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フェティッシュホラーコメディーDeerskin

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

9月20日(金)

Deerskin

鹿皮に魅せられた男のコメディー。

ミッドライフクライシス起こしてる男が主人公。鹿皮ジャケットを愛するあまり、そのジャケットに操られる?

主演はアーティストのジャン・デュジャルダン。コメディータッチイケメンなのだな。

日本では、ディアスキン 鹿革の殺人鬼として配信中。

公式サイトhttps://www.deerskinmovie.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルリン、アカデミー、3D考

BAFTA同様、アーティストがぶっちぎったのは予想通りとして、ヒューゴの不思議な発明も同じく5冠だったアカデミー賞。

納得のThe Artistは作品賞ほか主だった賞、Hugoの方は技術的な賞を総なめだった。

日本では、Hugoと同時期に、ちょうど1年前、ベルリン映画祭でのお披露目を取材した(3D映像化の波は記録映像にも!ショーヴェ洞窟、ダンスまでも! – シネマトゥデイ)、ヴェンダース、ヘルツォークの3Dも封切となるようだ。

巨匠まで、どんどん3D取り入れてる。そういう時代なんだなあ。

ハーモニー・コリンが、猫も杓子もすごい映像を目指す風潮に異議を唱える(ロンドン発 俳優・映画情報)のに賛同するも、時代の流れには逆らえない。

ベルリン映画祭中頃とブリッツその後

まずは昨日のブリッツのその後から。

アデルの受賞スピーチが途中で止められた件、ITVがアデルに謝罪したそう。再結成ブラーのデーモン・アルバーンのスピーチが長すぎて時間が押しちゃったせいとか言ってる人も。せっかくライブだから、長いスピーチもOKなようにスポーツ中継みたいな余裕を持った編成にしたらよかったのに。

とお気楽な意見を言えるのも、私はけっこう楽しめたから。コールドプレイのクリス・マーティンの演奏で歌うノエル・ギャラガーとか珍しい図も見られたし、最近のお気に入りエド・シーランも順当に受賞したし、そういうイギリス勢に混じって、リアナとかブルーノ・マーズとかアメリカの人気者も登場で満足。

それではベルリン覚書きの続き。

2月12日

Meteora試写 コンペ

子羊をしめて、ぶった切ってなべに入れ、塩やハーブやお酒を注いで煮たのを鍋ごとくるんで、修道士と修道女がピクニックで食べるシーン、ほんとうにおいしそうー。宗教と生と性あたりがテーマかと思うけど、食べるシーンに一番ひかれたのは、お腹が空いてたのかも。

Captive試写 コンペ

人質の話が、こういう落ちになるとは思わなんだ。

公式フェイスブックCaptive – Un film de Brillante Mendoza | Facebook

Nuclear Nation一般上映・質疑応答 フォーラム

入りもよく、海外でも興味もってもらえてるのが、心強い原発問題。サプライズゲストが坂本龍一で、ほんとにサプライズ。今回のベルリン、タレントキャンパスで映画音楽の指導をするというのは知ってたけど、ご登場願えるとは思わなかった。

Marley特別上映

ボブ・マーリーのドキュメンタリー。歌ってる姿だけでカリスマ感じさせる人だから、どう作っても成功しそう。

2月13日

Sister試写 コンペ スペシャル・メンション

小品ながら、グッとくる。マイク・リー審査員長が、通常スペシャル・メンションにはつかない銀熊トロフィーをあげた粋な計らいもうれしい。

Jayne Mansfield’s Car試写・会見 コンペ

映画も悪くないけど、それ以上に会見でビリー・ボブ・ソーントンが話した父親への思いに感動。

The flowers of War試写・会見 コンペ部門でのコンペ外上映

クリスチャン・ベイル、トム・クルーズの線を狙ってそうな気がした。というか、ハリウッドの模範的な受け答えって、ああいうのなんだろうか。でも、べイル、ウェールズ出身のイギリス人だけど。ウェールズ訛りでしゃべるリス・アイファンズみたいに地が出てるような方が面白い。

公式サイトThe Flowers of War

2月14日

Home for the Weekend試写 コンペ

家族崩壊みたいな暗い話だけど、父親が悪者みたいに扱われるくだりなど、リアリティがある。

TABU試写 コンペ アルフレート・バウアー賞

完成度の高さでは、コンペの中でも1,2位を争うほど。ノスタルジックなのに新しいというのはアカデミーほかで目玉となってるアーティストにも通じる。ひょっとしたら金熊とも思ったけど、上記の賞と、あと独立系の賞も獲得でダブル受賞。ミゲル・ゴメス監督は受賞スピーチや会見も面白かった。

Young Adult会見 特別上映

試写には参加できず、ロンドン戻って見ようと思ったら、もう、終わってた。ま、そのうちテレビででもやるさ。きっとジェイソン・ライトマン監督の出世作JUNOほどには、よくないだろうし。と、イソップ童話のキツネのすっぱいブドウの論理で自分をなだめる。

映画『ヤング≒アダルト』公式サイト

The Iron Lady会見 特別上映

こちらは昨年見てたので、余裕で会見のみ参加。でもアンジェリーナ・ジョリーの時と負けず劣らずの無茶込み。

映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』公式サイト||2012年3月16日(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

レンタネコ一般上映 パノラマ

やっと荻上直子作品が見られた。噂にたがわぬ面白さ。

TOP | レンタネコ

映画的楽しさと実話的暗さ

ロンドン映画祭

The Artist 試写

むっちゃ、よく出来た映画。サイレント映画のスターがトーキーの時代に移り変わって落ちぶれていくのと、そのスターに見出された女優がトーキーの新スターになっていくのが白黒サイレントで描かれる。基本サイレントだけど、ちょっと音が入るシーンが、すごく効いてる。ノスタルジックなのは、もちろん、ちゃんと面白いのがえらい。しゃれた映画つくるもんだなあーと感心してたら、やはりフランス映画。

アーティストとして2012年4月7日公開となるようです。(2012年1月16日追記)

Snowtown 一般上映

これでもかというくらい念の入った酷い話なのに、その念の入り具合が逆にリアリティを感じさせて、実話が基かもと思いつつ見たら、やっぱりだった。兄弟揃って性的虐待された子供たちの一家が、マゾヒスト的な連続殺人犯のアジトにされて、一味にされてしまう。普通の人たちが犯罪に手を染めてしまう流れの説得力は実話ならでは。イギリス映画も暗いの得意だけど、コッテリとした暗さがあるこちらはオーストラリア映画。

公式サイトSnowtown

Where Do We Go Now?  一般上映

子を亡くした母の悲痛と、村の初テレビに人が集まるようなコミカルさのバランスが絶妙。喪服の女たちが、軽く踊りながら、乾いた土地を行進する出だしは、引きつけるし、どんな映画なのかも、しっかり表してる。歌って踊る、紛争地の女たち。ウーマンパワーが、ウーマンリブ的ヒステリーなしにカラリと描かれていて、気持ちいい。こっちはレバノン、フランス、イタリア、エジプト合作。

今日は笑い声もたくさん上がった映画的な仕掛けが楽しい映画に、途中退席者が出たくらい惨い実話映画がサンドされた濃い日となった。


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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