Archive for the '本/雑誌' Category

パワハラ/セクハラおじさん⁈Waiting for the Barbarians

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

9月16日(月)

Waiting for the Barbarians

ジョニー・デップに驚く。正面は、顔、四角いし、後ろ姿、首のお肉が襟に乗ってたし。アンバー・ハードとごたごたしてたあたり、一時期、肥えちゃった頃の撮影だったのかなあ。ゲスな悪役なので、あってるっちゃあってるけど。

それより、問題は、傷ついた少女を救う主人公がとても優しい良い人そうで、実際そうなんだろうけど、下手したら孫くらいな年齢の女の子にやってることが、それ、パワハラ/セクハラじゃね?なこと。結果、誰にも共感できず、後味悪く終わる。

原作「夷狄を待ちながら」を書いたJ・M・クッツェーが脚本にもかかわったというから、シーロ・ゲーラ監督の味付けではなく、もともと、そういう小説なのかな。未開発地域の原住民VS文明人という構図で、文明人の方がまったくもって野蛮人でした、というお話なので、後味悪くて正解なんだろうか。

主演のマーク・ライアンスは悪目立ちしない安定した名脇役という感じの俳優さんで、そのあたりの人を主役にもってきた映画は良いのがいっぱいあるけど、この役はちょっと損かも。

ジョニデの後に派遣されてくるロバート・パティンソンも引き継いで悪役なんだけど、こっちはさすがに若くシュッとしてる。パティンソン一人勝ち映画か。

公式サイトhttp://www.samuelgoldwynfilms.com/waiting-for-the-barbarians/

オリヴィア・コールマン

第62回ロンドン映画祭試写

2018年10月18日

The Favourite

アカデミー賞に最多ノミネートされた「女王陛下のお気に入り」「ROMA/ローマ」ってどんな映画?で、結果的にオリヴィア・コールマンが主演女優賞獲得。イギリスのテレビでお馴染みの庶民派な雰囲気がある女優さん。コメディーも上手いし、シリアスものでは生活感を滲ませてみせていた女優さんが、こうして世界の大舞台でスポットを浴びたことに拍手。

The White Crow

名優レイフ・ファインズの監督作。もともとシェイクスピア俳優のせいか、そのものズバリのシェイクスピア劇だった監督デビュー作はじめ、監督作は演劇的すぎるのが鼻についたけど、だんだんこなれてきて、これは良い。ルドルフ・ヌレエフ亡命事件の映画化でホワイト・クロウ 伝説のダンサーとしてDVD発売中。

Burning

村上春樹の原作納屋を焼くとはいろいろ違うけど、一番大きいのは主人公の印象だと思う。村上作品の主人公ってどれも、不遇な状況でさえ、なんか清潔感あって、何気にモテそう。映画の不遇な青年はもっと生々しい。バーニングとしてDVD発売中。

ウクライナ

A Short History of Tractors in Ukrainian読了。妻に先立たれた80過ぎのおじいちゃんが、イギリス移住目当ての巨乳美女と再婚するも、娘たちは大反対というドタバタコメディちっくなお話。でも、この登場人物たちの故郷ウクライナが折にふれ語られるのが、ドタバタに流れすぎず、良いバランスになってます。そんな中、ギークなおじいちゃんはトラクター史を執筆中というのが、間抜け感を際立たせて笑わせます。訳本もおっぱいとトラクター (集英社文庫)として出てました。

ウクライナは、今も昔も大変なのだなあと思い出したのがUkraine is Not a Brothelhttps://yukariyamaguchi.wordpress.com/2013/10/23/)。男はギャングで女は娼婦みたいに思われてるウクライナがベースにあるドキュメンタリーです。

最近読んだ本から何気に入りましたが、このブログの更新は3ヶ月ぶりなのでした。更新をサボってる間、何をしてたかというとサイト作成。映画UK作ってました。やっぱり、ブログより手間かかりますね、サイトって。

ブログがイギリスの映画 などで、サイトが映画UKと、期せずして似たようなタイトルになってしまいました。どんだけイギリスと映画が好きなんだ!と思われそうですが、そうでもないです。いえ、嫌いじゃないですけど、まあ、普通に好きです。

ブログのタイトルは、イギリスにいて映画ライターやってるので、イギリスの映画のことが多いけど、ほかもあるという単純なことで、つけました。映画タイトルだけ言われても思い出せず、ストーリーやらキャストやら言ってもらって、ようやく思い出すことが多い自分のためのメモを兼ねたブログです。それまでは手帳メモでしたが、検索できるのがブログの優秀なとこですね。映画タイトルだけでパッと出してくれます。1日に数本見る映画祭期間中など映画タイトルと一言感想くらいしか書けませんが、とりあえず、覚え書きの役目は果たしてくれます。

でも、ここで覚え書き程度に書いたのみになってしまう映画もあるのが、悩みの種でした。面白い映画、良い映画は、ちゃんとご紹介したいと思っていたところ、おおっ、イギリスで公開されるじゃないか!と、イギリス公開映画の紹介ということで映画UKというタイトルにしたサイトを作りました。ブログ同様そのまんまのタイトル、創造力無いな、自分。まあ、それでも、面白くしようと、イギリス公開映画のほか、映画関連イベントや観光情報などもあげてます。

