シャーロックのシリーズ3が終了。セブンのパクリみたいなシーンがあったけど、派手で面白かったのでOK。シリーズ4がなきゃおかしいという終わり方で、あとはそれを待つのみ。
公式サイトhttp://www.bbc.co.uk/programmes/b018ttws
イギリスで昨年劇場公開された2012年のアルゼンチン映画White Elephantもテレビ放映。スリリング、パワフルな映画だった。
ブエノスアイレスのスラム街の聖職者が主人公。ホワイト・エレファントとは、その地区にある、病院になるはずが打ち捨てられて廃墟となった大きな建物のこと。殺しあいばかりで、建設的なことが何も進まない地域の象徴のようだ。
聖職者を演じるのが、瞳の奥の秘密のリカルド・ダリン。何かありそうに見える渋いおじさんなので、裏で悪いことしてる聖職者かと思ったら、ハズレ。抗争中のグループの間に入って、遺体を家族のもとまで運んだり、銃撃戦の中、逃げ惑う人々を助けたり、聖職者の域を超えたタフな仕事までこなす。病気らしいのと、自分の跡を継いでくれる若い聖職者を連れてくることで、先が長くないのを冒頭から予想させる。それでさえ、あっけなく思える意外な最後が、余韻を残して良い。
その主人公が心の支えにしているのが、カルロス・ムヒカという実際にいた聖職者。地元民のために働いて死んだ人らしい。ほんとに身を捧げた人がいたんだなあ。