昨晩はBBC単発ドラマを鑑賞。イアン・ハートがヒットラーを演じるということでも話題になっていたものだ。
台頭し始めたヒットラーを法廷に引っ張り出して裁こうとしたハンス・リッテンという実在のユダヤ人弁護士が主役。法廷で証言させるところまでは成功しても、腰が引けた裁判長や、ヒットラーを盛り立てようとする勢力に押され、有罪にできないまま終わる。裁判後は、心配して国外に出るよう手筈を整えてくれた支援者もいたのに、信念を持ってドイツに残る。
ドラマの最後に実物の写真とともに語られる結末、ヒットラーはますます大きな力を持ち、リッテンは収容所に入れられ拷問を受け、5年の収容所暮らしのすえ自殺というのが、ズキンとくる。
エド・ストッパードがリッテン役。調べたら、戦場のピアニストで主人公のピアニスト仲間みたいな役をやってた人だった。地味めの俳優さんだけど、リッテンの真面目さ、真っ直ぐさが出てて、なかなかよかった。
公式サイトThe Man Who Crossed Hitler, BBC Two – The Arts Desk | reviews, news, interviews