Posts Tagged 'ヴェルナー・ヘルツォーク'

ヴェルナー・ヘルツォーク監督のブルース・チャトウィン・ドキュメンタリー

Nomad: In the Footsteps of Bruce Chatwinが一昨日BBC2で放映された。

ヴェルナー・ヘルツォーク監督が、作家ブルース・チャトウィンの足跡をたどったドキュメンタリー。

チャトウィンの代表作パタゴニアに、祖母の家にあったブロントサウルスの皮の話がある。その朗読に旅路の映像が重なる冒頭は、ヘルツォーク監督とともにチャトウィンの旅を追体験している気にさせる。

それから、チャトウィン自身の映像、また、未亡人のインタビューも混じって、チャトウィンその人がメインになってくる。ヘルツォーク監督はチャトウィン原作小説の映画化(Cobra Verde1987)をしている。監督が1989年に亡くなったチャトウィンから譲り受けた革製のリュックサックは、使いこまれ、いい色になった年季物だ。

旅をし、そして、書き、女も男も魅了したチャトウィンは、エイズで亡くなった。アボリジニを訪ねた旅の頃には、自分の死を意識していたという。

夫にボーイフレンドがいても気にせず、離婚など考えたこともなかったと言う未亡人、今でならバイセクシュアルということになろうが、ブルースはブルースだと言い切るヘルツォーク監督、チャトウィンがいかに魅力ある人かわかる。

ところで、ノマドって言葉、日本ではスタバでラップトップ開いてる人みたいなイメージだけど、そもそもは、交通機関も無いような場所、時代に、長い距離を移動していった人たちのことだ。

それを辿って行きながら、小説を書いたチャトウィン、また、さらにそのチャトウィンを追ったヘルツォーク監督なら、ノマドな作家、ノマドな映像作家と言っていいかもしれないけど、コーヒー飲みながらパソコン画面見てるのは違うよね。

第65回ベルリン国際映画祭2日目

Taxi コンペ 試写

イランのジャファル・パナヒ監督映画。監督自身がタクシー運転手になる設定のドキュメンタリー風ドラマ。乗客たちの人生ドラマを通してイランの状況が垣間見える。

映画製作を禁じられても、こうして面白い映画を作ってしまえるのが、さすが。

 

Queen of the Desert コンペ 試写+会見

ヴェルナー・ヘルツォーク監督、出演の二コール・キッドマン、ジェームズ・フランコ、ダミアン・ルイスが会見出席。

ヘルツォーク監督にしては、ガートルード・ベルの半生をオーソドックスな大河ドラマにしてて、ちょっと拍子抜け。アラビアのロレンスのヒーローというより、ちょっと変人みたいに描かれるロバート・パティンソン演じるT.E.ロレンスは面白かった。

 

45 Years コンペ 試写+会見

Weekendのアンドリュー・ヘイ監督。熟年夫婦をシャーロット・ランプリングとトム・コートネイが演じる。ゲイの出会いを描いたウィークエンドの方が、ドキドキさせて、あきさせない分、面白かったとも言える。けど、ちょっとだれるような熟年夫婦の生活をじっくりみせる部分があればこそ、最後のシャーロット・ランプリングの表情がしみる。ランプリング、会見でもクールな発言にしびれた。声もかっこいい。

 

天然アートと変人

一昨日はロンドン映画祭ラウンチ。トム・ハンクス映画で開けて閉めた昨年がトム・ハンクス映画祭なら、今年は戦争映画祭。その開閉幕映画は映画UKの方に先月あげてます。

 

前日は今公開中のWhat Ifを仕事で鑑賞。ラドクリフがラブコメとは。ほんとに大人になったのね。

公式サイトhttp://whatifmovie.com

 

そのまた前夜、テレビでEncounters at the End of the Worldやってた。ヴェルナー・ヘルツォーク監督が南極を撮ったドキュメンタリー。

氷の下の海の映像、音がまるで天然アート。天井の氷を透かして入ってくる光、丸い空気のつぶが氷を這うように集まって作る模様とか、異世界、夢の中みたい。研究者たちが地面に耳をつけて聞いている「ピンク・フロイドみたい」なサイケな音楽は、氷に反響する氷下のアザラシの鳴き声!

