ロンドン映画祭最終日は試写+会見、一般上映で2本
127Hours/127アワーズ(原題)
公式サイトFox Searchlight – 127 Hours – Official Site
自らの腕を切り落として生還した冒険野郎のお話。目、耳、口など押さえつつ見ている女性もいたエグい切り落としシーンながら、人間賛歌、フィールグッドムービーになってるところが、さすがダニー・ボイル監督。鮮やかな画面と音楽も相変わらず冴えてる。面白く見せることにかけては達人だな。
会見では、ジェームズ・フランコが思ったより渋かった。もっと可愛い感じの人かと思ってた。ほとんど1人の芝居を、しっかり見せてて、演技の方もよかった。
冷たい熱帯魚
ワイドショー大騒ぎだったのを思い出す、実際にあった犬の調教師による殺人事件をベースにしたこちらも、エグさでは負けない。4時間の愛のむきだしをダレルどころかあれよあれよと見せてしまう園子温監督、面白く見せることにかけてもさほどひけをとらないと思う。フィールグッドとは対極の後味の悪い終わりも素敵。ロンドン映画祭では、でんでんが評判よくって、黒沢あすかも褒めてる人が多く、神楽坂恵の胸は本物かと聞かれた。吹越満の普通の真面目ないい人っぽい感じが壊れていくのもよかったと思うけど、上手に普通の日本人らしさを出しても、こちらではあまり気がつかれないんだろうか。
How I Ended This Summer/ハウ・アイ・エンディド・ディス・サマー(英題)
ベルリン映画祭でプレス試写を見逃し、ロシア語をドイツ語字幕で見る一般上映で途中まで見てギブアップしたのを、やっと英語字幕で見られた。観測隊員に送られる通信が大事だったのね。そこがわからずに見たら、全然わかんないものだった。ギブアップしたところまでの画面では、ほのぼの系かと思ってたら、とんでもない。よかった、ちゃんと見られて。
前年にもプレス試写を見逃し、フランス語をドイツ語字幕で見る経験をしたリッキーは、ほとんどセリフがわからずに見ても、ストーリーがわかったし、ちゃんと面白かった。だからと言ってリッキーがいい映画で、How I ~がだめということでは全然なくて、どっちもいい。映画の面白さって、ほんとに、いろいろ。