第66回ロンドン映画祭
10月16日
脚本も書いたエレガンス・ブラットン監督の体験を基にした映画。
ゲイであることから母に見捨てられた青年が、生きるために海兵隊入隊。酷い偏見に立ち向かいながら、サバイブしていくうちに…
良い面、悪い面、両面で、軍隊ってこうなんだろうなあというエピソードが、やはり体験談と思わせる。
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
第66回ロンドン映画祭
10月16日
脚本も書いたエレガンス・ブラットン監督の体験を基にした映画。
ゲイであることから母に見捨てられた青年が、生きるために海兵隊入隊。酷い偏見に立ち向かいながら、サバイブしていくうちに…
良い面、悪い面、両面で、軍隊ってこうなんだろうなあというエピソードが、やはり体験談と思わせる。
第66回ロンドン映画祭 プレス試写
10月15日
記事にできました。
ロンドン映画祭で話題作「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」がワールドプレミアhttps://dime.jp/genre/1484018/
第66回ロンドン映画祭
10月14日
捕虜だった女性兵士が、帰国してからのお話。
捕虜期間中に何をされたかが、彼女、また彼女のパートナーにとって、大きな問題になる。女性ならではの問題でもある。
いま観るべきウクライナのドキュメンタリー映画「地球はオレンジのように青い」https://dime.jp/genre/1377132/のイリナ・ツィルク監督が脚本に加わっている。
第66回ロンドン映画祭 プレス試写
10月12日
主演オリヴィア・コールマンの演技で観せるサム・メンデス監督作。
海辺の映画館で働くワケアリな女(コールマン)と新入り青年(マイケル・ウォード)に芽生える一時の恋。
コリン・ファースにトビー・ジョーンズと脇も良く、俳優陣に不足はない。でも、まあこうなるだろうという展開と、コールマンの設定がちょっと不満。病気にしない方が、境遇が際立つと思う。こういう境遇なら、病気じゃなくても、これくらいのことしでかしそう。さすがに最後まで面白く観せるけど。
脚本も書いているメンデス監督に、期待が大きい分だけ辛口評価。
第66回ロンドン映画祭
10月10日
ジャファル・パナヒ監督が秘密裏に撮った映画。
秘密裏なのは、パナヒ監督が映画制作を禁じられているから。
そのようにして撮った最近の映画同様に、パナヒ監督本人が自分自身の役を演じるふうに登場し、小さい村の中でストーリーが展開していく。パナヒ監督はちょっととぼけたふうなキャラクターになっている。
村で行われる結婚式と、撮っている映画が、それぞれに問題をはらんでいく。
制約をくぐり抜けて撮っている映画だが、悲壮感を漂わせるものではない。ユーモアを交えながら、イランの状況を鋭く写し撮る。
第66回ロンドン映画祭 プレス試写
10月10日
極端な物語でも観客を引きつけて最後まで離さないパク・チャヌク監督らしい作品。
美しい容疑者と妻との間にすきま風が吹き始めた刑事の間に芽生える恋心が、思いがけない展開をもたらす。
ロマンチック、ユーモアとサスペンスのつづれ織り。
公式サイトhttps://www.cjenm.com/en/featured-contents/decision-to-leave/
第66回ロンドン映画祭 プレス試写
10月7日
ティモシー・シャラメにルカ・グァダニーノ監督とくれば、君の名前で僕を呼んで。
あの名作と比べてしまうと、不満が残るかな。
こちらも悲恋は悲恋だが、その理由が人食い族だから。そこについて行けるかどうかで、評価も分かれる。
ここは素直について行きましょう。これだけ生きるのが不都合な人たちもない。だって、生きていくことすなわち犯罪行為だもの。
人食い族と書いたけど、固まって住んではいない。ぽつり、ぽつりとそこここにいる。そんな中で、お互いを見つけてしまった人食い族の女の子と男の子が恋に落ちる。甘いんだか、怖いんだか。
人を食っては、逃げて生きるしかないから、もう悲恋にしかなり得ない。
日本ではボーンズ アンド オールとして公開中。
余談ですが、骨まで愛してって歌謡曲あったな大昔。
第66回ロンドン映画祭 プレス試写
10月6日
記事にできました。
笑えるディザスタームービーにして夫婦再生の物語、ノア・バームバック監督作品「ホワイト・ノイズ」の見どころhttps://dime.jp/genre/1496135/
Netflixで配信中
第66回ロンドン映画祭 プレス試写
9月29日
Winter Boy
父親を亡くした少年が主人公。
思春期の男の子なので、ヒューマンドラマというよりカミング・オブ・エイジ・ドラマかもしれない。
ジュリエット・ビノシュが演じる母も、夫を亡くした妻なのだから、悲嘆は大きいはずだが、大人だし、2人の子の母として、持ちこたえるふうだ。
独立して暮らす兄も、パリに戻れば、自分の暮らしの続きが待っている。
だが、弟はどうしていいかわからないほどのショックを受けている。とりあえず、気分転換ということか、兄についてパリに行くが、兄の同居人も絡み、思いがけない展開になっていく。
この少年がどうなるのか、見守るふうに観てしまう。クリストフ・オノレ監督の自伝的作品なのだそう。大変だったんだなあ。
オノレ監督と言えば、美しいひとをどこかの映画祭で試写した。2008か9年だと思うけど、主演が若き日のレア・セドゥだった。若い頃から、独特に美しい子だったと今になってしみじみ。
公式サイトhttp://inter.pyramidefilms.com/pyramidefilms-international-catalogue/winter-boy
第66回ロンドン映画祭 プレス試写
9月28日
Emily The Criminal
アルバイトの説明風景、倉庫みたいなところに集められた人たちがすることは渡されたカードでの買い物だという。どう考えても犯罪の予感しかしない。
そこまで聞いて、嫌なら帰っていいと言われても、残った中にエミリーがいる。ファストフードのデリバリーをしているエミリーだが、それだけでは足りないと応募した仕事がそれだった。
度胸があり、機転もきくエミリーは、もっと危険な仕事も任されるようになる。ボスみたいな男に気に入られたことと、内部抗争が、エミリーを思いがけない場所まで運んでいく。
もともと適性があったということか、慎ましく暮らしていた女性が、あれよあれよという間に立派な犯罪者、ボスの男よりも肝が座ったところを見せるあたり、小気味いいようなクライムサスペンス。
オーブリー・プラザ演じるエミリーのキャラクターにリアリティがあり、ボス役のテオ・ロッシも実際いそうな元締めで、カード犯罪はこんな人たちがこんなふうにやっているのかと思わせる。
個人的にはもっとほろ苦なラストにしてほしかったけど、ジョン・パットン・フォード監督の初長編と聞けば、立派なものと思う。