Archive for the 'サイコロジカルドラマ' Category

主演女優に圧倒される Ema

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

10月10日(木)

Ema

トラウマを抱えたイタい女性の物語かと思いきや!

驚きの展開なので、ストーリーにはあまり触れられないが、主人公の魅力で説得力を持たせる部分が大きい。なにしろ、男性のみならず女性まで、会う人みな落としてしまう。なんて奔放な女性と思いきや!と2度も言いたくなる、こういうことだったのかーというラスト。

主人公エマはダンサーという設定で、ダンスシーンも音楽もかっこいい。

マリアーナ・ディ・ジローラモという女優さんだそう。黒髪でタレ目のポートレートは、地味でおとなしそうにさえ見える。映画中のエマとは全然違って、さらにびっくり。

フレッシュなマリアーナとで、余計に安定感が際立つガエル・ガルシア・ベルナルが相手役。

日本ではエマ、愛の罠としてもうすぐ公開。

公式サイトhttps://www.musicboxfilms.com/film/ema/

期待のイギリス新人監督作 Make Up

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

10月4日(金)

Make Up

この映画祭でワールドプレミアされたイギリスの新鋭クレア・オークリーの長編監督デビュー作。

寒い時期の閑散としたイギリスのビーチを舞台に、そこでバイトする若い女性、浮気しているらしいそのボーイフレンド、浮気相手かもしれないバイト先のミステリアスな先輩女性をメインに織り成されるストーリー。

ウィッグなども使い、別人のようにメイクアップするのが趣味の先輩と、その趣味に惹かれれる主人公で、単なる三角関係以上の込み入った感情が流れる。季節外れのビーチリゾートの寂しさを基調に、ちょっとミステリーめいた話も絡んでくる。

よく練られた映画で、どう転ぶかわからない展開に引き込まれる。イギリス、アイルランドではこの夏公開。

公式サイトhttps://www.makeupthefilm.com/

またまたA24の秀作 The Lighthouse

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

10月4日(金)

The Lighthouse

孤島の灯台という、とても限られたスペースで働く男2人。

ロバート・パティンソンと、ウィレム・デフォーのほぼ2人劇。ウマが合うとは言い難い2人、何かが起きそうな予感、お互い隠し持っている秘密、白黒映像もその緊迫感を盛り上げる。

閉ざされた空間でそういう状況、正気を失ってる?という場面が混じりこみ、追っていくストーリーそのものが真実か否かというところに誘われていく面白さもある。

演技、映像、ストーリー、相乗効果でとても上手い具合にいった秀作。

公式サイトhttps://a24films.com/films/the-lighthouse

ところで、これもまたA24。オッ!という映画を何本も1つの映画祭に送り込んでるとは、やはり勢いがある会社だ。

信仰と狂気 Saint Maud

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

10月2日(水)

Saint Maud

ローズ・グラス監督の強烈な長編デビュー作。

トラウマを抱えた看護師が、死へと向かう元ダンサーの女性患者との関係のこじれから、指針とする信仰が転じ、狂気に陥っていく

本人の頭の中にある認識と、現実が、離れていく。精神の病いを映像化することにかなり成功していると思う。

ラストシーン、本人の中では天国なイメージなのに、現実の彼女はまさに地獄絵図そのまま。大げさでなく、衝撃のラスト。

イギリスでは、この秋、公開予定。

公式サイトhttps://a24films.com/films/saint-maud

オリヴィア・コールマン

第62回ロンドン映画祭試写

2018年10月18日

The Favourite

アカデミー賞に最多ノミネートされた「女王陛下のお気に入り」「ROMA/ローマ」ってどんな映画?で、結果的にオリヴィア・コールマンが主演女優賞獲得。イギリスのテレビでお馴染みの庶民派な雰囲気がある女優さん。コメディーも上手いし、シリアスものでは生活感を滲ませてみせていた女優さんが、こうして世界の大舞台でスポットを浴びたことに拍手。

The White Crow

名優レイフ・ファインズの監督作。もともとシェイクスピア俳優のせいか、そのものズバリのシェイクスピア劇だった監督デビュー作はじめ、監督作は演劇的すぎるのが鼻についたけど、だんだんこなれてきて、これは良い。ルドルフ・ヌレエフ亡命事件の映画化でホワイト・クロウ 伝説のダンサーとしてDVD発売中。

Burning

村上春樹の原作納屋を焼くとはいろいろ違うけど、一番大きいのは主人公の印象だと思う。村上作品の主人公ってどれも、不遇な状況でさえ、なんか清潔感あって、何気にモテそう。映画の不遇な青年はもっと生々しい。バーニングとしてDVD発売中。

第26回レインダンス映画祭

目玉となる開閉幕ガラと、邦画の関係者登壇付き上映など観ました。

開閉幕映画は技術的にはうまいけど、良い映画ということなら邦画の方を推したいです。

 

9月26日  Princesita オープニング・ガラ

開幕映画はカルト教祖に狙われる少女の話。邦題聖なる飼育

邦題が醸し出すAV風味は、当たらずとも遠からず。映像は雰囲気があって綺麗だけど、全体としては女性監督なだけにがっかり。

カルト集団にいる子供に関するドキュメンタリー映画には優れた作品もあることだし、このドラマも安易に性的な興味をくすぐらずとも、違う方向でもっと深みのある映画にできたのでは?

