Archive for the '音楽' Category

チャンバワンバ・ドキュメンタリー I Get Knocked Down

第28回シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭  プレス試写 6月9日

チャンバワンバのオリジナルメンバーだったダンストン・ブルースのドキュメンタリー。

59歳、グレイヘアの紳士になっているダンストンが、過去を振り返る。メンバーが共同生活みたいな暮らしをしながらメッセージ性の強い曲を作っていた熱い時代だった。

ダンストンとソフィー・ロビンソンの共同監督/脚本で、謎の仮面男にさいなまれるダンストンが、かつてのメンバーたちを訪ねるコミカルな趣向。

チャンバワンバではピンとこなかったのが、曲を聞いたら知ってた。一時代を築いたバンドだった。

公式サイトhttps://www.soandsopictures.com/i-get-knocked-down

完璧なステージを完璧に撮った David Byrne’s American Utopia

第64回ロンドン映画祭  プレス試写

10月14日(水)

David Byrne’s American Utopia

デヴィッド・バーンの完璧なステージをスパイク・リー監督が完璧に撮ったドキュメンタリー。前日の試写でも登場のスパイク・リー、なんだか大活躍。

曲の合間のしゃべりさえ、あまりにも完成度が高く、その場で出てきた言葉というより、練り上げたようだ。と思ったら、演っている場がブロードウェイだった。コンサートではあるけど、勢いで乗っていくライブというより、綿密なステージという方が近い。

映画もステージの完成度に負けてない。真上から撮って、マス目を移動していくようなダンスの面白さを捉えたり、ありがちなコンサート映画とは一味違う。終わった後、バーンはじめ演奏していた面々が自転車で帰るのを追っていくというエンディングまでついている。

しかし、投票に行こう、それでしかアメリカン・ユートピアは実現できない、というオチと言おうか結論は、まっとう過ぎてジョークかと思った。てか、ジョークなの?

それとも、トランプが大統領になるジョークな時代には、トーキング・ヘッズでダボダボスーツで踊って見せてた異能の人が、まっとうなことを言わなきゃいけなくなる?

公式サイトhttps://www.uphe.com/movies/david-byrnes-american-utopia

個人の生活はうかがい知れない

7月7日 Turning Tide Festival

スーパーグラスのギャズ・クームスが出るというのもあって、行ってみた。

ファンでもないけど、そんな人でさえオールライト知ってるくらい売れたグループだったから。

クームスはソロでやっていたのだそうな。そこからのステージで、自閉症の娘のことを歌ってる曲もあった。知らなかった…

この後まもなくの9月からスーパーグラスは活動再開。よかった、よかった。

このフェス自体は新名所一部オープンを記念するもので、そちらで記事になりました。
ロンドン、ウォーターフロントに新名所がオープン!5kmにわたる線状公園の一部を公開

記者層が違ってた

23日 第68回ベルリン国際映画祭9日目

 

Mug プレス試写

ヘヴィメタ好きの長髪男が主人公でコメディーっぽく始まるのが、次第にアイデンティティーや社会問題も絡んでくる。

 

In the Aisles プレス試写

巨大倉庫みたいな店舗で働きはじめた男の恋物語。タトゥーがいっぱいの体を制服で隠すようにして黙々と働く男、フォークリフトの操作ができるようになったら一人前とか、丁寧に描かれる仕事のディティールが良い。雲行きの怪しい恋の行方が気になるも、後ろ髪引かれつつ次の試写のため最後20分ほど残し出る。Transitでも主人公だったフランツ・ロゴウスキが主演。コンペ2作で主演ってすごいな、要注目俳優だ。

 

Blue Wind Blows Q&A付き上映(富名哲也監督、畠中美奈プロデューサー)

佐渡島を舞台にした可愛らしい兄と妹、その母(内田也哉子)の物語。演技初体験の島の子らしいけど、自然に名演しちゃう子供ってすごいな。内田裕也、也哉子親子共演。映画祭で唯一子供観客OKのジェネレーション部門なので、小学生がたくさん観てました。しっかり質問もしててお利巧。

 

Songwriter 記者会見(マレー・カミングス監督、エド・シーランほか)

前日試写したエド・シーラン・ドキュメンタリーの会見。記者層がいつもと違って、若くて可愛いお嬢さんが多かったけどファンってことはないよね?音楽誌の記者?

http://songwriterfilm.com/

問題作

22日 第68回ベルリン国際映画祭8日目

 

Museum プレス試写

ガエル・ガルシア・ベルナル主演の博物館お宝泥棒のお話。父と息子の話に加えコメディーっぽいとこもある。

 

Touch Me Not プレス試写

ドキュメンタリーみたいなドラマ。親密さを求めて彷徨う女性、カウンセリング、セラピー、秘密クラブ………。きわどいシーンもあるけど、切実さがちゃんと伝わって興味本位では観られない。問題作と言われそうな映画。

 

Songwriter プレス試写

エド・シーランのドキュメンタリー。監督はエドのいとこにあたるマレー・カミングス。

http://songwriterfilm.com/

海よりもまだ深く We Are X オリエンタルデー?

