Archive for the 'ロンドン映画祭2011' Category



映画的楽しさと実話的暗さ

ロンドン映画祭

The Artist 試写

むっちゃ、よく出来た映画。サイレント映画のスターがトーキーの時代に移り変わって落ちぶれていくのと、そのスターに見出された女優がトーキーの新スターになっていくのが白黒サイレントで描かれる。基本サイレントだけど、ちょっと音が入るシーンが、すごく効いてる。ノスタルジックなのは、もちろん、ちゃんと面白いのがえらい。しゃれた映画つくるもんだなあーと感心してたら、やはりフランス映画。

アーティストとして2012年4月7日公開となるようです。(2012年1月16日追記)

Snowtown 一般上映

これでもかというくらい念の入った酷い話なのに、その念の入り具合が逆にリアリティを感じさせて、実話が基かもと思いつつ見たら、やっぱりだった。兄弟揃って性的虐待された子供たちの一家が、マゾヒスト的な連続殺人犯のアジトにされて、一味にされてしまう。普通の人たちが犯罪に手を染めてしまう流れの説得力は実話ならでは。イギリス映画も暗いの得意だけど、コッテリとした暗さがあるこちらはオーストラリア映画。

公式サイトSnowtown

Where Do We Go Now?  一般上映

子を亡くした母の悲痛と、村の初テレビに人が集まるようなコミカルさのバランスが絶妙。喪服の女たちが、軽く踊りながら、乾いた土地を行進する出だしは、引きつけるし、どんな映画なのかも、しっかり表してる。歌って踊る、紛争地の女たち。ウーマンパワーが、ウーマンリブ的ヒステリーなしにカラリと描かれていて、気持ちいい。こっちはレバノン、フランス、イタリア、エジプト合作。

今日は笑い声もたくさん上がった映画的な仕掛けが楽しい映画に、途中退席者が出たくらい惨い実話映画がサンドされた濃い日となった。

サイコパスな若手と賢者みたいな監督

ロンドン映画祭

We Need to Talk About Kevin 試写 会見

サイコパスな子を持った母のお話。母役ティルダ・スウィントンもいつにもまして体重落としてて怖いくらいだけど、子のエズラ・ミラーがやっぱり怖い。Afterschool でもサイコパスになりそうな中学生くらいの男の子役だった。あの子が育ってこうなったのねーなんて混同しそうにイメージ近い役。このままサイコパス役者として進むんだろうか。会見でしゃべってるとこは普通の若者だったので安心。

* 少年は残酷な弓を射るとして日本では6月公開となるようです。(11月25日追記)

クレイジー・ホース 一般上映 監督Q&A

フランスのヌードショーの店のドキュメンタリー。世界一のヌードショーというのも、誇大広告じゃないかも。鏡や照明でヌードが万華鏡みたいに見えたりする。ぷりぷりするお尻の踊りでクレヨンしんちゃん思い出しちゃった。そういえばあの漫画家さん、亡くなったんだったなあ…

登場したフレデリック・ワイズマン監督、ホビットの賢人みたいだった。いえ、ワイズマンにかけてるわけじゃなく…そのままロード・オブ・ザ・リングに出演してほしいルックス。

日本でも東京国際映画祭上映に、一般公開も決まったもよう。湿った感じがないから意外にHじゃない、すごく綺麗なヌードの数々も見られます。

ハゲマッチョな1日

ロンドン映画祭開催後初の日曜に試写、会見があったCoriolanus

ベルリン映画祭でも見たレイフ・ファインズの初監督作。何故に、現代の戦場で、ナイフで1対1で戦う?何故に、そこまでクドクド独白する?などなど、前回には引っかかってしまって、乗れなかったのが少し薄れて、今回は、もうちょっと面白く感じた。様々な何故?の答えは、シェイクスピア劇だから、ということでスルーしなくてはいけないという鑑賞態度が身についたようだ。

