Archive for the 'レインダンス映画祭2010' Category



オスカー候補がいっぱい…に興醒め

これから日に数本の試写が連日続く怒涛の映画月間となる。

明日からはロンドン映画祭の試写、水曜にはレインダンス映画祭も開幕する。一風変わった映画と会えるレインダンス、大作、話題作が揃うロンドン映画祭、両方外せない。

今年のロンドン映画祭、オスカーの呼び声も高いナタリー・ポートマンやコリン・ファースの新作もくれば、えぐいシーンで話題になっているダニー・ボイル監督の新作がクロージングを飾りもする。もちろん楽しみだが、ちょっと興醒めでもある。だって、いいもの見っけ!ができないんだもん。

映画祭で一番注目を集めるクロージング作品、去年は『ノーウェアボーイ』のワールド・プレミアだった。そう、何の評判も聞こえてこない状態。私にとっては、その良さを一番最初に見つけたのは私!なのだ。

実際のところ、もっと内輪での試写もあるだろうし、第一発見者が私でないのは確かなのだが、そんなことは問題ではない。知らない土地で、何となく良さそうに思って入った店がアタリだった、いい店見つけと思っていたら、何のことはない、けっこう知られた店だった、という場合でも、その店は自分で見つけ出した店として愛着がわくというようなことと似ている。

その意味では、8歳半になったら子どもに名作を見せようというティルダ・スゥイントンの81/2プロジェクトに賛成。知識や情報があまりない状態で映画と出会えたら幸せだ。

そのノーウェアボーイ、もうすぐ日本公開で映画コラム(右から飛べます)に掲載予定ですので、そちらもよろしく。少年ジョン・レノンにグッとくる映画です。

気持ちいい音楽ドキュメンタリー

ALL I EVER WANTED/オール・アイ・エヴァー・ウォンティド(原題)

レインダンス映画祭試写

オルタナティブ・バンド、ジ・エアボーン・トクシック・イベントのライブを中心にしたドキュメンタリー。

バンドのアコースティックなサウンドが、弦楽隊やブラスバンド、少女合唱団の声と有機的に絡んでいく様子が気持ちいい。

公式サイト“ALL I EVER WANTED” Movie Trailer | The Airborne Toxic Event

負け犬な兄とセレブな弟

Lovers Of Hate/ラヴァーズ・オブ・ヘイト(原題)

レインダンス映画祭試写

金も職もない兄と児童文学者として大成功している弟に、兄の別れたパートナーの三角関係っぽい話。

兄はハゲかかったメタボおじさん。パートナーから追い出され、洗車場でシャンプーしているところなどコミカルな小太りおじさんだが、弟と元パートナーの間で、どんどん常軌を逸していくにつれ、ちょっとシャイニングのジャック・ニコルソン風にも見えてくる。

どうなるかと思わせておいて、余韻を残して終わる。けっこう気に入った。

それにしても、セレブの子どもや兄弟姉妹で芽が出ないのは、つらいよなあ。よかった、市井の人で。

公式サイトLovers Of Hate

理由なき反抗 のもじりね

Rebels Without a Clue/レベルズ・ウィズアウト・ア・クルー(原題)

レインダンス映画祭試写

Rebel Without a Cause=理由なき反抗 をもじっていたのに今気がついた。そうだったのか。

こちらもティーンエージャーたちのお話。あの名作には遠く及ばないが、それでも音楽と映像がグッドで、そこそこ楽しめた。青姦する男女を盗み見ていた男の子2人が事件に巻き込まれる冒頭部分はハラハラさせて引きつけるし、危ない人の車に乗ってしまうヒッチハイカーも可笑しい。

イビザ国際映画祭で、いくつか受賞している。テリー・ギリアムとかジョン・ハートもパトロンになっているが、今年が4回目の新しい映画祭で、まだそれほど知名度はないみたい。ちなみに、イビザはスペインの島で、イギリスの若者がバカ騒ぎするリゾート地として有名。

公式サイトRebels Without a Clue – Independent film – Biffa Productions

がい骨

Son of Babylon/サン・オブ・バビロン(原題)
レインダンス映画祭試写
昨日に続いてロード・ムービーだが、趣はまるで違って、こちらはかなり正統派。
戦いから戻らない父を探してイラクを行く男の子と祖母のお話。
荒地に転がる頭がい骨の中に、父を、息子を探さなくてはいけない子どもと老いた母が悲しい。
荒地を、墓地を、牢屋を…果てもなく探し続ける小さな男の子と老婆。
どう転んでもハッピーエンドは望めない状況で、うすうす予想できた結末だが、やはり泣いてしまった。
公式サイトSon of Babylon
*日本でもバビロンの陽光として公開されるようです♪2011年5月8日追記

ハンサムじゃないのに魅力的なのは強い

ROBERT MITCHUM IS DEAD/ロバート・ミッチャム・イズ・デッド(原題)

レインダンス映画祭試写。

名優ロバート・ミッチャムのドキュメンタリー、ではなく、無名の俳優が主役のロード・ムービーだ。胡散臭いマネージャーの男と2人、有名監督に売り込むべく、旅立つ。

ちょっと奇妙な味がデビッド・リンチ風なところもあって、先日観たMY SON, MY SON, WHAT HAVE YE DONE(エグゼクティブ・プロデューサーのリンチの色が濃く出たヴェルナー・ヘルツォーク映画、面白かったです)を思い出したりしたが、そこまで出来は良くない。ここ不気味さを出したかったんだろうなあ…みたいな、やりたかったことはわかるけど、狙った効果が出し切れていないシーンも時々ある。

でも、けっこう気に入った。パブロ・ニコメデスという主演俳優がいい。一度見たら忘れられない顔をしてる。伊藤雄之助(黒澤映画等にも出てた迫力ある顔の俳優)に江頭2:50を足して、ラテン系にしたような顔だ。そんな顔なのに、行く先々で女性に助けられる。必死なマネージャーとは対照的な、とらえどころのない頼りなさがキモ可愛い。

公式サイトROBERT MITCHUM IS DEAD



映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

カテゴリー

2021年10月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

アーカイブ