第28回シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭 プレス試写 6月5日
スティーヴ・マックイーン監督によるドキュメンタリー。BBC放映の一部先行上映。
1981年のロンドンで、黒人少女のバースデーパーティー中に起こった火災により13人が亡くなったニュー・クロス・ファイア事件を追う。黒人差別主義者による放火が疑われたが、解明されず、おとがめなしのまま。惨い事件だ。
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
第28回シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭 プレス試写 6月5日
スティーヴ・マックイーン監督によるドキュメンタリー。BBC放映の一部先行上映。
1981年のロンドンで、黒人少女のバースデーパーティー中に起こった火災により13人が亡くなったニュー・クロス・ファイア事件を追う。黒人差別主義者による放火が疑われたが、解明されず、おとがめなしのまま。惨い事件だ。
第64回ロンドン映画祭 プレス試写
10月17日(土)
Lovers Rock
第64回ロンドン映画祭 プレス試写
10月7日(水)
Mangrove
昨晩、BBC4で放映。ボビー・サンズがハンガーストライキを始めてから亡くなるまでの66日間の再現を交えたドキュメンタリー映画。
ドラマ化したものではスティーヴ・マックイーン監督HUNGER/ハンガー 静かなる抵抗という傑作があって、出来は断然そちらが上だけど、当時の映像や関係者の話は生々しい。
神のようなものになろうとしたのではなく、オールドファッションな、ほとんどビクトリア期の義務感みたいなものでストライキ続行したという意見が、なんだか納得できる。功名心では、あんな辛いことはできないよなあ。
17日、ロンドン映画祭、プレス試写、会見と一般上映で1本
The Invisible Woman(Festival Gala) 上映 + 会見
チャールズ・ディケンズの愛人の話。ヒューマニストみたいな小説書いても、本人は違ったんだな。この当時の男性としては、普通のことかもしれないけど。
レイフ・ファインズ、自分で監督する映画でやる役は、これといい、前のといい、朗々と文学的な台詞を語るようなタイプのもの。やっぱりシェークスピア劇から出た人だから、そういうのがやりたいのかな。
公式サイトhttp://www.bbc.co.uk/bbcfilms/film/the_invisible_woman
Manuscripts Don’t Burn (Debate)
イランのセンサーシップの話。まずいこと書くと簡単に消されるのもすごいけど、殺し屋も貧しいのが悲しい。
18日、プレス試写、会見と一般上映、監督Q&A
12Years a Slave(Accenture Gala) 上映 + 会見
期待のスティーヴ・マックイーン監督作だけど、やっぱりデビュー作、ハンガーの方が完成度高いと思う。またものファスベンダーはじめカンバーバッチ、ポール・ダノ、ブラッド・ピットと豪華キャストで、それぞれ上手いけど。
公式サイトhttp://www.foxsearchlight.com/12yearsaslave
※それでも夜は明けるとして2014年3月7日公開(2014年1月16日追記)
Salvo (First Feature Competition) 上映 + 監督Q&A
ハードボイルドな純愛もの。なのに、いやみじゃないのがデキる。
先週まで、フィルム4でイギリス映画特集を組んでた。見逃していた良作2本が見られ満足。
Kill List
この10月のロンドン映画祭に新作Sightseersを出していたベン・ウィートリー監督の前作。かなりダークなコメディだった新作に対し、ダークさをストレートにホラーっぽいスリラーで見せた前作。ダークさが持ち味の監督のようだ。むごたらしさと笑いが重なる新作の方が出来がいいと思うけど、ホラー好きには前作かも。日本でもキル・リストとしてDVDが出てるようです。
公式サイトKILL LIST
Pitch Black Heist
マイケル・ファスベンダーにリアム・カニンガムとくれば、スティーヴ・マックイーン監督の名を知らしめたハンガーのコンビ。ハンガーでは囚人と神父だったけど、こちらでは共犯者、実は…という設定を15分の中に凝縮させて、今年のBAFTA短編賞受賞。ファスベンダーとカニンガムって、ほんといいコンビ。
公式フェイスブックPitch Black Heist | Facebook
ロンドン映画祭
A Dangerous Method 試写 会見
今回の映画祭でマイケル・ファスべンダー2度目の会見登場。ジョージ・クルーニーと対だ。デヴィッド・クローネンバーグの新作で、メインキャストにはヴィゴ・モーテンセンとキーラ・ナイトレイもいるという豪華版。
ユング演じてるファスべンダーが主役。そのユングとややこしいことになる患者がナイトレイ。同じくややこしい関係のフロイトがモーテンセン。でも、本物の顔立ちは、細面のファスべンダーが、どちらかというとフロイト似だけど。そういえばこの夏、フロイトの孫の画家ルシアン・フロイドが亡くなった。でも、フロイトとフロイドなのね。実は亡くなったというニュースで初めてフロイトの孫だったことを知った。ドイツ語発音と、英語発音の違い?
映画に戻ると、ユングとフロイトの確執の話としても、クローネンバーグ映画としても、ちょっと物足りない。同じファスべンダー主演なら、こないだのShameのほうがお勧め。でもファスべンダー、スティーヴ・マックイーン監督コンビならハンガーの方がいい。日本でもファスベンダー主演作が続く勢いで公開されたらいいな。(* ShameはSHAME −シェイム−として2012年3月10日公開予定 12月15日追記)
公式サイトA DANGEROUS METHOD | a film by David Cronenberg
*2012年10月27日より危険なメソッドとして公開決定。(2012年7月2日追記)
W.E. 一般上映
こちらはマドンナ監督作。リリース前に再編集予定とかいう噂も聞こえてきてたけど、やはり、そういう出来。
どうしてマドンナがウォリス・シンプソン夫人の映画を撮りたいと思ったのかをメインテーマに、マドンナ本人を中心に据えたメーキングドキュメンタリーでも撮ったほうが面白いのに。と、本人の方に注目がいってしまうことが、シンプソン夫人にマドンナが共感する理由?