その後、一般上映でRampartを見る。

実際に事件になった悪徳警官をウディ・ハレルソンが演じる。はまり役。

ウディ・ハレルソン・トーク・ショー

これは映画の後にくっついてあるのではなく独立したプログラム。ロンドン映画祭好例の役者のこれまでの代表作のクリップ見せながら、映画評論家とかが話を聞き出す対談形式のショー。

というわけで、1日中ハゲマッチョを見てる日になった。実物と役と変わらないハレルソンはともかく、ファインズは頭そってムキムキなのは映画中だけで、会見では長髪に髭で少し細くもなってたけど。今、テンペストの舞台やってるけど、それって長髪と髭だったのね。

レインダンス終了、ロンドン開幕

先週土曜はレインダンスの結果発表。Stranger Things が受賞してよかった。

日曜 レインダンス・クロージング映画 Bonsai

主役カップルがチャーミング。最初に、女性の方が死んでしまったことが語られ、さかのぼって始るけど、暗さがないのがいい。愛も手入れしないと盆栽みたいに死んじゃうのね。東京国際映画祭でも上映されるそうなので、お近くの方は是非。

月曜 ロンドン映画祭試写11日目

Lawrence of Belgravia

セレブに成り損ねたロッカーのドキュメンタリー。

Shock Head Soul

フロイトをインスパイアしたというある神経病者の手記 を書いたダニエル・パウル・ シュレーバーを主人公にしたお話。

公式サイトShock Head Soul

火曜 ロンドン映画祭試写12日目

Early One Morning

仕事に人生捧げてる人って、日本だけじゃなくいるのねーと思ったフランス映画。

Weekend

ワンナイトスタンドのように始ったのが、運命的な出会いに…みたいな、わりとオーソドックスな恋愛もの。2人とも男性というのが新しいと言えば、新しいか。

水曜 ロンドン映画祭開幕

いっぱい映画が来るロンドン映画祭、開幕すると、プレス試写と会見と一般上映とで、どれを選ぶか頭を悩ます。上手く予定組んで、いいのを見逃さないように、がんばろー。

360 試写 会見

いろいろな国のいろいろな人が、そこここで少しずつ重なりながら進む、人生アラカルトみたいな映画。スロベニアとか、あまり情報が入ってこない国の役者さんが会見参加。世界中に美人はいるものだなあ。ジュード・ロウがレッド・カーペットの方に参加したようだ。

We Have a Pope 試写

これ、コメディだったんだ!写真だけ見て、マジな映画かと思ってたので、驚く。

ローマ法王の休日として7月21日より公開。(2012年5月11日追記)

木曜

一命 試写

これ、泣ける映画だったんだ!昨日に引き続き、驚く。

The Waves 一般上映

スペイン内戦のこととか、もっと知ってたら、より面白かったろうに。寝てた人もいたから、もうちょっと、そらせない工夫があってもよかったのでは。おじいさんが昔を訪ねていく道中とか良いから、惜しい。

金曜

Shame 試写 会見

セックス・アディクトの主人公マイケル・ファスベンダー、これも大変なことになる妹役のキャリー・マリガンとも、すごい!2人ともオスカー絡んできそうだ。スティーヴ・マックイーン監督って、ハンガーでもそうだったけど、役者をギリギリ追い込むのが好きなのかも。

マックイーン監督、見た目といい、まくしたてるしゃべりといい、いつもながら大迫力。

* SHAME −シェイム−として2012年3月10日公開予定 12月15日追記

A Bitter Taste of Freedom 一般上映

ロシアで暗殺された女性活動家のドキュメンタリー。この女性監督自身も活動家と親しかったということが、よくわかる親密な雰囲気の貴重な映像もたくさん。

レインダンス、ロンドン映画祭試写8、9、10日目

火曜  レインダンス

アトムの足音が聞こえる

こないだのジョー・デイヴィスとは違ったタイプの変人みたいな天才。いや、デイヴィスは天才みたいな変人かも。アトムの足音を作ったという業績の大きさから言えば、デイヴィスより全然成功者だけど、それほどの人のその後がまた変人らしくていい。

