第64回ロンドン映画祭 プレス試写
10月7日(水)
Kajillionaire
ミランダ・ジュライ監督らしい一風変わったコメディー。
犯罪一家の物語。もちろんハードボイルドでは全然なく、無理のある犯罪を企む初老の父母とその娘、変な両親に育てられた娘の変人っぷりが際立つ。世間とズレすぎていて、ある意味、尊い。
ジュライ監督は脚本も書けば、様々な著作もある才人だが、ダンサー、パフォーマーでもあり、面白い動きに関しても才人だ。
シュールな画面やセンスのいい音楽が現代的な一方、塀に隠れながら歩く場面など、シンプルに動きで笑わせるところは、意外にクラシカルなコメディーの流れも汲んでいるかもしれない。