昨日からTHIS IS ENGLAND ’90がチャンネル4で始まった。言わずと知れたシェーン・メドウズ監督THIS IS ENGLANDの続々々編。本編同様、共有した時代を描くことで、がっちりつかむ。ポール・ガスコインがアル中ではなくバリバリの現役で、ハッピー・マンデーズも元気で、ストーン・ローゼズが熱く、サッチャーがN010を去った’90。ああっ
って、そこまで共有もしてなかったのに、それを懐かしむ気持ちの流れに入っていけちゃうのがメドウズ監督の技か。
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
昨日からTHIS IS ENGLAND ’90がチャンネル4で始まった。言わずと知れたシェーン・メドウズ監督THIS IS ENGLANDの続々々編。本編同様、共有した時代を描くことで、がっちりつかむ。ポール・ガスコインがアル中ではなくバリバリの現役で、ハッピー・マンデーズも元気で、ストーン・ローゼズが熱く、サッチャーがN010を去った’90。ああっ
って、そこまで共有もしてなかったのに、それを懐かしむ気持ちの流れに入っていけちゃうのがメドウズ監督の技か。
THIS IS ENGLAND ’88鑑賞。
シェーン・メドウズ監督の代表作THIS IS ENGLANDの続編THIS IS ENGLAND ’86のそのまた続編が先週、3パートドラマとして3夜連続放映されたもの。
やっぱり、(to be continued…)続編があった。
というか、まだ続きそう。86で起こったロルの件が及ぼした状況が88で描かれ、それはまた今後にも波及しそうに、それぞれの人生を変えてしまっている。ちゃんと、元の映画の主人公ショーンもいて、そちらはそちらでいろいろある。
メドウズ監督、それぞれの一生分でも描けそう。そしたら、もちろん、全部見るけど。
土日にテレビでジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド鑑賞。
土曜に2時間放映して、続きは明日って、どんだけ長いんだと思ったら、計3時間半もあった。マーティン・スコセッシ監督が、ハリスン夫人の許しを得て作ったドキュメンタリー。日本は19日劇場公開、行かれる方は、長いの心してくださいませ。
ビートルズといえば、レノンとマッカートニーと思ってたけど、これ見たらハリスン・ファンになってしまった。派手さはないけど、落ち着いてて、仲間おもいで、いい人。亡くなる間際までユーモアもあって、人間ができてたんだなあ。交友関係も幅広く、いろいろ経緯があったエリック・クラプトンはもちろん、テリー・ギリアム監督なんかも出てた。
BBC放映だったけど、両日とも後にビートルズ関連番組続けて、日曜は映画中で使われたのと同じ映像(もともとBBCの古い映像かも?)使ったドキュメンタリーを流してた。良く出来たテレビ・ドキュメンタリーだけど、スコセッシ監督作品の後では、すっかり引き立て役。コメントから映像に移るタイミングや音のかぶさり方とか絶妙で、2つ並べるとキレの良さが全然違う。
シェーン・メドウズ監督が、アークティック・モンキーズにライブ・ドキュメンタリー依頼された時、スコセッシ監督のザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライトみたいに凄いのは作れないと断ったというのも、納得。シャイン・ア・ライトは、もちろん良く出来たドキュメンタリーだけど、あの時はメドウズ監督ご謙遜?と思った。今回、ようやく、ちょっとわかった。人が撮った昔の映像をつないだものでさえ、こんなに差が出るんだから、自分で撮ってる分が多いシャイン・ア・ライトを、映画制作者が見たら、とんでもない上手さなんだろうな。
けどメドウズ監督、ドキュメンタリー断ったにしろ、その縁でル・ドンク・アンド・スコゼイジー(ここに書いてます)が出来たんだから、それはそれでよかったのかも。
昨日で終わったロンドン映画祭、全部で50くらいは見たかなーの新作映画の中から、これはよかった!というものをご紹介していきたい。
一番のお気に入り Neds/ネッズ(原題)
