第64回ロンドン映画祭 プレス試写
10月14日(水)
David Byrne’s American Utopia
デヴィッド・バーンの完璧なステージをスパイク・リー監督が完璧に撮ったドキュメンタリー。前日の試写でも登場のスパイク・リー、なんだか大活躍。
曲の合間のしゃべりさえ、あまりにも完成度が高く、その場で出てきた言葉というより、練り上げたようだ。と思ったら、演っている場がブロードウェイだった。コンサートではあるけど、勢いで乗っていくライブというより、綿密なステージという方が近い。
映画もステージの完成度に負けてない。真上から撮って、マス目を移動していくようなダンスの面白さを捉えたり、ありがちなコンサート映画とは一味違う。終わった後、バーンはじめ演奏していた面々が自転車で帰るのを追っていくというエンディングまでついている。
しかし、投票に行こう、それでしかアメリカン・ユートピアは実現できない、というオチと言おうか結論は、まっとう過ぎてジョークかと思った。てか、ジョークなの?
それとも、トランプが大統領になるジョークな時代には、トーキング・ヘッズでダボダボスーツで踊って見せてた異能の人が、まっとうなことを言わなきゃいけなくなる?
公式サイトhttps://www.uphe.com/movies/david-byrnes-american-utopia