから、先にブレイクしたセラが有利かと思ってたけど、これでシリアス役が増えて、コメディが多くなったセラと住み分けるかも。

ガーフィールドはここでもまた、共感を集めそうな役。わたしを離さないでRed RidingBoyAと、どれも可哀想なことになっちゃう人だった。そういうのがハマルというのは得だな。そういう意味でスパイダーマンもあってると思う。

デヴィッド・フィンチャーだと、ファイト・クラブセブンの方が好きだけど、その2作 にも劣らない切れ味で実話を見せているのは、すごい。出てる俳優は若いけど、作品としては大人っぽいと言えるかもしれない。イギリスとか、みんなFacebook使ってるから、その創成期を見るのはスリリングでもあるかも。

これと、キングズ・スピーチがオスカー有力と言われてるけど、私はキングズ・スピーチ派だな。単に、ハーバードのコンピューターの天才より、吃音の国王の方が、共感できるというのもあるけど。


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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