日本公開されるものはロゼッタストーンでの連載ロンドン発 俳優・映画情報、イギリス公開されるものは映画UK、公開にかかわらず書くのはレポでの不定期連載Make a noise! としておけば、面白かった映画をもれなくご紹介できそうです。

 

The Psychopath Test

The Psychopath Testを読んだ。笑える、興味深いという両方の意味で面白い。さすがジョン・ロンソン。

これを読む前にチャンネル4でPsychopath Nightというのも見て、何だかサイコパスづいてる。番組のほうは、サイコパス映画ベストテンなんて遊びの部分あり、連続殺人犯インタビューみたいな鳥肌もの部分あり、硬軟取り混ぜて楽しめた。

ベストテンは、10位のサイコから1位のダークナイトまで、誰がどういう基準で選んだのかイマイチわからないけど。専門家が「サイコパスじゃなくて二重人格」と言ってる、てか、素人でも見ればわかるサイコはタイトルから?ジョーカーのサイコパスぶりもわかりやす過ぎない?まあ、にぎやかしだろうから、いいか。

サイトに写真が出てる連続殺人犯は、女性を殺して目玉をくりぬいてた人で、義母に剥製作りを手伝わされ動物の目玉をくりぬいてたという少年期とか、下手なホラー映画より怖い。

サイトには、サイコパス度ゲームもあって、意外な人がサイコパス度高かったり、低かったり。ヒットラーとチャーチルどっちが高い?フレディ・マーキュリーとオスカー・ワイルドでは?なんて、これもお遊びみたいなものでしょうけど。

番組に登場した先生方の中でも意見が分かれて、サイコパスは治るという人、治らないという人、社会に有用という人、いろいろ。

公式サイトhttp://www.channel4.com/programmes/psychopath-night

さて、本のほう。ジョン・ロンソンはスターたちが真剣に笑わせてくれるヤギと男と男と壁との原作者。ロンドンでの映画会見にも来ていて、念力で壁を通り抜ける実験に励んだ部隊のことを話しながらクツクツ笑ってしまってた。念力って、映画とかならSFになるけど、実際の軍隊がやるとコメディになっちゃうのね。

そのロンソンが書くサイコパスということで大期待。裏切られなかった。謎の手作り本が送られてきた女性から相談を受けてから送り主発見までスリリングであっという間に読ませる出だし、そこから、あれよあれよという間に犯罪者から実業家までのサイコパスの世界に導かれる。ロンソンの良いのは、サイコパステストの権威からチェック項目を習った後に、自分がサイコパス狩りみたいになってしまうことを懸念するところ。チェック項目という武器を身につけ、それを振り回すだけで終わらない。ちゃんと、その武器の使われ方の危険性まで考えてるとこが安心して読んでいける。日本語訳もサイコパスを探せ! : 「狂気」をめぐる冒険というのが出てます。

ジェームズ・フランコ監督作

今日からロンドン映画祭試写。()内は映画祭でのジャンル

As I Lay Dying(Dare)

ジェームズ・フランコ監督主演作。ウィリアム・フォークナー死の床に横たわりての映画化。原作は、さぞかし深いのだろうと思わせる。逆に言うと、映画は思わせるだけで届いていない感じもある。でも画面2分割を多用したり、意欲作ではある。ゲイ・ポルノに挑戦したこないだのInterior.Leather Bar.といい、フランコは極端なものに挑戦したい人なんだろうか。

公式フェイスブックhttps://www.facebook.com/AsILayDyingMovie

Mystery Road(Thrill Gala)

ありきたりな話になりそうなところを、良い加減で堪えてる。

公式サイトhttp://www.mysteryroadmovie.com

Electro Shaabi(Sonic)

エジプトのラッパーというかヒップ・ホップの人?のドキュメンタリー。エジプトはいろいろ大変そうだけど、音楽はグローバル化してるんだなあ。

村上春樹をわかってない英国書評家

今頃ですが、海辺のカフカ読了。

これ、英語版が出た頃に、テレビで取り上げてた。男性書評家が「猫がしゃべるとこで、なんだ、こんな話かって」ついてけなくなったとか言って、「そこ(猫がしゃべるとこ)がいいんじゃない!」と女性書評家に即刻却下されてたのが印象的だった。もちろん、女性書評家に賛成。

デジャブ感あると思ったら、昨年のロンドン映画祭だった。ハッシュパピー バスタブ島の少女 (過去の邦題南の果ての野獣どもで書いてたはず)を、「古代の獣が出てきたとこで…」みたいに言ってた人がいて、「私はそこが良いと思う」と返したのだった。乙事主に対するもののけ姫みたいで絵的にも良いし、ストーリー的にも、子どもの心の世界っぽくて良い。監督に、もののけ姫を参考にしたか聞きたかったな。

3.11

あれから2年。

この1月から3月、ヒビレポ水曜連載Make a noise!をしているレポで、レポチャリ=レポを読んで義援金をおくろう作戦!をやるそうです。

3月13日いっぱい、11号および年間購読を除く全商品の売り上げ全額を東日本大震災復興支援の寄付金とさせていただきます。

ということなので、よろしくです。


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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