11月11日(月)
Solomon and Gaenor
20年周年記念上映プレス試写。フィルム4配給映画ということで、チャンネル4局内試写室で。
日本では未公開で記事にできました。
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
11月11日(月)
Solomon and Gaenor
20年周年記念上映プレス試写。フィルム4配給映画ということで、チャンネル4局内試写室で。
日本では未公開で記事にできました。
Diego Maradona 昨晩テレビ(チャンネル4)鑑賞。
イギリスでは昨年6月公開、日本ではディエゴ・マラドーナ 二つの顔として今年の6月5日公開予定。
テレビ放映早っと思ったら、映画製作フィルム4だった。
マラドーナと言えば、その活躍もスキャンダルも知れ渡ってるから、今さら観なくてもいい気がしてたけど、知らなかったことが組み合わされて、マラドーナの見方が変わった。
さすがAmyやアイルトン・セナ 〜音速の彼方へのアシフ・カパディア監督、はずさない。
公式サイトhttps://www.film4productions.com/productions/2019/diego-maradona
一昨昨日、ウィル・シャープ&トム・キングズレー監督の2作目The Darkest Universeをフィルム4で観た。去年公開だったのが、もうテレビ登場。ちなみにウィル・シャープは期待の日系イギリス人です。
BAFTAノミネートされた監督デビュー作Black Pondの出演俳優と、撮影場所も同じとこがあって懐かしい。あちらは中高年世代がメインの憂鬱で奇妙でダークなコメディーだったけど、今回はシャープ自身が主人公でメインは若者の憂鬱で奇妙でダークなコメディー。こないだのテレビコメディーFlowersもそうだった独自の持ち味。評価も高いし、そのうちスター俳優とか使って大当たりする日が来るかも。
昨日の深夜、テレビのフィルム4で視聴。2012年のアイルランド映画で、アイルランド、イギリスほかで映画賞多数受賞。普通の青年がうっかり事件を起こしてしまう過程とその後を、あえてサスペンスフルにもドラマチックにもせず描いているのが、リアリティを感じさせる。悲劇になるか、明るさをもたせるか、さあ、どっち?と思って観た最後だけど、こう終わらせたか…ウーン上手い!FrankやAdam & Paulのレニー・アブラハムソン監督だった!すごいや、この監督。
昨日は、テレビで日本関連が続いた。
Surviving the Tsunami-My Atomic Aunt
日本では、波のむこう~浪江町の邦子おばさん ~というタイトルらしい。浪江町で被災した叔母のドキュメンタリー。近親者ならではの内部まで撮りつつ、監督の視点に外から見る人が感じるであろう、もどかしさみたいなものもあるのが、よけいに迫ってくる。
三宅響子監督、聞いたことがあると思ったら、記事に書いたことがあったのでした。一昨年のベルリンでの受賞者。
番組公式サイトhttp://www.bbc.co.uk/programmes/b01r7bpt
フィッシュストーリー
日本では、2009年公開で、すでにDVDになってました。海外で評価が高いのも納得の面白さ。こちらはフィルム4での放映。
上出来の日本映画2本の前には、ニュースで日本が悪い例としてあげられてて、ちょっとガックリ。イギリスの経済状況を語り合ってる場面で「日本の轍を踏んではいけない」みたいな。うっかり忘れそうになるけど、日本は震災前から経済的には沈んでたのだった。それでも邦画はイケテるぞ!
先週まで、フィルム4でイギリス映画特集を組んでた。見逃していた良作2本が見られ満足。
Kill List
この10月のロンドン映画祭に新作Sightseersを出していたベン・ウィートリー監督の前作。かなりダークなコメディだった新作に対し、ダークさをストレートにホラーっぽいスリラーで見せた前作。ダークさが持ち味の監督のようだ。むごたらしさと笑いが重なる新作の方が出来がいいと思うけど、ホラー好きには前作かも。日本でもキル・リストとしてDVDが出てるようです。
公式サイトKILL LIST
Pitch Black Heist
マイケル・ファスベンダーにリアム・カニンガムとくれば、スティーヴ・マックイーン監督の名を知らしめたハンガーのコンビ。ハンガーでは囚人と神父だったけど、こちらでは共犯者、実は…という設定を15分の中に凝縮させて、今年のBAFTA短編賞受賞。ファスベンダーとカニンガムって、ほんといいコンビ。
公式フェイスブックPitch Black Heist | Facebook
Four Lions鑑賞。
イギリスでは昨年公開され、監督、脚本のクリス・モリスがBAFTAで新人賞も獲得した作品。昨年のベストコメディにあげてた雑誌かなんかもあったはず。
期待通りの面白さ。脱力のテロリストたちに爆笑。テロを画策する、イギリスに住むイスラム系青年たちの物語というのが、2005年のロンドン地下鉄・バス爆破テロを思わせるせいもあって、スポンサー探しに難航したそうだけど、フィルム4製作となって、チャンネル4で放映。
クリス・モリスはテレビでも、けっこう危ない番組を成功させてる人。お笑いって、危ないネタほど面白かったりする。うまく扱わないと、台無しってこともあるけど。
モリスは、9.11の10周年になる次の日曜放映をねらったとか書いてた新聞もあるけど、さすがのチャンネル4もそれはせず1週前の放映。やっぱり、9.11を大笑いで過ごしちゃ、まずいよね。妥当と思います。
昨晩、チャンネル4で、来英する法王の問題をあげたドキュメンタリーThe Trouble with The Popeを放映。
プレゼンターがピーター・タッチェルだった。
ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭などの催しのほかにも、人権関連の活動で、時々見かける活動家だ。
表向きホモセクシュアルに厳しい態度をとりながら、実際にはゲイの聖職者もいれば、教会に通う少年たちが神父による性的被害を受けるケースが度々報じられるダブルバインドを追及してた。
法王がコンドームの使用もよくないと言及していることも伝え、信徒の多いフィリピンの現状を映しながら、HIV感染の危険性も訴えていた。
ずっとカトリック教会のダブルバインドを非難してきた急先鋒タッチェルをメインにした番組を作るなんて、さすがチャンネル4、冒険野郎だ。
シェーン・メドウズ監督の映画の続編ドラマTHIS IS ENGLAND’86もチャンネル4だし、局の映画製作部門フィルム4では、メドウズ作品のほかにも、スラムドッグ$ミリオネアとか、いろいろ面白い映画も作ってる。なかなかカッティング・エッジな局なのだ。