第65回ロンドン映画祭 プレス試写
10月11日
The Power of the Dog
ベネディクト・カンバーバッチがワケありマッチョを好演する映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」の見どころ
Netflixで配信中
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
第65回ロンドン映画祭 プレス試写
10月11日
The Power of the Dog
ベネディクト・カンバーバッチがワケありマッチョを好演する映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」の見どころ
Netflixで配信中
一昨々日からThe Hollow Crownのシ ーズン2となる The Wars of the Rosesが始まった。シーズン 続きを読む ‘The Hollow Crown: The Wars of the Roses’
一昨日の晩はBBCでシャーロックの新年特番The Abominable Brideを観た。
ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマンのご両人はじめ、メインキャラ全部がヴィクリア期に舞台を移しての登場で、それぞれが仮装してるみたい。そこは楽しめたけど、ドラッグをからませて現代と当時を行ったり来たりの筋立てになってしまうのは、ちょっと興ざめ。
事件の真相が当時のSuffragetteと関係してるあたり、昨年の映画も意識してる?
Black Mass
主役ジョニー・デップの脇を固めるのもベネディクト・カンバーバッチ、ケヴィン・ベーコンほか主役級ズラリの豪華ギャング実話もの。みんなモデルに似せようと太ったり禿げたりが、なかなか楽しい。デップは頬がそげて見えるけど、時々ふっくらしてたり、頬げっそりもシャドウ入れてるとわかるシーンと、横向いても頬スッキリシェイプの時が混在。結局、役のため、痩せたんだか太ったんだかわからずじまい。カンバーバッチとか、おおかたの人はちょっとどっしりめになってた。ベーコンの警部かなんかボスっぽい警察の人と、ジュノー・テンプルのヤク中娼婦は、いつもの雰囲気そのままではまり役。それはそれでさすが。
公式サイトhttp://www.blackmassthemovie.com/
下は一般上映で。ここまでの今回ロンドン映画祭分はプレス試写でした。
Son of Saul ラースロー・ネメス監督&ラヴェンテ・モルナー登壇
カンヌのグランプリ作。ユダヤ人収容所に連れてこられるも、殺されずに死体の始末とかの仕事をさせられてる中の1人サウルが、殺された少年を何とか埋葬しようとして…、タイトルから想像がつくようなシンプルにハートブレーキングな話と思いきや、どんどんわからなくなる。いろんな解釈を許す懐の深い映画でした。どう解釈しても変わらない悲惨さ。上のがエンタメ的な面白さとしたら、こちらは映画祭的な面白さ。
公式サイトhttp://www.laokoonfilm.com/movies/item/son-of-saul-saul-fia
The Imitation Game 試写+会見
カンバーバッチとナイトレイはじめ、役者がみんな良い。脚本のグラハム・ムーアも長編映画脚本はこれが初らしいけど、話運びのテンポも、細かいエピソードも良い。モルテン・ティルドゥム監督はノルウェーの人だったのね。
アラン・チューリングという実在の数学者、暗号を解いたと聞いても、頭いいのね、くらいな感想しか持てないが、当時は違法だったゲイで、自殺して、歴史の影にいた人と知って、俄然興味沸いた。
SherlockのSeries3が始まった。今となっては、謎解きより、カンバーバッチ・シャーロックとフリーマン・ワトソンのかけあいの方が楽しみ。今回の謎解きには、正直言って、そんなんアリか!と騙されたような気がする。でも、このコンビなら、それも許す。作ってる側も、そのへん、わかってそう。シリーズ3の初回は、コンビ復活!と題したくなるようなお話。帰ってきたシャーロックと、生きてると知らされなかったことをうらむワトソンというコメディタッチを交えつつ、華々しい。それにしても、いつもながら、このドラマのロンドンはすごく見栄えがする。さすがBBC、観光都市としてロンドン宣伝もしてる?
17日、ロンドン映画祭、プレス試写、会見と一般上映で1本
The Invisible Woman(Festival Gala) 上映 + 会見
チャールズ・ディケンズの愛人の話。ヒューマニストみたいな小説書いても、本人は違ったんだな。この当時の男性としては、普通のことかもしれないけど。
レイフ・ファインズ、自分で監督する映画でやる役は、これといい、前のといい、朗々と文学的な台詞を語るようなタイプのもの。やっぱりシェークスピア劇から出た人だから、そういうのがやりたいのかな。
公式サイトhttp://www.bbc.co.uk/bbcfilms/film/the_invisible_woman
Manuscripts Don’t Burn (Debate)
イランのセンサーシップの話。まずいこと書くと簡単に消されるのもすごいけど、殺し屋も貧しいのが悲しい。
18日、プレス試写、会見と一般上映、監督Q&A
12Years a Slave(Accenture Gala) 上映 + 会見
期待のスティーヴ・マックイーン監督作だけど、やっぱりデビュー作、ハンガーの方が完成度高いと思う。またものファスベンダーはじめカンバーバッチ、ポール・ダノ、ブラッド・ピットと豪華キャストで、それぞれ上手いけど。
公式サイトhttp://www.foxsearchlight.com/12yearsaslave
※それでも夜は明けるとして2014年3月7日公開(2014年1月16日追記)
Salvo (First Feature Competition) 上映 + 監督Q&A
ハードボイルドな純愛もの。なのに、いやみじゃないのがデキる。
先週、テレビでの放映を見逃したWreckersをオンラインで見る。
ベネディクト・カンバーバッチ主演の2011年の作品。裏切りのサーカスとか戦火の馬みたいな大作に出演しつつ、こういう小品もやってたのね。
戦地から帰った弟を迎える兄役で、PTSDで不安定な弟の面倒をみつつ、弟に優しい妻との仲を疑いもする。プラス兄弟の暗い子供時代が見え隠れして、地味ながら目が離せなくなる心理ドラマ。カンバーバッチ、やっぱり、こういう内面にいろいろ抱えた役が良い。
公式フェイスブックWreckers | Facebook
学校なども夏休み明けから新学年となるイギリス、テレビも新しいドラマがいろいろ始まった。
今期は、なかなか豪華な俳優陣のドラマが多い。面白そうなのは、今日始まったパレーズ・エンド。ベネディクト・カンバーバッチ主演の歴史もの。全5回が終わったところで、また書くかも。
このところのドラマからイケメン考など。
元旦に始ったシャーロックのセカンドシリーズが全3回で終了。ちょっと派手な趣向になってたけど、カンバーバッチ・シャーロックに、フリーマン・ワトソンのコンビが見られるのなら許そう。そういえば、レインダンス映画祭のBlack Pondで見た監督兼俳優の日系青年ウィル・シャープが第2回に登場してた。LOVEFilmのCMにも出てるし、けっこう売れっ子。
昨年のドラマThe Hourに映画SHAME −シェイム−、マーガレット・サッチャー鉄の女の涙と、このところ、もれなく面白い物語を書いてるアビ・モーガンが脚本というので注目したBirdsong。いやー上手いわ。興味をそらさない話の運びがピカイチ。主演が、マリリンとの7日間で大抜擢と思ったら、バーバリのモデルにもなってるエディ・レッドメイン。抑え目の演技がよかった。でも、この人も地味な印象の役者さん。
50/50にミステリアス・スキンと続けて書いたジョゼフ・ゴードン=レヴィットといい、ロンドン映画祭のThe Deep Blue Seaで見たトム・ヒドルストンといい、二枚目でもゴージャスというほどでもない、おとなしめな感じが、今きてるような…この傾向なかなかいいと思います。