Posts Tagged 'デヴィッド・ボウイ'

地球に落ちて来た女 Friendship’s Death

第64回ロンドン映画祭  プレス試写

10月17日(土)

Friendship’s Death

1987年制作映画のリストア版。地球に落ちて来た男ならぬ“地球に落ちて来た女”をティルダ・スウィントンが演じる。と言っても、ボウイとスウィントンの人間離れした綺麗さという共通点はあれど、ストーリーは全然違う。

宇宙人が友好目的で地球に送り込んだアンドロイドがフレンドシップ(スウィントン)。手違いで紛争中のパレスチナに到着、そこでイギリスからの戦争特派員(ビル・パターソン)と知り合う。真っ直ぐにものを見るフレンドシップとの会話は、シュールながら時に核心をつく。

監督、脚本のピーター・ウォーレンは、本もたくさん書いている映画理論の教授なのだそう。

公式サイトhttps://shop.bfi.org.uk/pre-order-friendship-s-death-dual-format-edition.html

BFI & Radio Times Television Festival

4月13日

From The Bfi Archive: David Bowie

Preview: 63 up

良いテレビ番組に必要なのは、技術より時間と運!?でご紹介。

14日

Preview: Moominvalley

ほわほわっとした毛に覆われたムーミン。そういう細かい質感まで表す映像技術は確かにすごいけど、二次元で岸田今日子の声のムーミンが懐かしい。

 

第31回ロンドンLGBT映画祭

3月16日から26日まで開催、観られたのをざざっと。

 

After Louie

時代は移り、人は歳をとる、というのをゲイの活動家を主人公に。

http://www.afterlouie.com

 

The Handmaiden

オールド・ボーイの監督が荊の城ではじけた。

http://www.handmaidenmovie.com

 

Southwest of Salem

冤罪ドキュメンタリー。魔女狩りならぬレズビアン狩り。

http://www.southwestofsalem.com

 

The Center of My World

悩める可愛いいティーンがトワイライトっぽいゲイもの。

http://mitte-der-welt-film.de

 

Signature Move

モスリムのレズビアン女性×レスリングのコメディー。

https://signaturemovemovie.com

 

Handsome Devil

タイトルから予想したのと違って軽めの学園ものだった。SHERLOCKのモリアーティー役でブレイクしたアンドリュー・スコットの教師役は良い。

 https://twitter.com/handsomefilm

 

Orlando

サリー・ポッター監督による1992年の映画を25周年記念上映。こういう性別不明/人間じゃないような役やらせたらデヴィッド・ボウイかこの方、ティルダ・スウィントン。でも、顔小っちゃくて首と手足が長い宇宙人的肢体の中、意外とお尻が大きいのをヌードシーンで再確認。Young Adam(邦題猟人日記)の疲れたおばさん役みたいなのができるのもそこか。

 

Don’t Call Me Son

実は母親と血がつながっていなかった息子に、もう一ひねりあるドラマ。けっこう大問題なところをすっと流して息子の生活を追ったのが成功。

https://zeitgeistfilms.com/film/dontcallmeson

 

Terry Pines

心の病を持つ母親に育てられた女の子のセクシャリティーにまつわる実話を、サラッとしたアニメにしてある。がっつり実写ドラマで観たい気もするけど、そしたら重すぎ?

https://www.torreypinesfilm.com

Amy

昨年のイースト・エンド映画祭で監督登壇上映を取材できず、涙を呑んだAmyが一昨昨日にもうテレビ放映。

痛ましい記憶として残るエイミー・ワインハウスの死が、この映画ではもっと詳細に痛ましい。冒頭がホームビデオらしき映像の歌うティーンのエイミー。その当時でさえ、ほぼ完成してる独自のスタイル。でも、少女らしい、おきゃんなところも見え、詞を書く文字も丸っこく可愛い。それから6年後にデビューし、スターダムにのし上がり、あっという間に死んでしまうことを知って観ているこちらは、胸がしめつけられるようだ。

短いキャリアでのヒット曲の数々が完璧な伴奏曲になっている。自身の経験を歌うシンガーソングライターとは知ってたけど、これほど正直に歌にしてたとは。

スキャンダラスな人生をニュースで見ていた当時は、夫でヤク中のブレイクに責めを負わせる気持ちが強かったけど、映画を観た後は、両親からマネージャーまで責めたくなってしまう。結果を知ってる今だから言えるのであって、当時はそれぞれ良かれと思っていたのだろうけど。

アイルトン・セナ 〜音速の彼方へでBafta獲得のアシフ・カパディア監督、Amyでもノミネート。

公式サイトhttp://www.amyfilm.co.uk/

 

デヴィッド・ボウイの訃報、衰えることのない活動で現役感満々だっただけにショック、ガンを患っていたとは。テレビでは懐かしい映像が次々に流れた。一時代が終わったのだなあ。

オノ・ヨーコのメルトダウン、Bo Ningenに行った。

メルトダウンは毎年行われるフェスティバルで、これまでにデヴィッド・ボウイとかもやったプロデュース、今年はオノ・ヨーコがやったのです。Bo Ningenのフリーライブ、行ってみたら意外にも良かった。

メンバー全部が長髪のドヨーンとしたビジュアル、フリーじゃなきゃ、たぶん行かなかった。ありがとうヨーコ。行っといて正解のライブが良いバンド。

へヴィーなサイケデリック・ロックで、かろうじて日本語らしいことはわかったけど、大音響過ぎて歌詞聞き取れず。でも大丈夫。どちらにしろ、客は大半イギリス人で日本語わかんないだろうし。ギュイーンギュイーンのギターに混じる甲高い声が魂の叫びっぽく、なんか通じる。細い手をくねくねさせるダンスに長髪もあってた。

