昨晩、BBCのTV番組にマイク・リー監督が出演。新作Another Year/アナザー・イヤー(公式サイトAnother Year – Film4)について話してた。
ロンドン映画祭の会見の際と、ほぼ同じ雰囲気で同じようなことを言ってたけど、いつもながら、あいまいにせず、しっかりとピンポイントで話すのが小気味いい。
今までの作品を振り返りつつだった。そういえばヴェラ・ドレイク、Happy-Go-Luckyと女性主人公が続いてたんだ。続いてのアナザー・イヤーで結婚してる女性と、独身女性を対比させたわけだ。
どちらも仕事を持っている主人公の老夫婦、お互いの世界を尊重しつつ、あうんの呼吸で自然に寄り添っているのと対照的に、その友人の独身男女の侘しさが痛いくらいに描かれるアナザー・イヤー。
定年目前で、その後の1人きりの人生がうまくプランできず、なんとかその女性とくっつこうとする、深酒になりがちなオーバーウェイト気味の男性。
その男性とくっつけば万事丸く納まりそうなところなのに、あくまで高望み(と本人は思っていない)をやめずに、無理目の相手にモーションかけ続ける女性。
そうなんだよね。女性は歳をとるにつれ、理想像のレベルが下がらないどころか、目が肥えていく分だけ上がっていったりするんだよね。女としての価値は、若くないということで下がって見られることが多いのに。ジレンマだよな。