という自然はもちろん、研究者、技術者ほかそこでの生活を支えるいろんな人の中に、ちらほらと変人ぽい方もいて、人里離れた南極で暮らそうという人って…を思ったり。

 

 

ベルリン、アカデミー、3D考

BAFTA同様、アーティストがぶっちぎったのは予想通りとして、ヒューゴの不思議な発明も同じく5冠だったアカデミー賞。

納得のThe Artistは作品賞ほか主だった賞、Hugoの方は技術的な賞を総なめだった。

日本では、Hugoと同時期に、ちょうど1年前、ベルリン映画祭でのお披露目を取材した(3D映像化の波は記録映像にも!ショーヴェ洞窟、ダンスまでも! – シネマトゥデイ)、ヴェンダース、ヘルツォークの3Dも封切となるようだ。

巨匠まで、どんどん3D取り入れてる。そういう時代なんだなあ。

ハーモニー・コリンが、猫も杓子もすごい映像を目指す風潮に異議を唱える(ロンドン発 俳優・映画情報)のに賛同するも、時代の流れには逆らえない。

ロンドン映画祭終了、アフタヌーンティー

一昨日はロンドン映画祭最終日

The Deep Blue Sea 試写 会見

Of Time and the Cityみたいなドキュメンタリーでさえ、画面にものすごく情緒を盛り込んで見せるテレンス・デイヴィス監督の技が炸裂。パイロットのもとに走るも…となる良家の夫人を演じるレイチェル・ワイズ、相手役トム・ヒドルストンも名演。ヒドルストン、馴染みがないように思って調べたら、BBCドラマMiss Austen Regretsに出てた人だったけど思い出せない。こういうおとなしめの美男美女は、見逃してることが多いな。私にとっての死角かも。

マイ・バック・ページ 一般上映

ニセモノなんだか本物になるんだかわからないような自称運動家を演じる松山ケンイチが、周りの人たちに信じ込ませるカリスマと、うさんくささの両方を醸し出してるのがすごい。これを見ただけでも、この人が評価されるの納得。昨年も出演作が2本参加してたのに見られずじまいで、初松ケン。見られてよかった。

Footnote 一般上映

父の息子へのライバル心をコメディタッチで描いてる。いい具合に滑り出す、出だしが上手い。

公式サイトFOOTNOTE

Into the Abyss 一般上映

別の会見と重なり涙をのんでパスした試写、チケットが取れなかった一般上映ときて、今回のドキュメンタリー賞受賞で再上映となって、ようやく見られたヘルツォーク新作。死刑囚と関係者へのインタビューを中心に、死刑制度を考えさせるような作りになってる。こういう重いテーマを、大仰にせず、かと言って浅くなく、過不足ない加減で撮れるのは、さすが。

 

昨日は、取材でアフタヌーンティー発祥の地へ。2種アフタヌーンティーを試食し、お腹いっぱいで、広大なお屋敷をガイドしてもらううちに、気持悪くなりかけたとこで終了、セーフ、冷や汗。やっぱりアフタヌーンティーは、ゆっくり時間かけて優雅にいただくものと再認識。

お待たせの日本公開

一昨年、ベニスでお披露目されたMy Son, My Son, What Have Ye Doneが日本でも公開される。ヴェルナー・ヘルツォークが監督、デヴィッド・リンチがプロデュースで話題になってた作品。今のとこ、東京で単館上映らしいけど、楽しみにしてるファンも多そうだし、巡回したらいいな。ロンドン発 俳優・映画情報 にも、もうすぐ掲載予定。

ハンサムじゃないのに魅力的なのは強い

ROBERT MITCHUM IS DEAD/ロバート・ミッチャム・イズ・デッド(原題)

レインダンス映画祭試写。

名優ロバート・ミッチャムのドキュメンタリー、ではなく、無名の俳優が主役のロード・ムービーだ。胡散臭いマネージャーの男と2人、有名監督に売り込むべく、旅立つ。

ちょっと奇妙な味がデビッド・リンチ風なところもあって、先日観たMY SON, MY SON, WHAT HAVE YE DONE(エグゼクティブ・プロデューサーのリンチの色が濃く出たヴェルナー・ヘルツォーク映画、面白かったです)を思い出したりしたが、そこまで出来は良くない。ここ不気味さを出したかったんだろうなあ…みたいな、やりたかったことはわかるけど、狙った効果が出し切れていないシーンも時々ある。

でも、けっこう気に入った。パブロ・ニコメデスという主演俳優がいい。一度見たら忘れられない顔をしてる。伊藤雄之助(黒澤映画等にも出てた迫力ある顔の俳優)に江頭2:50を足して、ラテン系にしたような顔だ。そんな顔なのに、行く先々で女性に助けられる。必死なマネージャーとは対照的な、とらえどころのない頼りなさがキモ可愛い。

公式サイトROBERT MITCHUM IS DEAD



映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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