Archive for the '時代劇' Category

眠たいようでも意外に高評価

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

9月29日

Unrest

19世紀、スイスの時計工場で働く女工ジョセフィーヌが主人公。

その地での社会運動にかかわるうちに、ピョートル・クロポトキンと出会う。クロポトキンって実在したロシアのアナキスト?実話?と思ったが、そうではなく登場人物として使ったということのよう。スイスを訪れたというところまではほんとうだけど、後は創作らしい。

当時は正しい時を刻むということが難しかった時代、そして、新技術の写真が広まっていった時代というのを、ロマンスとつなげた不思議な物語。

ゆったり淡々と進むのを楽しめるか、退屈と感じるかで、評価が分かれそう。

公式サイトhttps://seelandfilm.ch/Unrueh-Unrest-CH-2022-93

マクベスあれこれ

第65回ロンドン映画祭  プレス試写 + 会見(ジョエル・コーエン監督、フランシス・マクドーマンド他)

10月17日

The Tragedy of Macbeth

閉幕映画。

白黒でマクベスというわけで、蜘蛛巣城と比べてしまう。

そもそもマクベスを知ったのがそれ、ストーリー自体を知らないのだから、新鮮で面白い(シェイクスピアだもの)うえ、黒澤明だ。それをベースにしたら、以降のが見劣りするのはしょうがない。

というわけで、このコーエン・マクベスも黒澤ほどじゃないな、なんて観てしまった。

でも、ミニマム、タイトな映像は芸術的だし、魔女みたいな老女の動きなど斬新だ。

欧米の人は、マクベスのストーリーを知ったうえで、それをベースにそれぞれの映画を観るのだろうから、そっちがフェアな観方かもしれない。

例によって、やっぱり三船だよな、と思いつつ観たデンゼル・ワシントンも、苦悩するマクベスの弱さを表し、称賛されている。

ワシントンがいない会見は、コーエンとマクドーマンドがメインだった。制作の苦労をわかちあってる感じが、やっぱり夫婦と思う。

公式サイトhttps://a24films.com/films/the-tragedy-of-macbeth

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映画ニュース/インタビュー

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