Archive for the 'ヒューマンドラマ' Category



上映館貸切状態で50/50

昨日、ロンドン映画祭で見逃した50/50鑑賞。

近くのシネコンの一番早い時間に行ったら、なんと50/50はほかに観客なし。めったにないことだから、いつも出来ないことをしなきゃ損な気がして、前の座席に足かけてみた。でも、汚さないように靴は脱ぐ小心者。それほど楽チンでもなく、結局は普通に座る。

駐車場に数台しか車なかったから、十くらいある上映室のうち、ほかも、きっとスカスカ。車が揺れるくらいの強風で、北のほうでは注意報とか出てたから、平日のそんな日に映画見に行く物好きは、あまりいないということか。

映画自体は、笑えて、ちょっと泣ける、ほのぼの系。傑作とか感動作とまでは言えないけど、悪くない。でも、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットなら、ミステリアス・スキンの方がいい。

テッド・ヒューズがウェストミンスター寺院に

テッド・ヒューズの名前と生没年、詩の一節が刻まれた石が、ウェストミンスター寺院のポエッツ・コーナーに納められた。

ヒューズといえば、シルヴィアで、ダニエル・クレイグがやってたな。夫人のシルヴィア・プラスの方が主人公で、グウィネス・パルトローがきれいだった。シルヴィアは同じく詩人で、夫の不貞にも悩まされ、自殺してしまう。死後、ピュリッツァー賞を受賞した。

やはりシルヴィアに感情移入して見たせいもあって、なんとなく敵視してたけど、その後、愛人の方も、ヒューズとの間の子どもと心中してた。そういうスキャンダルの影で、作品自体が正当に評価されてこなかったという意見を聞くと、ヒューズも可哀想かなとも思う。

アンドレア・アーノルド1作目

Red Road/レッド・ロード

イースト・エンド映画祭5月1日上映

2009年に見た中でいい映画と言えば、真っ先に思い浮かぶのがアンドレア・アーノルド長編監督映画第2作目のFish Tank。掘り出し物と思っていたら、それよりも高く評価する人もいた1作目。何時かは見なきゃと思ってた、何時かが来たわけです。

パワフルということではフィッシュ~以上かも。主演ケイト・ディッキーは、いつも細い体で力強い演技を見せてくれる。監視カメラの映像をチェックする仕事中、一生忘れないだろうという男が映像の一つに映し出され…という展開がスリリング。フィッシュ~より登場人物の年齢層が高く、生活感もにじみ出たベッド・シーンが生々しい。

公式サイトRED ROAD – Verve Pictures

*上記サイトがリンク切れとなっていましたので、こちらでどうぞ。Red Road on Myspace Films – New Films & Documentaries(2012年6月11日追記)

Fish Tankは日本ではシネマフィル・イマジカでフィシュタンク~ミア、15歳の物語として放映されたらしい。DVDも発売されるといいな。主演のケイティ・ジャーヴィスはじめ、ハリー・トレッダウェイとか若くてきれいな人も出てるし、マイケル・ファスベンダーもカリスマ全開だし、最初に見るとしたらフィッシュ~の方が入りやすいと思う。

公式サイトFISH TANK – IFC Entertainment

久々に、イギリス映画、イギリス俳優、イギリス監督でまとめられて、ちょっと満足。イギリスの映画 など というタイトルをつけたブログ、などネタの方が多くなるのも、なんだかねー。

アイリッシュといえば

アイリッシュといえば、こないだ、ブラディ・サンデーも 見た。

アイリッシュ役者と言えばこのお方ジェームズ・ネズビット主演で、実話を基にした社会派の秀作。2002年ベルリン映画祭金熊賞も獲得している。

若い俳優の方々の ローカルな感じもよかった。それが、一転して悲惨な結末になだれこんでいくのが、いっそう悲劇を際立たせる。デモ行進するアイルランドの市民に、英軍が発砲した事件、こんなに若い死傷者が多かったのか。映画を見るまで詳細も知らなかった。

