Archive for the '新作映画(書く時点で日本未公開)' Category

Blue Jean

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

10月7日

教職とゲイナイトライフの二重生活を描いた映画と言えば、ゲイ映画クラシックNighthawks(1978)がある。スタローン出演の同名映画(1981)の方が有名だけど、それとはまったく別もの。ドキュメンタリータッチで、先生が生徒にセクシュアリティを問われるシーンなど息詰まるものがあった。

今回のBlue Jeanは女性体育教師が主人公。生徒が先生の社交場に現れたりするハラハラのストーリー展開と、主人公の魅力でみせる。ちょっと例えが古いけど、アニー・レノックス風ハンサム・ウーマン。

公式サイトhttps://www.bbc.co.uk/bbcfilm/films/blue-jean/

Bones and All

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

10月7日

ティモシー・シャラメにルカ・グァダニーノ監督とくれば、君の名前で僕を呼んで

あの名作と比べてしまうと、不満が残るかな。

こちらも悲恋は悲恋だが、その理由が人食い族だから。そこについて行けるかどうかで、評価も分かれる。

ここは素直について行きましょう。これだけ生きるのが不都合な人たちもない。だって、生きていくことすなわち犯罪行為だもの。

人食い族と書いたけど、固まって住んではいない。ぽつり、ぽつりとそこここにいる。そんな中で、お互いを見つけてしまった人食い族の女の子と男の子が恋に落ちる。甘いんだか、怖いんだか。

人を食っては、逃げて生きるしかないから、もう悲恋にしかなり得ない。

日本ではボーンズ アンド オールとして公開中。

余談ですが、骨まで愛してって歌謡曲あったな大昔。

公式サイトhttps://www.mgmstudios.com/bones-and-all/

The Wonder

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

10月7日

記事にできました。映画は配信中。

信仰か?科学か?4か月絶食を続ける奇跡の少女とフローレンス・ピューが演じる看護師のNetflixヒューマンドラマ「聖なる証」https://dime.jp/genre/1493614/

Boy From Heaven (Cairo Conspiracy)

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

10月6日

漁村からカイロの大学に、奨学金を得てやってきた青年が主人公。

学生寮に入ったと思ったら、あっという間に政治、宗教の権力争いに関わる犯罪に巻き込まれてしまう。

その速さ、近さに驚くが、エジプトだとあり得るんだろうか。

そもそも奨学金が地域の宗教の権威から選ばれたもののようだし、大学も宗教的な規律に沿っているし、政治もそうなんだろうから、そこらが全部つながっているとか、あるのかもしれないが。

そのあたりがピンとこなくて、ただただ驚いてしまう。なぜに、新入生が、こんなことに……

公式サイトhttps://www.atmo.se/films/boy-from-heaven

White Noise

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

10月6日

記事にできました。

笑えるディザスタームービーにして夫婦再生の物語、ノア・バームバック監督作品「ホワイト・ノイズ」の見どころhttps://dime.jp/genre/1496135/

Netflixで配信中

The Eternal Daughter

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

10月5日

ティルダ・スウィントンを堪能できる映画。母と娘の二役で登場する。

母娘の旅行、訪れたホテルは、かつて母が暮らした家だ。大きな庭のある屋敷だが、母の悲しい思い出の地でもある。

老いた母と、気づかう娘の間に緊迫したものが漂う。ホテルでは、誰もいないはずの部屋から物音がしたり、ほかに客はいなそうなのに希望の部屋がとれないなど、不可解なことが起こる。

ゴーストストーリー風のサイコロジカルミステリー。とはいえ、怖さや、謎ときの面白さを追求した映画ではなく、悲しい思い出の方がメイン。

公式サイトhttps://a24films.com/films/the-eternal-daughter

Roald Dahl’s Matilda The Musical

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

10月5日

記事にできました。掲載は開幕後まもなくでしたが、もう配信されてますね。

Netflixで配信予定!ロンドン映画祭の開幕を飾った話題作「マチルダ・ザ・ミュージカル」の見どころhttps://dime.jp/genre/1477479/

ウクライナ侵攻初期のシュールでリアルな物語Klondike

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

9月30日

Klondike

2014年、ロシア侵攻が始まった頃の、あるウクライナ家族の物語。

リビングらしい部屋は、外に面した壁が崩れ落ちている。

夫婦であろう男女がいる。出産を控えているらしい女性は、大きなお腹で辛そうだ。

応急処置で多少の目隠しをしても、ロシア兵のいる外の様子が筒抜けの家で寝起きするお腹の大きな女性というシュールと、今のウクライナの状況とも重なるリアル。

ロシア国境近くの村で、男性はロシア側と通じているふうだ。そこにやってきた女性の弟と、男性の間に険悪な空気が流れる。

不毛な結末を迎える家の中の争いは、外の戦争が向かう不毛の暗示だろうか。

公式サイトhttps://klondikemovie.com/

最後はハートフルな変てこSFコメディLinoleum

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

9月30日

Linoleum

自力でロケットを作ろうとしているお父さんのお話。しかも家のガレージで。

空から車が降ってくるのに遭遇するお父さん、それが妄想なのか現実なのか、判然としないまま、話が進んでいく。大丈夫か?子供向け科学番組のプレゼンターを降ろされたお父さんは、家のガレージでロケットを作り始める。ミッドライフクライシスなのか?

変てこコメディが、変てこを上手い具合に回収しつつ、最後には心揺さぶる人生の物語になっていく。びっくり。

公式サイトhttps://www.linoleummovie.com/

ジェニファー・ローレンスが上手い

第66回ロンドン映画祭  プレス試写

9月30日

Causeway

ジェニファー・ローレンスがアフガニスタン帰りの元兵士を演じる。

頭には怪我、心にはトラウマを負っている。それが癒えることはあるのか。

帰ってきたニューオーリンズでの暮らしの中、彼女はある黒人男性と出会う。やはり傷がある彼と友情が育まれていくようだが、それでも、双方にとって傷が癒えるのは簡単ではない。

スローペースでじっくりと日常が描かれていくうちに、彼女と母親の問題なども見えてくる。

そういえば、今回の映画祭では、癒しがテーマになっている映画が多かった気がする。時代だろうか。

公式サイトhttps://a24films.com/films/causeway


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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