Posts Tagged 'マイケル・ウィンターボトム'

イーグルスからヘミングウェイまで

一昨昨日からサンダンス・ロンドン。

25日

History of The Eagles Part One 試写 会見

バンドに歴史あり、なドキュメンタリー。歌えて、曲も作れるような人が大勢いるバンドは、それだけ覇権争いも大変だったのね。才能ある人がたくさんいればいいってもんでもないのだな。それにしても、やっぱりホテル・カリフォルニアは名曲だなあーとしみじみと思った試写の後に、会見で生イーグルスを拝む。今だに針のように細くて、ロックスターらしさを保ってるストーンズやボウイと違って、普通に中年太りしてるあたりはカントリー風味もあるイーグルスだからOKなんだろうか。

The Look of Love 試写

ベルリンで会見だけ出たものを、こちらでキャッチアップ。マイケル・ウィンターボトム監督作でのスティーブ・クーガンはいい。

公式トレイラー http://www.youtube.com/watch?v=-Z4yqK1KxuY&feature=youtu.be

The Kings of Summer 一般上映 監督Q&A

家を飛び出した15歳くらいの仲良し少年3人組が、森で掘っ立て小屋を作って住むお話。コメディタッチで、少年たちの冒険に恋もちょっぴり。3人組のキャラがたってるし、いろいろ上手くいってて、ラブリーな小品。

26日

A.C.O.D 試写

Adult Children of Divorce の略。両親の離婚がトラウマになって、自分の女性関係に影響してるという自覚がない青年が主役のコメディ。キチッとしてて、経営してるレストランも成功してるのに、というギャップが効いてる。ちょっと恋するベーカリー /別れた夫と恋愛する場合と似てるけど、こちらは息子の側から見てる。

Mud 試写

イギリスでは、もうすぐ公開。マシュー・マコノヒーこれまでで最高の演技!とか書いてあるのを見て、これまでのイメージを覆す悪党ぶりが凄かったKiller Joe(邦題キラー・スナイパー)より良い?と思ってたもの。うーん、勝るとも劣らないかも。主人公の男の子が友達と2人で、川の中州みたいな無人の島に冒険するあたりは、上のThe Kings of Summerとも近いけど、こちらは最初からシリアス感をしっかり漂わせてる。それにしても、お家でいざこざがあったりする少年たちが野を行く姿は、それだけで、ひきつけるなあ。スタンド・バイ・ミーみたいな名作もあるし。

少年たちが向かった人のいないはずの島には、わけありの男(マシュー)が隠れ住んでて、その男が追われてる理由が、恋人のために起こしてしまった事件。主人公の男の子は両親がまさに離婚しようというところで、恋人への愛を貫いているような男に肩入れしちゃうのが、泣かせる。

そげた頬がトレードマークみたいな、シャープな印象のサム・シェパードが、ちょっとふっくらして出てくる。それで、できる男というこれまでの感じより、普通のおじいさんぽくなってるのが効いてる役柄。

公式サイトhttp://mud-themovie.com

MUD -マッド-として2014年1月18日より公開中(2014年1イギリスの映画 など月16日追記)

Running from Crazy 一般上映 監督Q&A

文豪アーネスト・ヘミングウェイの孫娘、マリエル・ヘミングウェイをメインにしたドキュメンタリー。演技派の女優さんだったけど、いつの間にか消えたと思ったら、女優を離れていろいろしてた。それにしても、大変な生い立ち、人生。病気の母親の代わりに、小さい頃から、母親のような役割で、遊んだことがないとか、山や川を1人歩き回るのが憩いの時間だったとか。

アーネストの猟銃自殺はよく知られてるけど、マリエルの近親者では7人が自殺してる。リップスティックで共演した、モデルもしてた姉のマーゴ・ヘミングウェイも自殺しちゃってた。そういう血筋?というのも怖いけど、あまりにも偉大な人が父親だったり、祖父だったりするのは、残りの家族を破壊しちゃうのかもしれない。マーゴともう1人の姉が、父親に性的虐待されてたという話も、マリエルの口から出た。びっくり。

