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オスカー候補

第61回ロンドン映画祭

10月15日

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri 試写

お馬鹿サイコパス映画セブン・サイコパスのチームが再結集。今度のはお馬鹿度を保ちながらも、けっこうグッとくるシーンもあってオスカー候補とか言われてる。こういう笑える映画がオスカーとったら、うれしいな。これがクロージング映画、バッチリの締め。スリー・ビルボードとして2月1日公開だそうです。

http://www.foxsearchlight.com/threebillboardsoutsideebbingmissouri/

 

I Am Not a Witch 一般上映

上のクロージング上映は夜だけど試写は朝だったので、プレスチケットゲットできたこちらが個人的な締めになった。ガッツリ社会派。今だにある魔女狩り。この映画を観た後、テレビドキュメンタリーでも似た話を観た。やっぱり、あるんだ、酷い。

http://www.iamnotawitch.com/

 

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アイリッシュ ハリウッド産×本場もの対決 

深夜、P.S.アイラブユーONCE ダブリンの街角 を、チャンネルは別だけど、ちょうど一方が終わった頃もう一方が始るタイミングで放映してたのを、立て続けに見た。

PSは初めて、ONCEは公開の頃にセント・パトリックス・デーの催しで見て以来。期せずしてアイルランド絡みの恋愛もの2本を立て続けに見て、自然と比較研究。

やっぱりONCEいいっす。

オスカー獲得のライブ感あふれる歌声といい、それぞれ恋愛で傷ついた男女が、音楽をきっかけに知り合い、優しく寄り添うも、くっつきそうでくっつかないあたりが、たまらない。単に男女としてつがうより深い。

そこいくとPS、ヒラリー・スワンク演じる主人公が死んだアイリッシュのダンナ(ジェラルド・バトラー)、いつも身近にいる男性(ハリー・コニック・ジュニア)、ダンナによく似たアイリッシュ(ジェフリー・ディーン・モーガン)のみんなとうまくいくうえ(これがまた、みんないい男)、おしゃれな職業まで手に入れるという大変都合のいいハリウッド的ストーリー。

とけなしつつ、見てる時は、しっかり泣いてたけど。ジェラルド・バトラーはこれで女性ファン増やしたんだろうなあ。まあ、中には「スパルターッ!!!」(300より)の怒声にメロメロなんて変わった趣味の方もいないとも限りませんが。

ということからも、わかる(?)ように、泣かせるからって、それが傑作かというと、そんなことはない。なんでも泣く人は泣くのだ。泣かせるのは、笑わせるより、簡単だって言うしね。

例えるならPSが観光宣伝用綺麗なとこどりアイリッシュとしたら、ONCEはリアル・アイリッシュ。小さいお店を営むお父さんから、テレビ見に集まってくる移民、ひったくりのお兄さんまで、特別かっこよくもない人たちを、暖かく見ているのがしみる。

みんなきれいで、おしゃれな仕事してて、素敵に暮らしてる嘘っぽい世界も、目の保養にはいいけどね。

コリン・ファース受賞で久々登場のこの人

 

ゴールデン・グローブ賞、決まりましたね。

下馬評通り、ソーシャル・ネットワークがぶっちぎり。

これまでここで書いてきたように(ティンバーレイクが意外にいいソーシャル・ネットワークオスカー狙えそうなザ・キングズ・スピーチと、三池らしいエグイとこもありの十三人の刺客英国王のスピーチ派の私だが、中でも一押しのコリン・ファース(ロンドン映画祭からのお勧め作品)の主演男優賞、ソーシャル・ネットワークの方では評価したいデヴィッド・フィンチャー(オスカー分け合うってことで、どうでしょう?)の監督賞には満足。

今、日本で公開中のソーシャル・ネットワークレビューは、わたしを離さないでスパイダーマンと注目を集めること必至のイギリスの注目株アンドリュー・ガーフィールドのロンドン映画祭での写真とともにロンドン発 俳優・映画情報に掲載中ですので、そちらもよろしく。

ところで、ギャレス・ゲイツがファース受賞に対してコメントしてたニュース番組があった。しばらく見ないと思ったら、今はスピーチ・セラピストもしているそう。ギャレスと言えば、デビューのきっかけとなった歌手発掘番組ポップ・アイドルでのオーディションで、自己紹介時に審査員から「自分のペースで大丈夫だよ」みたいなことを言われてた自他共に認める吃音の人だった。それが、デビュー頃には、すっかり克服してたものな。