 

水曜

ロンドン映画祭試写8日目

Hut in the Woods

メンタルな数学者といえばビューティフル・マインドだけど、こちらは、同じメンタルな数学者でも、もっとハグレ者のこじんまりとした話になってる。森で暮らすシーンが幸せそうなだけに、最後が悲しい。

レインダンス

PRESS(というタイトルだけど日本映画)

女子高生同士のメールのやりとりとか、それっぽくて、もしや、すごく若い監督さんではと調べるも、情報探せず。

 

木曜

ロンドン映画祭試写9日目

Natural Selection

面白さでは、ロンドン映画祭試写前半に見た中では1番。どこかの映画祭で観客賞獲得してるそう。お客さんの目は確かです。

公式サイトNatural Selection – Home

レインダンス

Julius Caesar

シェイクスピア英語、くどくて大変。

Panel : Script to Screen

フムフム。脚本家じゃない私も、なるほどと思った脚本家トニー・グリゾー二の講演。

 

金曜

ロンドン映画祭試写10日目

Miss Bala

結局、最後まで、誰と誰がつるんでるんだかわからないくらい混沌としてるメキシコの権力とドラッグ犯罪の構造。

公式サイトMISS BALA

レインダンス

Littlerock

英語圏では好評かもしれないけど、私だけじゃなく、日本人が見たら、きっと違和感。いくら英語がわからないと言っても、グッバイがわからない日本人っていないと思うけど…という日本人像がネック。

公式サイトLittlerock

Holy Rollers

マイケル・ムーア・タイプのドキュメンタリー。ギャンブラーにも、いい人っているのね。

公式サイトHoly Rollers: The True Story of Card Counting Christians

Stranger Things

試写で見たのをQ&A目当てで、再度見る。やっぱり、いい作品。

公式サイトStranger Things

 

土曜の今日は、これから結果発表取材なので、希望的予想。残念ながら、全部のノミネート作品が、見られたわけじゃないけど。

Stranger Things ソーローなんてくだらない Black Pond がそれぞれ受賞したらいいなー。

ロンドン映画祭試写5日目と、またもラブドール

ロンドン映画祭試写

 

Wild Bill

英俳優デクスター・フレッチャーの監督デビュー作。ストーリーは予想通りで新鮮味はないけど、役者さんたちがいい。役者の撮った映画って、ストーリーはどうあれ、演技は見せるものが多い。

公式フェイスブックWild Bill Film | Facebook

 

Dark Horse

こちらは予想に反してブラックな結末。主人公の両親がクリストファー・ウォーケンにミア・ファロー。どんなに怪奇な父母かとお思いでしょうが、きちんとした家の堅実な夫妻。意外な配役が功を奏してる。デブでハゲの甘ったれたボンボンで、しかもオタクの主人公だけど、可哀想すぎる終わり方。でも、それがいい。

 

レインダンス映画祭

体温

またもラブドールもの。一昨年、ロンドン映画祭で見た空気人形が良かったから、つい比較してしまう。監督もラブドールに恋してる主人公も若い分、作品も若い。日本とは別の反応が面白い海外上映、首なし人形とのセックスシーンでは笑いがあがってた。そこで笑うとは…

公式サイトBody Temperature Directed by Takaomi Ogata

ロンドン映画祭試写4日目

This Must Be the Place

赤い口紅のショーン・ペン、白髪のデヴィッド・バーン、ブラボー。

きっと ここが帰る場所として6月30日より公開。(2012年4月5日追記)

King Curling

あらヅラだったのね、みたいなベタなギャグが満載。一昔前のコメディみたい。

公式フェイスブックKong Curling | Facebook

Las Acacias

トラック運転手が、仕事ついでに、上司に頼まれた、赤ちゃん連れの女性を乗せて行くお話。無口に隣あって座ってる場面が延々と続くのに、飽きさせない。むしろ、ちょっとした視線とか、一挙一動逃さないよう、食い入るように見てしまう。いい映画だ。


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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