公式フェイスブックhttps://www.facebook.com/RunningFromCrazy

モンティ・パイソン

ロンドン映画祭7日目 ()内は映画祭カテゴリー

A Liar’s Autobiography  (Cult Gala) 会見

朝9時からの試写が、技術的問題とかで、待たされたすえに中止。でも、試写後の(はずの)会見はそのまま開催。パイソンの面々にスタッフが、試写がなかった分を補うように、たくさんのグレアムの思い出を語る。

Everyday (Official Competition) 試写

本物の兄弟らしい4人の子役があまりにナチュラルでドキュメンタリーみたい。マイケル・ウィンターボトム監督、ドキュメンタリーも手がけるだけに、子どもやカントリーサイドの風景の撮り方もそんな感じ。もうちょっとドラマチックにもできそうなのに、そうしないで淡々と終わらせたのが良い。

After Lucia (Official Competition) 試写

妻、母を亡くしたお父さんと娘の話として始まったのが、娘が転校先でものすごいイジメにあい、最後はお父さんの復讐劇として終わる。上と対照的。いろいろなこと起こしすぎでは?お父さんの思いきった復讐には、笑いが起こった。

公式フェイスブックDespués de Lucía | Facebook

A Liar’s Autobiography  (Cult Gala) 試写

夕方、やっと試写。お詫びの印にドリンクつき。入る前にコーヒー買ったせいで、せっかくのドリンクには手を出さず。最初から教えてくれたら、手ぶらで行ったのに…とせこい私。

アニメになったグレアム・チャップマン。アル中でゲイで奇才というのが、面白く描かれるけど、さすがに死で締めくくられる最後はシンミリしてしまう。

公式サイトA Liar’s Autobiography – The official website

ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝として東京国際映画祭で上映予定(10月17日追記)

悲劇と喜劇

昨日のロンドン映画祭

Trishna 試写 会見

悲劇的な状況になだれ込んでいくトリシュナをフリーダ・ピントが演じる。一度、契りあった人にずっとついていってしまうことで一番酷い結果に向かう。もっと前に見切りつけて、再出発という選択ができない不幸。イギリスや日本なら考えられないけど、インドの女性なら有り得るのかも。

こういう薄幸な主人公にピッタリのフリーダ。マイケル・ウィンターボトム監督には、いい作品もあるけど、無理やりな話になってるのもある。これは無理やりそうで、インド、フリーダでセーフか。相手役のリズ・アーメッドも、このところコンスタントに映画祭で見てる気がする。

公式フェイスブックTrishna | Facebook

Carnage 一般上映

ロマン・ポランスキー監督のコメディ。ジョディ・フォスター、ジョン・C・ライリーと、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツの二組の夫婦が子どものけんかに端を発して争う。室内で、言い争ってる場面が続くだけで面白く見せるのはさすがポランスキー監督に芸達者な俳優陣。

最初、夫婦対抗だったのが、途中、夫組対妻組に移り変わったりするのも、上手い。吐くわ、酔っ払うわでも、きれいだし、色っぽかったりするウィンスレットに対し、スジたてて怒鳴るフォスターは、時々、美人女優とは呼びがたい凄い顔になる。役柄もウィンスレットはファッションもキチッときめてる仕事を持つ妻で、フォスターは主義主張の強い妻になってるせいもあるけど。

ライリーは今回のロンドン映画祭で、これが3本目。映画の雰囲気はそれぞれ全く違うのに、役のキャラクターに大きな違いがないのは、たいしたものだ。鉄板人情味役者。

公式サイトCarnage || A Sony Pictures Classics Release

おとなのけんかとして2012年2月18日公開となるようです。(2012年1月17日追記)


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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