ジョーダン(現ケイティ・プライス)とのスキャンダル以降、表舞台からはほぼ消えちゃった形だけど、浮き沈みの激しいアイドルとしてやってるより、そういう道に進んだのは、かえってよかったんじゃなんて思ってしまった。英国王のスピーチのセラピストも本業は俳優だったようだし、芸能の人が向いてる分野なのかしら。

反アンチエイジング

ぼちぼちベルリン映画祭の準備に入る。

まだ全部は発表されていない参加作品だけど、これまで発表された中で楽しみなのがオープニング作品のトゥルー・グリッド。コーエン兄弟にジェフ・ブリッジスというビッグ・リボウスキのタッグなだけに期待大。

下調べをかねて、オリジナルの勇気ある追跡を見た。ジョン・ウェインがオスカー獲得した飲んだくれだけど頼れる主人公というのが、ジェフ・ブリッジス。いかにもブリッジスに似合いそうな役だ。ヒロインと張り合ったりする若い方の助っ人がマット・デイモンというのも、はまりそう。今回のコーエン兄弟版で、見た目のイメージが一番違うのがヒロイン。オリジナル版は髪型がジャスティン・ビーバーみたい。どうでもいいことだけど、デビュー当時、女の子だと思ったジャスティン・ビーバー、(本人ではなく似てる女の子だけど)ドレス着てると、やっぱりボーイッシュに見えるのを発見した勇気ある追跡だった。

ところでジェフ・ブリッジスは、サンダーボルトにも出てたのね。というか、昔見た時には名前を知らなくて、そのまま忘れてたんだけど。原題は、主役のクリント・イーストウッドとブリジッスの役名が並ぶ Thunderbolt and Lightfootで、ほとんど准主役だし、この作品でもオスカーにノミネートまでされてる。見てる途中から、前見た時も可哀想なことになっちゃうお兄さんとして印象的だったことを思い出した。それでも名前を覚えようとまでは思わなかったんだな当時は。

親が有名俳優だったこともあって子役から活躍してるブリッジス、昔から上手かったとしても、若者とは呼ばれなくなってから、もっとよくなったと思う。ミシェル・ファイファーと絡むファビュラス・ベーカー・ボーイズあたりから、ちょっとくずれたいい感じが出てきて、ブラボーにヨレヨレのビッグ・リボウスキにまで到達。

年とって魅力が増すというのは、うらやましい。シワや白髪が似合うというのが理想だな。猫も杓子も、シワ伸ばして不自然にツルピカ、1本の白髪も許すまじというアンチエイジングとやらはそろそろ終焉してほしいとこだ。そういえば、ヘレン・ミレンが年齢を重ねた女優にもっと活躍の場をと何かの授賞式で訴えてた。グラマー女優として見られてた若い頃より、今の方がいい女優になったミレンの主張だからこその説得力。そういう女優が増えるのは心強い。

ベルリン映画祭下調べから反アンチエイジングなんてことに思いが向かうのは、また1つ年をとることを意識する年の始まりだからかな。

オスカー分け合うってことで、どうでしょう?

昨日書いたことに補足。

ソーシャル・ネットワークは映画としては地味だ。キングズ・スピーチの方が華がある。そのあたりがオスカー好みと思うけど、ソーシャル・ネットワークの上手さも捨てがたいとこなので、デヴィッド・フィンチャーに監督賞でどう?あれだけいい映画をたくさん作ってるのに、まだオスカー獲得してないし。同作品から作品賞と監督賞が出ることが多いけど、そうじゃないこともたまにはあったから、今回も監督賞だけデヴィッド・フィンチャー。

キングズ・スピーチのトム・フーパー監督は、まだ若いし、これからの人だから。おっと、そのへんで、作品賞もソーシャル・ネットワークってこともあるかな?いや、サム・メンデスも30代での長編監督デビューのアメリカン・ビューティーで作品賞とってるから大丈夫か。

フーパー監督、映画はくたばれ!ユナイテッド-サッカー万歳!に続いての2作目だけど、テレビでも、いいのを作ってる。日本でもエリザベス1世~愛と陰謀の王宮~とかは見られるようだ。両方とも、邦題がおおげさな気がするけど、いい作品だ。その前にはイーストエンダーズみたいなソープドラマも何篇か作ってる。