その昔、東京でのコンサートでは、ボノの力の入った歌いっぷりも、あまりピンときてなかったU2のブラディ・サンデー、この映画のラストに流 れて、初めてしっくり聞けた。そりゃ力も入ろうってものよ。ろくにアイリッシュ史も知らず、東京で、うすらぼんやり聞いてしまって、すまんかった。無知は罪ね。

映画の後、調べたら、昨年、やっと公式な謝罪がされ、これから関係者が罰せられる可能性もあるということだ。1972年の事件は、まだ現在進行形だった。

みんな、がんばってたのね

昨夜、深夜のテレビでThe Big Man(邦題スピリット 傷だらけの栄光だって)を見た。

主役がリーアム・ニーソンで、脇にはヒュー・グラントやピーター・マラン、おもしろいとこではビリー・コノリーまで出てる。ニーソンとグラントはそれぞれシンドラーのリストフォー・ウェディングでブレイクする少し前だし、マランやコノリーも今ほど有名じゃなかった頃だ。

ゆるめのストーリーに、音楽も今聞くとわざとらしいと言おうか、大げさで、乗れない感じだけど、ブレイク前のみなさんは、今とはそれほど変わらない、いい演技。作品的にはイマイチだけど、みんな、ドカンとくる前から、それぞれがんばってたのねーと、ほのぼの見てしまった。

見えないからエロティック&作家の創造力

昨日の続き。

真珠の耳飾りの少女は映画より本の方がエロティックだ。

映画のコリン・ファースのフェルメールとスカーレット・ヨハンセンのモデルという配役には文句なし。読む時も映像が自然に浮かんで、そのイメージに邪魔されないくらいピッタリだ。

もともとの話が、想像させることで醸し出すようになってるから、本の方に分があるのだろう。

主人公にされている、フェルメールの絵画の中でも一番有名な絵のモデルが、髪の毛を絶対見せない。本人が、髪を出した自分を、別の自分=性的な自分と認識している。

普段はメイドとして白いキャップですっぽり覆ってるし、モデルとなった際も布をターバン風に巻きつける。それだからこそ、ターバン巻いてるとこをフェルメールに見られたりする場面はドキッとする。

髪の毛を出すのは拒否するのに、耳飾りをするために耳たぶに穴まで開けたり、口が半開きで描かれていたりするのも、本の方が意味深に描かれる。

読んだのはハーパーコリンズから2005年に出たハードカバー。なかなかいい作りだ。

作中に登場するそれぞれの絵がちゃんと綴じこんであるから、よくわかる。著者トレイシー・シュヴァリエも新版では絵が入ったと喜んでた。この物語ができた経過が明かされてるあとがきも、本の中身に劣らないくらいワクワクした。

実際には謎だというモデルをフェルメールの家に仕えるメイドとした時点で、もう下地は整っている。

妻も入ることを許されないアトリエの掃除係、物の位置を動かすことなく綺麗にしなくてはいけない、に選ばれるあたりから、画家のお眼鏡にかなった繊細な目を持ったメイドとして、もう妻とのライバル関係が予想されてハラハラ。ウーン、上手い。

それで、絵の中の少女に見て取れるフェルメールに寄せているであろう信頼、それでいて身内ではないような感じも綺麗に説明できてる。

フェルメールの家の経済状況とか、むこ様の立場とかの資料は残ってて、それは再現したようだ。メイドを使うような家柄には違いないけど、子沢山で楽な暮らしではなく、43歳で亡くなったのには心労もあったらしいというのが泣かせる。

見てから読んでも、読んでから見ても、面白い作品。

Girl with a Pearl Earring

Girl with a Pearl Earringを読んだ。映画真珠の耳飾りの少女の原作だ。

映画を見て、ストーリーはわかっているけど、面白かった。

邦訳本もあるけど英語Girl with a Pearl Earringのが日本でも買えるようだ。平明な英語でわかりやすく読みやすいので、原文で読むのがいいかもしれない。

 




映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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