もともとシェーン・メドウズやアンドレア・アーノルドが好きなので、その系統、しかもきわめてよく出来てるこれが個人的には最高賞。ワーキングクラスのタフな少年期が説得力を持って描かれているものにはグッとくる。
監督の自伝的な映画に出来の悪いものはあまりない。独りよがりになってない場合に限ってだけど。個人的なことをちゃんと作品に昇華させるのは、年季入ってるとか、ちゃんとその方面のお勉強してるとか、意外に地道なことのような気もする。そりゃ才能は必要だろうけど。自身の父親のアル中ぶりを演じているほか、監督/脚本も務めたピーター・マランも長い俳優歴、監督歴あっての本作と思う。
オスカー候補 The King’s Speech/ザ・キングズ・スピーチ(原題)
ジェフリー・ラッシュ助演男優賞も有力だし、いろんな部門でノミネートされそうだが、コリン・ファースの主演男優賞を一押し。
一昔前に流行った三高という言葉が浮かぶコリン・ファース。女性が男性に求めるものとしてあげた、高身長、高収入、高学歴という、あれね。
ちょっと見上げるくらいの長身、正確な年収は知らないけど高収入であることは間違いない。大学で教える両親の元に生まれ、本人も世界的に知られたイギリスの芸術大学のドラマコースで学んでいる。三高とは関係ないけど、ついでに奥様も才色兼備。今回のイギリス国王役もピッタリの威風堂々。
それなのにエリートにありがちな冷たい感じがしない、というのがポイント。だいの大人、しかも国王が子どもみたいに泣くようなシーンにも、ちゃんとはまる。これだけ良さが出せる役、売れっ子と言えども、そうは来ないだろうから是非オスカーをあげて欲しい。
ほかにも、いいのがいろいろあったので続きは明日。
昨夜、THIS IS ENGLAND ’86が最終回を迎えた。
ふーむ、そう終わるか…
めっちゃ因縁を残したところでフッと終わった感じなので、こりゃ、まだ続きがあるのか?
続きが見られるかどうかはともかく、シェーン・メドウズは繰り返しTHIS IS ENGLANDを作り続ける映画作家と思った。
THIS IS ENGLANDは、シリアスタッチかコメディタッチかという違いをはいで見ると、A Room for Romeo Brassとキャラクター、話の構造ともかなり似ている。今回の’86にはSommers Townとそっくりな家出にまつわるシーンも登場して、これも自身の実体験だったのかな?と思いつつ見た。自分とその周辺から、あまり離れることなく、実直に映画を作る人なのだろう。そのあたり、いずれ、じっくり書きます。
昨晩、チャンネル4で、来英する法王の問題をあげたドキュメンタリーThe Trouble with The Popeを放映。
プレゼンターがピーター・タッチェルだった。
ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭などの催しのほかにも、人権関連の活動で、時々見かける活動家だ。
表向きホモセクシュアルに厳しい態度をとりながら、実際にはゲイの聖職者もいれば、教会に通う少年たちが神父による性的被害を受けるケースが度々報じられるダブルバインドを追及してた。
法王がコンドームの使用もよくないと言及していることも伝え、信徒の多いフィリピンの現状を映しながら、HIV感染の危険性も訴えていた。
ずっとカトリック教会のダブルバインドを非難してきた急先鋒タッチェルをメインにした番組を作るなんて、さすがチャンネル4、冒険野郎だ。
シェーン・メドウズ監督の映画の続編ドラマTHIS IS ENGLAND’86もチャンネル4だし、局の映画製作部門フィルム4では、メドウズ作品のほかにも、スラムドッグ$ミリオネアとか、いろいろ面白い映画も作ってる。なかなかカッティング・エッジな局なのだ。
昨日はロンドン映画祭のラインアップ発表があった。
発表会場では、300本あまりの参加作品の中から10数本のトレーターが流された。ワクワク。
ワクワクといえば、一昨日の晩からシェーン・メドウズ監督の映画THIS IS ENGLANDの続編が、テレビで始った。
4回シリーズだから、9月中の火曜の夜のお楽しみ♪