昨年のサンダンス・ロンドンでのトークイベントに、題材となったエドウィン・コリンズと奥様のグレースが登場。そこで観られたのはトレイラーのみだったけど、とても独特で、いつかは観たいと思ってたThe Possibilities Are Endlessが先々週の火曜夜にテレビ放映。
元オレンジ・ジュースのボーカリスト、ソロとしてもA Girl Like Youなどヒットを飛ばしたエドウィンが、脳卒中で言葉、体の自由、記憶を失った後のドキュメンタリー。エドウィンのつっかえ、つっかえ話す言葉をナレーションとして、水中の映像をかぶせたりする。エドウィンの子供時代の思い出がつまったスコットランドの海辺の町、ヘルムズデールの寒々とした海岸が、そのまま心象風景のよう。
タイトルのThe Possibilities Are Endless(可能性は無限)は、当初、イエスとノーくらいしか話せなかったエドウィンが繰り返していたという言葉。闘病感動記的な盛り上げる作りでは全然ないけど、印象深く、じんわり感動させる。