当然、英国王室の面々も登場するけど、英国王のスピーチで描かれてるのとは大違い。まぬけそうなジョージ6世と、性格悪そうな王妃になってた。エドワード8世の側から描いてるから、しょうがないけど。
※ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋として2012年11月3日より公開。(2012年11月4日追記)
先週土曜はレインダンスの結果発表。Stranger Things が受賞してよかった。
日曜 レインダンス・クロージング映画 Bonsai
主役カップルがチャーミング。最初に、女性の方が死んでしまったことが語られ、さかのぼって始るけど、暗さがないのがいい。愛も手入れしないと盆栽みたいに死んじゃうのね。東京国際映画祭でも上映されるそうなので、お近くの方は是非。
月曜 ロンドン映画祭試写11日目
Lawrence of Belgravia
セレブに成り損ねたロッカーのドキュメンタリー。
Shock Head Soul
フロイトをインスパイアしたというある神経病者の手記 を書いたダニエル・パウル・ シュレーバーを主人公にしたお話。
公式サイトShock Head Soul
火曜 ロンドン映画祭試写12日目
Early One Morning
仕事に人生捧げてる人って、日本だけじゃなくいるのねーと思ったフランス映画。
Weekend
ワンナイトスタンドのように始ったのが、運命的な出会いに…みたいな、わりとオーソドックスな恋愛もの。2人とも男性というのが新しいと言えば、新しいか。
水曜 ロンドン映画祭開幕
いっぱい映画が来るロンドン映画祭、開幕すると、プレス試写と会見と一般上映とで、どれを選ぶか頭を悩ます。上手く予定組んで、いいのを見逃さないように、がんばろー。
360 試写 会見
いろいろな国のいろいろな人が、そこここで少しずつ重なりながら進む、人生アラカルトみたいな映画。スロベニアとか、あまり情報が入ってこない国の役者さんが会見参加。世界中に美人はいるものだなあ。ジュード・ロウがレッド・カーペットの方に参加したようだ。
We Have a Pope 試写
これ、コメディだったんだ!写真だけ見て、マジな映画かと思ってたので、驚く。
*ローマ法王の休日として7月21日より公開。(2012年5月11日追記)
木曜
一命 試写
これ、泣ける映画だったんだ!昨日に引き続き、驚く。
The Waves 一般上映
スペイン内戦のこととか、もっと知ってたら、より面白かったろうに。寝てた人もいたから、もうちょっと、そらせない工夫があってもよかったのでは。おじいさんが昔を訪ねていく道中とか良いから、惜しい。
金曜
Shame 試写 会見
セックス・アディクトの主人公マイケル・ファスベンダー、これも大変なことになる妹役のキャリー・マリガンとも、すごい!2人ともオスカー絡んできそうだ。スティーヴ・マックイーン監督って、ハンガーでもそうだったけど、役者をギリギリ追い込むのが好きなのかも。
マックイーン監督、見た目といい、まくしたてるしゃべりといい、いつもながら大迫力。
* SHAME −シェイム−として2012年3月10日公開予定 12月15日追記
A Bitter Taste of Freedom 一般上映
ロシアで暗殺された女性活動家のドキュメンタリー。この女性監督自身も活動家と親しかったということが、よくわかる親密な雰囲気の貴重な映像もたくさん。
昨日はロンドン映画祭試写後、レインダンス映画祭で日本映画鑑賞
The Arbor/ジ・アーバー(原題)
公式サイトArtangel | Clio Barnard: The Arbor
新人監督らしいが、オリジナルな手法が効いてた。ハンガーのスティーヴ・マックイーン監督、ノーウェアボーイのサム・テイラー=ウッド監督同様、アート界からの監督らしい。イギリスのアート界出身監督はハズレ無しなのか。
Lost&Found
日本の田舎の駅にセーラー服の女学生という組み合わせに郷愁を誘われた。ところでイギリスの女学生の制服というのはブレザーしか見たことないけど、どこかにセーラー服の制服もあるんだろうか?
そういえば、前日マイク・ニューウェル監督のトークショー後、監督作上映もあったんでした。忘れないように書いときます。もともと、見た映画の備忘録としてのブログでもあります。
白馬の伝説
ハリーポッター炎のゴブレットみたいなドッカンとした大作に比べれば、かなり小さい作品だし、『フォーウェディング』ほどには出来もよくないけど、この後、そういった作品群を生み出すことになる芽が見えているように思えるのは、結果が出ている今振り返るせい?映像で見せて、無理なく話に引き込むのが上手い。
状況説明的なセリフの多さにうんざりするような映画もあるから。そのへんが、アート界の監督がいい映画を撮れる理由でもあるのかな。もともと絵で見せる人たちだから。
2人の主演の子どもの可愛さと神々しいような白馬に目が行くけど、アル中父さん役のガブリエル・バーンもなかなかよかった。バーンは、けっこういろいろな役で見てる気がするけど、それほど印象に残らない。逆に言うと、過不足なく、何でもちゃんと演じられる役者さんなのかも。