そうえいば、昨夜、ながらテレビでチラチラと見てた理想の恋人.comの、夜中にコンドーム探して街中を車で爆走するカップル、イーストエンダーズでも全く同じエピソード(フーパー監督の回ではありません)があったのを思い出した。そうか、この映画が元だったんだ。

ロンドン映画祭からのお勧め作品

昨日で終わったロンドン映画祭、全部で50くらいは見たかなーの新作映画の中から、これはよかった!というものをご紹介していきたい。

一番のお気に入り Neds/ネッズ(原題)

もともとシェーン・メドウズやアンドレア・アーノルドが好きなので、その系統、しかもきわめてよく出来てるこれが個人的には最高賞。ワーキングクラスのタフな少年期が説得力を持って描かれているものにはグッとくる。

監督の自伝的な映画に出来の悪いものはあまりない。独りよがりになってない場合に限ってだけど。個人的なことをちゃんと作品に昇華させるのは、年季入ってるとか、ちゃんとその方面のお勉強してるとか、意外に地道なことのような気もする。そりゃ才能は必要だろうけど。自身の父親のアル中ぶりを演じているほか、監督/脚本も務めたピーター・マランも長い俳優歴、監督歴あっての本作と思う。

オスカー候補 The King’s Speech/ザ・キングズ・スピーチ(原題)

ジェフリー・ラッシュ助演男優賞も有力だし、いろんな部門でノミネートされそうだが、コリン・ファースの主演男優賞を一押し。

一昔前に流行った三高という言葉が浮かぶコリン・ファース。女性が男性に求めるものとしてあげた、高身長、高収入、高学歴という、あれね。

ちょっと見上げるくらいの長身、正確な年収は知らないけど高収入であることは間違いない。大学で教える両親の元に生まれ、本人も世界的に知られたイギリスの芸術大学のドラマコースで学んでいる。三高とは関係ないけど、ついでに奥様も才色兼備。今回のイギリス国王役もピッタリの威風堂々。

それなのにエリートにありがちな冷たい感じがしない、というのがポイント。だいの大人、しかも国王が子どもみたいに泣くようなシーンにも、ちゃんとはまる。これだけ良さが出せる役、売れっ子と言えども、そうは来ないだろうから是非オスカーをあげて欲しい。

ほかにも、いいのがいろいろあったので続きは明日。

オスカー狙えそうなザ・キングズ・スピーチと、三池らしいエグイとこもありの十三人の刺客

ロンドン映画祭、一般上映で2本見る。

The King’s Speech/ザ・キングズ・スピーチ(原題)

一昨日のプレス試写が満員で見られず、昨日の一般上映も同様に満員で、やっと今日のチケットゲット。昨日のは、一昨日見られなかったプレスが流れたんだろうけど、いずれにしても注目作。

今のエリザベス女王の父親にあたるジョージ6世の吃音との戦いのお話。コリン・ファースは無理なくキングをやれる育ちのいい雰囲気を持ちつつ、吃音の原因ともなっている子どもの頃のトラウマを感じさせるような人間くささもちゃんと出せてるとこがいい。昨年シングル・マンでノミネートだけで逃してるし、コリン・ファースにオスカーあげてもいいと思う。

主治医役のジェフリー・ラッシュも相変わらずいいし、ジョージの妻役のヘレナ・ボナム・カーターも、人気のあるクイーン・マザー、実際にこんな人だったら、そりゃ人気も出るよという感じにいい。こちらの2人が助演でオスカーもありかも。衣装や音楽、脚本とか、いろいろな分野でオスカー狙えそう。

十三人の刺客

公式サイト 十三人の刺客

三池崇史によるエンターティメント大作。しっかり楽しませてもらった。意外だったのがスマップの稲垣吾郎。血も涙もない役がピッタリ。ふーむ、そういうのがハマル人だったんだ。一般上映だと、観客の反応も面白い。戦う前に名乗りをあげたり、切った後、ぐっと顔を作って、ためる演技みたいな感じのとこで笑うんだな、これが。歌舞伎なら何とか屋ーとか掛け声がかかりそうなとこだけど。腹切りや、スパッと首が切れてころがったりするのでも、うけてる人がいた。有り得ないと思うんだろうか。


映画ニュース/インタビュー

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