歌詞にジーンとして好きになる曲が多いけど、歌詞どうでもいいというのも、ありだな。Bo Ningenとは全く別ジャンルだけど、歌詞なんて通じなくても丸っきりOKだった最たるものが江南スタイルだよね。イギリスのテレビで字幕ついてるの見たことない。でも、ガンナムスタイルとセクシーレディだけは、英語でばっちり伝わったのも勝因か。セクシーレディが肝心なとこだな。

Bo Ningenライブは20日で、今はテレビでグラストンベリー鑑賞。2日目までで良かったのはアークティック・モンキーズで、ガッカリだったのがローリング・ストーンズ。ストーンズ、ブーイング出てたような…ライブで見た人、どうでした?遅ればせながらツイッターを始めて、このブログもつないだので、呼びかけてみたよ。

掘り出し物のウェルシュ学園もので期待の新人

ロンドン映画祭

Hunky Dory  試写

ミニー・ドライバー演じる女性教師がミュージカルに情熱を傾ける、と言うと、最近ありがちなものと思われそうだけど、これが掘り出し物。いきなり歌いだしたりするミュージカルではないのでご安心を。

あくまで学校行事としてのミュージカルで、そのシーンでの歌もなかなか聞かせるけど、あとは普通にウェールズ訛りでしゃべる。70年代のウェールズの学校が舞台というのが、ローカルな暖かさと、デヴィッド・ボウイとかをシェイクスピアに取り込む時代感覚になっていて、懐かしくもフレッシュ。

生徒の方の主役が美形だし歌も演技も上手くて要注目。舞台でローレンス・オリビエ・アワーズも受賞してて、ヴォーグ誌のモデルも務めてるアノイリン・バーナードという24才の青年だそうな。そりゃ、上手くてきれいなわけだ。

監督が去年のロンドン映画祭にもPatagoniaで参加のマーク・エヴァンス。学園ミュージカル?とパスしそうになったけど、監督の名前見て、思いとどまって正解だった。細かいエピソードを効かせて、ほのぼの仕上げるのがエヴァンス監督得意技とみた。

When the Night 一般上映

育児疲れからの児童虐待が疑われる美人ママと、それに気づく人間嫌いみたいな男。最初の緊迫した感じが良いだけに、後半、美人ママと男の一大ロマンスに展開してしまう、怒涛のメロドラマな成り行きに腰砕け。もうちょっと抑えたら、けっこういい映画になったかもしれない。惜しい。イタリア映画だけど、ママと男の両方とも、のっけからセクシーな雰囲気漂わせてるのが、さすがラテン。

ダンカン・ジョーンズって…

ソース・コードを見た。

新人らしからぬと大絶賛されたデビュー作月に囚われた男(原題Moon)に続く、ダンカン・ジョーンズ監督の2作目。

Moonは、前半などアンドレイ・タルコフスキー監督の名作惑星ソラリスを思わせる薄気味悪さがよかった。今度のは、ドッカーンと列車大爆破とか派手になってエンターティメント大作風。でも、不安定な主人公の状況や、徐々に明かされていく謎、客観的には救いの無い状態とか大筋では似てる。それを、ちゃんと面白く見せてるのは、両作ともお見事。

ジェイク・ジレンホール(ギレンホールより発音に近い)演じる主人公が、やけにお父さん、お父さん言ってて、ついついダンカン・ジョーンズとデヴィッド・ボウイの親子関係を思ってしまった。

極悪レミーで、レミーの息子がお父さん大好きみたいだったのを思い出す。レミーから見ると、4歳の時に突然現れたという息子。今はもう大人だけど、お父さんに良いこと言ってもらったりすると、ほんとうにうれしそうというか、もう感激しちゃってた。

伝説的な父、それもいっしょに住んでなかったから、ダメなとこはあまり知らないうちに世間的な父の評価の方が入ってくることで、よけいに尊敬したり慕ったりするのかな、なんて思ったもの。

いえ、主人公がお父さんのことばかり言ってるのも、後半はわけがわかってくるし、だいいち、もとのベン・リプリーの脚本からそうかもしれない。ボウイ、ジョーンズ親子が実際どうなのかは知らないけど。

ジレンホールが上手いのはいつものことだけど、アクションあり、ラブシーンあり、でも可哀想と、いいとこどりみたいな役。

公式サイトSource Code

パーフェクト・デイ

ちょこちょこ別のチャンネル見たりもしつつ、最後まで見てしまったチルドレン・イン・ニード。と言っても、番組自体24時間とかではなく、夜7時から夜中の2時まで途中ニュースが入ったりしながらの約7時間。

過去の名場面集が面白かった。その中にルー・リードのパーフェクト・デイが。1972年にリードがヴェルヴェット・アンダーグラウンドとしてデヴィッド・ボウイのプロデュースで出して、それを1997年に自分以外にもボウイとかボノとかたくさんで歌ってるのがチルドレン・イン・ニード用。

あれっ?今年はスーザン・ボイルが歌ってたぞ。リードから許可が下りなかったとか読んだ気が…。調べたら、イギリスではOKでもアメリカで歌うことが法的にクリアになってなかったということらしく、リード自身は許可しただけでなく、ビデオにも協力してるんだそう。なーんだ。

ポール・マッカートニーとかリリー・アレンとかも出てた去年や、物真似芸人がトニー・ブレアやってるときに本人が出てきた何年か前のもリアルタイムで見てたけど、比べると今年は小粒だった気がする。一番の目玉がロビー・ウィリアムズが戻ってきたテイク・ザットだもん。イギリス的には、大きいのかもしれないけど。


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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