 

9月27日 A Crimson Star (真っ赤な星)

あっけらかんとした若い日本女性監督。

元看護士の女性と患者だった少女の物語。2人とも好演。

日本公開に合わせ記事にできました。
https://dime.jp/genre/632173/

 

9月28日

In Conversation with Jim Rutenburg

ニューヨーク・タイムズ紙コラムニストのジム・ルッテンバーグのトーク。ハーヴェイ・ワインスタイン事件のことなど。

 

10月2日 Love at Least生きてるだけで、愛。

いわゆるメンヘラ女子を趣里が渾身の演技で。

ワールドプレミアを記事にできました。
https://dime.jp/genre/615715/

面白かったので、後で原作も読んだら、読後感が映画とはかなり違っていた比較がこちら。
https://dime.jp/genre/676626/

 

10月4日

George Michael: Freedom   The director’s cut

テレビ放映されたドキュメンタリーのディレクターズカット。ジョージ・マイケルが亡くなってから取りかかったのではなく、ジョージ自身が演出を施されて出ている部分もある、生前から撮っていたもの。

結果的に亡くなってからのお披露目となったが、エイズで亡くなったフレディ・マーキュリーの追悼コンサートでSomebody to Love(愛にすべてを)を歌っていた時が、まさに恋人のエイズ感染がわかった頃。自分も感染しているであろうと思いつつの熱唱だったのか、また、それがドキュメンタリーを撮っておくことにもつながったのか。
https://www.channel4.com/programmes/george-michael-freedom

 

10月7日 The Odds クロージング・ガラ

閉幕映画は、ある女性が理不尽に痛めつけられる映画。そもそも何でこんなことになっているのか、スリリングで最後まで引きつけるけど、延々と拷問が続くの見せられてもなあ、電撃ネットワーク?
https://fullmovieus.nmculturaltreasures.org/movie/600892/the-odds-full_movie/

エグミの日

第61回ロンドン映画祭

10月13日 試写

Thelma

レズビアンもの、かつエスパーものになってる具合が新しい。両方抱える若き主人公テルマ、そりゃ悩ましいわな。

http://thelma.film/

Downsizing

地球の資源を守るため人を小っちゃくしましょう!というテクノロジーというトンデモ話が人情味でまとめてある。ダウンサイズとして3月2日公開だそうです。

https://www.paramount.com/movies/downsizing

You Were Never Really Here

主演ホアキン・フェニックスがカンヌで男優賞、監督で脚本も書いたリン・ラムジーが脚本賞獲得。ラムジー監督・脚本と言えば少年は残酷な弓を射るもかなりエグイ話だったけど、今回の強者が弱者を性虐待してるお話は現実では珍しくないからなあ今時。ホアキンのはまり具合、先が読めないストーリー展開はさすが。

第59回ロンドン映画祭8日目

Carol  トッド・へインズ, ケイト・ブランシェット, ルーニー・マーラ, フィリス・ナジー, エリザベス・カールセン, クリスティン・ヴァション会見

とっても綺麗なキャロル(ケイト)と、とっても可愛いトリス(ルーニー)。その2人が一目会ったその日から…。モガとかモボとかの時代だろうか、洒落た衣装はサンディ・パウエル。

Chronic

看護師の話。プロファッショナルに手際よく、穏やかに患者さんをみる看護師。でも、何かありそうな…というのを、ティム・ロスが抑えた演技で巧みに表現。意外な終わり方も良い。カンヌで脚本賞。

公式サイトhttp://www.chronic-lefilm.com/

11 Minutes

次々にいろんな登場人物が出てきて、同時進行でそれぞれ進む。最後、どうつながるかと思ったら…終わりのクールさでは今回の映画祭一かも。ドラムロールが効いてます。さすが、イエジー・スコリモフキス監督、建物の中で大騒ぎの音だけ聞かせて、外壁をなめるように写してるシーンとかしびれます。

 

第58回ロンドン映画祭試写1日目

Metamorphoses

現代に生きるギリシャの神々みたいな不思議なお話。ギリシャの神様ってエロいことばっかりなのね。

Hockney: A Life in Pictures

デイヴィッド・ホックニーのドキュメンタリー。ドキュメンタリー・コンペ参加作。

In Darkness We Fall

セクシーシーンが混じるブレア・ウィッチ・プロジェクトかと思ったら、もっとわかりやすい心理サスペンスだった。

公式サイトhttp://www.filmaxinternational.com/film.php?id=86

ちょっと夏気分

今日はトランス試写。イギリスでは上映終わってDVD発売という頃ですが。

公式サイトhttp://www.trancethemovie.com

試写後の地下鉄が蒸し暑くて、ちょっと日本の夏気分が味わえた。

たまに30度超えると猛暑とかいって大騒ぎのイギリスだけど、それでも日陰は涼しく、家の中にいて暑いことはない。もちろんクーラー無し。かき氷がおいしく食べられるカーッと暑い夏が少し恋しい。

ほんとうに暑くてしんどそうな日本と、物足りないイギリスと、2,3週間天気を交換できたら、日本の方には避暑、こちらは本場の夏が味わえて、両方うれしいだろうなあなんて、ドラえもん的なことを考える。

 


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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