Archive for the 'ロンドン映画祭2019' Category

信仰と狂気 Saint Maud

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

10月2日(水)

Saint Maud

ローズ・グラス監督の強烈な長編デビュー作。

トラウマを抱えた看護師が、死へと向かう元ダンサーの女性患者との関係のこじれから、指針とする信仰が転じ、狂気に陥っていく

本人の頭の中にある認識と、現実が、離れていく。精神の病いを映像化することにかなり成功していると思う。

ラストシーン、本人の中では天国なイメージなのに、現実の彼女はまさに地獄絵図そのまま。大げさでなく、衝撃のラスト。

イギリスでは、この秋、公開予定。

公式サイトhttps://a24films.com/films/saint-maudj

The Personal History of David Copperfield

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

10月2日(水)

The Personal History of David Copperfield

ディケンズの代表作デイヴィッド・コパフィールド映画化なので、ストーリーは手堅く面白い。

それをコメディー風味で。波乱万丈ものでいろんなキャラが登場、どよよんとしたベン・ウィショー、頭のタガが外れたヒュー・ローリーとか楽しめる。

主演はデヴ・パテル。若手と思ってたら、いつのまにか主役として安定感ある人になってた。

公式サイト
https://www.searchlightpictures.com/thepersonalhistoryofdavidcopperfield/

モンゴルならではの映画 Öndög

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

10月1日(火)

Öndög

荒野に捨て置かれた死体の番を命ぜられた若い警官と、その世話を頼まれた地元の娘。

ほんとうに何もないモンゴルの荒野で、火を起こし…という野宿状態の若い2人。でも、ロマンチックな甘さはなく、生と性とでも言いたいような生々しさ、そこで暮らす人々のたくましさ。モンゴルの地と民族あればこその映画。

公式サイトhttps://www.trigon-film.org/en/movies/oendoeg

Little Joe

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

10月1日(火)

Little Joe

日本でも公開中。記事にできました。主演女優はカンヌ国際映画祭女優賞獲得!新種の魔花に注ぐ母の愛から始まる新感覚スリラー「リトル・ジョー」

公式サイトhttps://www.littlejoefilm.com/

聖職者による犯罪 By the Grace of God

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

10月1日(火)

By the Grace of God

聖職者による少年への性虐待を、大人になった被害者が告発しようとする物語。フランソワ・オゾン監督作でベルリン国際映画祭審査員賞受賞。

わたしはロランスが忘れがたいメルヴィル・プポー主演で、脇も演技派が固め、見応えのあるヒューマンドラマ。

日本でもグレース・オブ・ゴッド 告発の時として公開中。

公式サイトhttp://www.marsfilms.com/film/

 

思い出したのがMea Maxima Culpa: Silence in the House of God

最大の過ち: 神のみもとの沈黙という邦題だそうです。DVDは探せなかったけど、配信してるのかな。

優れた社会派ドキュメンタリーを撮り続けているアレックス・ギブニー監督作で、上の映画と同じく聖職者による性虐待、しかも被害者が聾唖少年。ドキュメンタリーだけに衝撃は今回のドラマ映画以上。

性虐待被害者が撮った Rewind

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

9月30日(月)

Rewind

子供の頃に性虐待を受けた監督が、それをドキュメンタリー映画にしたもの。

子供時代のホームビデオに、現在を絡ませなながら進む。微笑ましいシーンと見えるものが、内幕を知った後ではおぞましい。

公式サイトhttps://www.rewinddocumentary.com/

 

被害者の立場だった人が、そのことについて自身が監督となって撮った映画は、希少だと思う。

思い出せる範囲では、My Fathers, My Mother and Meがそう。やはり秀作で、ドキュメンタリー賞受賞。こちらロンドン映画祭受賞作!に書いてます。

マンディほどイッチャッてない Color Out of Space

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

9月30日(月)

Color Out of Space

ニコラス・ケイジ、ほんと最近なんでもやるなあ。

マンディ  地獄のロードウォリアーは一周回って笑えたけど、今回のはそこまでいかないスプラッターヘンテコホラー。

日本でもカラー・アウト・オブ・スペース ー遭遇ーとして、ちょうど今日から公開だそう。

公式サイトhttps://coloroutofspacemovie.com/

従軍した女性のトラウマ Beanpole

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

9月30日(月)

Beanpole

タイトルは主人公のニックネーム。ひょろ長い人のことらしい。戦後の混乱期、病院で看護師として働くその女性は、何かの拍子に固まってしまう症状がある。戦争のトラウマだ。

次第に主人公の従軍経験が浮かびあがってくる。特徴的な風貌の主人公がまず良いし、緊迫感が途切れず進んでいくストーリーに、緑色が印象的な美術と、いろいろな点で完成度が高い。

従軍した女性たちの声を集めた戦争は女の顔をしていないというノーベル文学賞作品からインスパイアされたという、重みのある映画。

公式サイトhttps://www.kinolorber.com/film/view/id/3731

9.11後の実話が基 The Report

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

9月27(金)

The Report 

ある政治家の下で働く調査員が、9.11後のアメリカによる拷問を暴くスリラー。

主人公となる調査員をアダム・ドライバー、政治家をアネット・ベニングが演じる。2人とも、試写後半で、それぞれ別の映画の主役もしていた。同じ映画祭で2本で登場とは売れっ子だ。

社会派ドラマとしても、見応えがある。

日本でもザ・レポートとして公開。

公式サイトhttps://www.thereport.movie/

ヘルツォークのそこはかとなく薄気味悪い日本 Family Romance, LLC

第63回ロンドン映画祭 プレス試写

9月27日(金)

Family Romance, LLC

ヴェルナー・ヘルツォーク監督が日本の代行サービス業を映画化。

たとえば、結婚式に友人のふりをして出席するとかのサービスをする仕事。また日本に薄気味悪い商売が出てきたと思ったものだ。

グリズリーマンとか凄いドキュメンタリーがたくさんあるヘルツォーク監督だし、ドキュメンタリーで撮ってほしかった。代行してるのバレるから無理か。

ということで、代行サービスでなされていることを再現してみせるドラマ仕立てだが、実際にファミリーロマンス社を経営し、代行もする石井裕一が本人役で主役だ。俳優並みに上手い。代行を仕事にするくらいだから、そもそも俳優、または俳優志望だったのか。

当初、この商売に感じた薄気味悪さが、そこはかとなく漂ってくるあたり、さすがヘルツォーク監督だ。

日本では、ファミリーロマンス社として配信中。

公式サイトhttps://familyromancellc.com/


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

カテゴリー

2020年8月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

アーカイブ