第60回ロンドン映画祭プレス試写10日目

 

After the Storm (海よりもまだ深く)

いつもながら良い是枝裕和監督作。ああいう団地で年老いて死んでいく人って、悲しいようだけど普通にある庶民の人生とも言えて、もの悲しいような愛おしいような描き方の具合が抜群。こないだ観たセトウツミの池内壮亮がこちらにも出てた。売れっ子なのね。

公式サイトhttp://gaga.ne.jp/umiyorimo/

 

The Bacchus Lady

おばあちゃん売春婦が主人公でもセクシー系のことより、いかに老いるか、死ぬかということがメインの話。こちらは韓国の映画で、今日は東洋の映画が並ぶ試写。

 

We Are X

予想より良かったX JAPANのドキュメンタリー。今回、今日までに参加できた試写では、終了後に拍手が出たのはMoonlightに続き2本目、エンドロールが全部終わるまで残ってる人の多さでは一番かも。小さい頃に自殺で父親を亡くした怒りをドラムにぶつけたリーダーのもと、洗脳されて一度は脱退したリードボーカルに、ベースとギターが自殺というバンドのストーリーの後には、ドラマチックで規模の大きいX JAPANの楽曲がしっくりはまって、エンドロールに流れるステージ部分に見入ってしまう。サンダンスで編集賞とってるのか。確かに見せ方が秀逸。

公式サイトhttp://www.wearexfilm.com

Michael Jackson’s Journey from Motown to Off the Wall

BBC2での放映を今、観終えた。2016年のスパイク・リー監督作。タイトル通り、モータウン・レコードでのジャクソン5の頃からソロ・アルバムOff the Wallを出すまでのマイケル・ジャクソン・ドキュメンタリー。

当時の周辺の人に加え、マーク・ロンソンなど今時のプロがどれだけ音楽的に新しいことだったか語る。Don’t Stop ‘Til You Get Enough、当時のマイケルの心境そのままな歌詞だったんだなあ。マイケルのステージを茶化すエディー・マーフィーの物まねネタも混ぜ込んであって笑うけど、茶化されてるとうのShes Out Of My Lifeを涙して歌うマイケルといっしょに泣いてしまいそうになる。今さらながら、つくづく凄いシンガーだったのだなあと素直に思える。そこはスパイク・リー監督、ブラックパワーの文脈でも凄いことだったということもわかった。

 

 

第66回ベルリン国際映画祭8日目

A Lullaby to the Sorrowful Mystery 試写

8時間越え!の長尺、1時間半で退場したけど、全部観たら面白かったんだろうか。

 

Miles Ahead 会見:ドン・チードル, エマヤツィ・コーリナルディ

マイルス・デイヴィスをチーゲルが演じて監督も。よっぽど好きらしい。

 

名誉金熊賞会見 ミヒャエル・バルハウス

仕事歴が映画史。

 

Miles Ahead 一般上映

プレス試写に参加できず、会見と後先に。チーゲルが会見でのしゃべり方と全く違ってたのにびっくり。マイルスって、こういうふうに話す人だったのか。

公式サイトhttps://www.indiegogo.com/projects/join-miles-ahead-a-don-cheadle-film#/story

 

Amy

昨年のイースト・エンド映画祭で監督登壇上映を取材できず、涙を呑んだAmyが一昨昨日にもうテレビ放映。

痛ましい記憶として残るエイミー・ワインハウスの死が、この映画ではもっと詳細に痛ましい。冒頭がホームビデオらしき映像の歌うティーンのエイミー。その当時でさえ、ほぼ完成してる独自のスタイル。でも、少女らしい、おきゃんなところも見え、詞を書く文字も丸っこく可愛い。それから6年後にデビューし、スターダムにのし上がり、あっという間に死んでしまうことを知って観ているこちらは、胸がしめつけられるようだ。

短いキャリアでのヒット曲の数々が完璧な伴奏曲になっている。自身の経験を歌うシンガーソングライターとは知ってたけど、これほど正直に歌にしてたとは。

スキャンダラスな人生をニュースで見ていた当時は、夫でヤク中のブレイクに責めを負わせる気持ちが強かったけど、映画を観た後は、両親からマネージャーまで責めたくなってしまう。結果を知ってる今だから言えるのであって、当時はそれぞれ良かれと思っていたのだろうけど。

アイルトン・セナ 〜音速の彼方へでBafta獲得のアシフ・カパディア監督、Amyでもノミネート。

公式サイトhttp://www.amyfilm.co.uk/

 

デヴィッド・ボウイの訃報、衰えることのない活動で現役感満々だっただけにショック、ガンを患っていたとは。テレビでは懐かしい映像が次々に流れた。一時代が終わったのだなあ。


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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