第65回ロンドン映画祭 プレス試写
10月14日
Paris, 13th District
若い男女が交錯していく物語。
白い肌の若者だけではなく、アジアン、アフリカン、来た道も行く道も違う若者たちにしたのがミソ。
それが、何かのきっかけで、共に過ごす時を経て、また、それぞれに進んでいく。
ウェットではないが、そこまでドライでもない塩梅が今風。
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
第65回ロンドン映画祭 プレス試写
10月14日
Paris, 13th District
若い男女が交錯していく物語。
白い肌の若者だけではなく、アジアン、アフリカン、来た道も行く道も違う若者たちにしたのがミソ。
それが、何かのきっかけで、共に過ごす時を経て、また、それぞれに進んでいく。
ウェットではないが、そこまでドライでもない塩梅が今風。
第65回ロンドン映画祭 プレス試写
10月8日
The Souvenir: Part2
すっかり人が変わって旅から帰ってきた恋人、結局、ドラッグ中毒になっていて、死んでしまう。というのが最初の映画、The Souverirでのお話らしい。
パート2は、残された失意の女性のその後のお話。自分探しの話でもある。コメディタッチで、映画制作者でもある女性なので、そのあたりも絡めたギャグもある。
最初の映画を観る機会がないまま2を観てしまった。それでも面白いけど、観てたらもっと面白そう。
第65回ロンドン映画祭 プレス試写
9月20日(月)
Ali & Ava
一般的な美男美女ではないような2人の恋愛ものには、良い映画が多い気がする。美男美女が自ずと醸し出すロマンチックとは、違うところが見どころになるせいか。
この映画も例外ではなく、地味ながら良い映画だった。インド系の中年男性と、孫もいるアイルランド系女性が主人公、男性には別れたも同然の妻がいるのだが、家族主義の親たちに明かせず同居の形は残していて、女性の方は元夫のトラウマが家族、中でも息子に色濃く残っている。だからこそ、ひと時の甘さに癒される。
ドキュメンタリーにドラマが組み込まれた長編デビュー作The Arborが忘れ難いクリオ・バーナード監督の新作。生活に根差した表現はイギリス映画のキッチンシンクリアリズムを引き継いでいるが、熱を感じさせるのがバーナード監督だ。
第35回BFIフレア: ロンドンLGBTQ+映画祭 プレス試写 3月17日
戦時期のソ連軍を舞台にしたメロドラマと思いきや、実話が基だそう。
空軍基地を舞台に、青年兵と同僚女性、そこにやってきた年上のパイロット、青年兵と同僚間のロマンスかと思って観ていると、青年兵とパイロット、もちろん許されることではない。
この3人でいろいろあるところにKGBが絡んでくる。主人公の悩める青年が可愛いし、パイロットは男前、道ならぬ恋のハラハラドキドキでけっこう引きつける。
第35回BFIフレア: ロンドンLGBTQ+映画祭 プレス試写 3月16日
母親が亡くなり、1人家に残された16歳の少女が、あるエキセントリックな少女と出会い、2人だけの世界、ガーリーなお菓子の国を作り上げていく。
現実の世界では1人暮らしの未成年などほっておかれないわけで、保護しようと動く人々が迫ってくるカミング・オブ・エイジ・ドラマ。
あり得ないような設定だけど、森の中にポツンとある家、オーストラリアではあるかも。
公式フェイスブックhttps://www.facebook.com/pages/category/Movie/My-First-Summer-314673352754200/
第64回ロンドン映画祭 プレス試写
10月17日(土)
Ammonite
実在した古生物学者メアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)とシャーロット・マーチソン(シアーシャ・ローナン)のラブストーリー。
メアリーは大発見もしてるのに、教育を受けていないなどの理由で、当時は功績が充分に認めらなかったのが、近年、正当に評価されつつあるのだそう。
試写後、調べたらラブストーリーの部分は脚本も書いたフランシス・リー監督の創作らしい。シャーロットと友人関係だったのは確かだけど、それ以上だった証拠は無し。でも、メアリーがヘテロセクシュアルだった証拠も無し。
いずれにせよ、二女優の演技が素晴らしく見応えあるし、地元イギリスでさえそこまで知られていないメアリー・アニングにスポットを当てた意義もある良作。
アンモナイトの目覚めとして4月9日公開。
公式サイトhttps://www.see-saw-films.com/film/ammonite/#visuals
日本版サイトhttps://gaga.ne.jp/ammonite/
第64回ロンドン映画祭 プレス試写
10月8日(木)
Undine
主演のパウラ・ベーアが、ベルリン映画祭最優秀女優賞を受賞した映画。
不実な男に美人がふられる出だしに引き込まれる。美人の名前がタイトルにもなっているウンディーネ。ふられてすぐ、ウンディーネに恋する男が現れる。失恋の痛手を癒すのは次の恋、のはずだが…
恋する男を演じるのはフランツ・ロゴフスキ、2015年のコンペ作ヴィクトリアでいい味の脇役と思ったら、2018年には2本のコンペ作未来を乗り換えた男、希望の灯りの両方で主演、ベルリン映画祭ではお馴染みの顔になった。
そして、未来を乗り換えた男での相手役がベーアで、2度目のペアとなる。両作とも、ロゴフスキが恋に落ちる男、荒削りだけど純粋みたいな役によくはまってる。一方のベーアは、両作とも何か別のことに必死な間に恋されてるみたいな役。
さて、失恋後、一途に恋され、また、それに応えもするウンディーネ、だが、そのままするするハッピーエンドとはいかない。なぜ?という行動をとるウンディーネに、心の中でツッコミながら観てしまったら、水の精ウンディーネの物語をなぞった話だから、そうなっているのだった。
こちらの人なら、ウンディーネというタイトルだけで察するんだろうな、日本人に桃太郎がピンとくるように。教養の差が悲しい。
ネタバレOKという人は、水の精ウンディーネを調べてください。ネタバレが嫌な人でも、水の精ウンディーネを現代に置き換えた話というのは知って観た方が、変なツッコミをせずに済みます。
公式サイトhttp://undine.piffl-medien.de/
日本版サイトhttps://undine.ayapro.ne.jp/
11月11日(月)
Solomon and Gaenor
20年周年記念上映プレス試写。フィルム4配給映画ということで、チャンネル4局内試写室で。
日本では未公開で記事にできました。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
10月6日(日)
Marriage Story
拍手が起こった離婚劇。コメディータッチで、ほっこりもさせる、ハートブロークンストーリーだ。
アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンの夫婦に、それぞれの敏腕弁護士、妻側のローラ・ダーン、夫側のレイ・リオッタもいい。
エンディングはもちろん、アダムが熱唱する『Being Alive』でも拍手が起こった。そこにはいない妻への思いのたけを歌いあげ、大きな見せ場になっている。
お互いに思う気持ちも、長年のあうんの呼吸もありながら…というところが胸に迫る良作。
日本でもマリッジ・ストーリーとして公開。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月24日(火)
I Lost My Body
Ⅰになっている主体が”手”のアニメ映画。切り離された手が、自分のくっついていた体を探し求める。手の持ち主のピザデリバリーボーイの恋物語も絡む。
ハンドくん(アダムス・ファミリー)シリアス版みたいな手はもちろん、デリバリーボーイの恋も応援したくなる。意外に王道なボーイ・ミーツ・ガール・ストーリーにもなってる。
日本では失くした体として配信中。
公式サイトhttp://www.auvergnerhonealpes-cinema.fr/en/film-jai-perdu-mon-corps.html