Archive for the 'ドキュメンタリー' Category

壊れもする人と体のドキュメンタリー

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

9月29日

De Humani Corporis Fabrica

今回、最もショッキングな映像。体内にカメラが入っていく。

だが、科学ドキュメンタリーふうではない。

意図的に混ぜたのであろう、医療廃棄物みたいなものとともに、カメラがスーッとダストシュートを通って、ゴミの山の上に到達する映像もある。人体の映像が、それとそっくりなのだ。カメラがスーッと細い道を通って、腹の中だの、頭の中だのに到達する。骨と肉でできた物でもある人体。

カメラは人体に入るばかりではない。膀胱の中だろうか、みるみる液体がたまっていき、カメラは退散、体の外に出ると、液体も噴き出し、床を濡らす。医者が喚き散らしている。何か不手際があったらしい。

怪鳥のような鋭い叫び声を上げ続ける女性、病室を出て廊下を彷徨い、また病室に戻される男性や、遺体に手際よく服を着せる看護師の映像もある。

壊れることもある人間、医者たちを猥雑に描いた落書きみたいな絵にポップミュージックがヘビーに被さるエンディングは、この映画を象徴するようだ。

公式サイトhttps://filmsdulosange.com/en/film/de-humani-corporis-fabrica/

サイマンデ

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

9月28日

Getting It Back: The Story of Cymande

サイマンデという70’sに活躍したバンドのドキュメンタリー。

とは言っても、短い活躍で終わったらしいが、その音楽が今だに再発見され続けてるのがすごい。DJにより、音楽ファンにより、マーク・ロンソンによっても。

ロンドンベースのカリブ系メンバーによるバンド、確かにいろんな要素がミックスされていて今聞いても古くない。

というわけで、再結成、再活動しているらしい。

Cymande公式サイト(映画の紹介もあり)https://www.cymandeofficial.com/

デヴィッド・リンチを作ったオズの魔法使い

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

9月26日

Lynch/Oz

デヴィッド・リンチ監督がいかにオズの魔法使いの影響を受けているか、読み解くドキュメンタリー。

似たようなドキュメンタリーに、シャイニングを深く掘り下げたルーム237があったが、残念ながら、あそまでの深みや、そこに到達していくスリルはない。

代わりに、リンチだけでなく、いろいろな映画人が影響を受けていることを浅く広くで、楽しめる。

公式サイトhttps://exhibitapictures.com/films/lynchoz/

数々のドキュメンタリー賞受賞更新中

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

9月22日

All That Breathes

動物を撮っているけど、よくBBCやNHKで放映されているような、自然の美しさに息を吞むタイプのドキュメンタリーではない。

灰色の空から落ちてくる鳥に、夜の湿った暗い路地に散らばるゴミに集まってくるネズミと、インド、デリーの汚れた空と土地に生きる動物だ。

それだけに、そこで自主的に鳥を診る3人組が心を打つ。少年の頃、落ちてきた鳶を獣医まで運んだ兄弟は、その鳥は肉食だからと断られる。宗教的な理由のようだ。独学で鳥の治療を学んだ兄弟にもう1人が加わった3人が、ガレージの地下を治療所として、主には傷ついた鳶を運び込んでは、治療を施していく。

劣悪な環境のなかで鳶を慈しむ3人、だが、公害もひどいが、治安も悪いデリー、治療所のある通りにまで暴動が迫ってくる。

環境問題、社会問題まで含みつつ、3人の人柄がにじむ人物ドキュメンタリーにもなっている。

既に複数受賞しているドキュメンタリー賞を、ロンドン映画祭でまた1つ増やした。

公式サイトhttps://www.allthatbreathes.com/

差別はびこる男社会カントリーミュージック界

Invisible: Gay Women in Southern Music

第36回BFIフレア: ロンドンLGBTQIA+映画祭  プレス試写 4月3日

記事にできました。

ロンドンLGBTQIA+映画祭で話題に!「Invisible:Gay Women in Southern Music」が暴いたカントリーミュージック界の闇

再現ドキュメンタリー

Framing Agness

第36回BFIフレア: ロンドンLGBTQIA+映画祭  プレス試写 4月1日

父親が亡くなった時に、女性だったと、初めて子が知った驚きのドキュメンタリーNo Ordinary Manのチェイス・ジョイント監督による再現ドキュメンタリー。

再現されるのは、カリフォルニア大学での研究ケース。演じるのもトランスジェンダーで、トランスジェンダーによるトランスジェンダー史になっている。

クレバーなドキュメンタリーだけれど、そもそもが凄い話をオーソドックスにわかりやすく撮ったNo Ordinary Manの方がインパクト大かも。

公式サイトhttps://www.framingagnes.com/

俳優の哀しさ

Boulevard! A Hollywood Story

第36回BFIフレア: ロンドンLGBTQIA+映画祭  プレス試写 3月30日

グロリア・スワンソンのドキュメンタリー。

かつての栄光を忘れられない女優が主人公のサンセット大通りで知られる。

実際のスワンソンにも、その映画みたいな出来事があったとは。

公式サイトhttps://automatpictures.com/boulevard/

なぜ今のあなたになったのか

North by Current

第36回BFIフレア: ロンドンLGBTQIA+映画祭  プレス試写 3月27日

前年の6月にシェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭で試写したものを、また観た。

誰もが、何がしかの理由で、今のその人になっている。姪の不審な死によって、何気ない家族の風景だったものが重い意味を持っ。なぜ、そんな人になっていったか。考えさせられる。

記事にできました。

監督自身の家族内で疑われる殺人を追ったドキュメンタリー映画「North by Current」の見どころ

公式サイトhttp://www.northbycurrent.com/

仲悪いのが見どころのトランスジェンダー6人旅

Sediments

第36回BFIフレア: ロンドンLGBTQIA+映画祭  プレス試写 3月26日

おばさんになったおじさん6人の旅路を追ったドキュメンタリー。

ある程度の年齢になった男から女へのトランスジェンダーというと、いわゆるオネエキャラが浮かぶ。

実際そんな感じのかしましいグループだが、ちょっと違う真面目キャラな人が居て、浮いている。

それがグループをぎくしゃくさせて面白い。

一口にトランスジェンダーといっても、いろんな人がいるもんだ。考えてみれば当然だけど。

公式サイトhttps://adriansilvestre.wordpress.com/sedimentos/

ニューロマンティック

TRAMPS!

第36回BFIフレア: ロンドンLGBTQIA+映画祭  プレス試写 3月25日

閉幕映画となったのは、懐かしの80年代、ニューロマンティックのドキュメンタリー。

同じ頃に出たパンクと、表れ方が違うだけで土壌は一緒のように見えてくるのが面白い。大雑把な言い方では、イギリスに咲いた時代のあだ花か。

ボーイ・ジョージとかマーク・アーモンドとか有名人だけでなく、名前も知らなかったような人たちがたくさん出てくる。

そういう人たちがわらわら集まってきて、音楽だけじゃなく洋服作ったり、一緒に住み始めたり、ムーブメントになっていく勢いがすごい。

BFI映画紹介ページhttps://www.bfi.org.uk/features/tramps-glammed-misfits-pushing-punk-new-direction


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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