これから日に数本の試写が連日続く怒涛の映画月間となる。
明日からはロンドン映画祭の試写、水曜にはレインダンス映画祭も開幕する。一風変わった映画と会えるレインダンス、大作、話題作が揃うロンドン映画祭、両方外せない。
今年のロンドン映画祭、オスカーの呼び声も高いナタリー・ポートマンやコリン・ファースの新作もくれば、えぐいシーンで話題になっているダニー・ボイル監督の新作がクロージングを飾りもする。もちろん楽しみだが、ちょっと興醒めでもある。だって、いいもの見っけ!ができないんだもん。
映画祭で一番注目を集めるクロージング作品、去年は『ノーウェアボーイ』のワールド・プレミアだった。そう、何の評判も聞こえてこない状態。私にとっては、その良さを一番最初に見つけたのは私!なのだ。
実際のところ、もっと内輪での試写もあるだろうし、第一発見者が私でないのは確かなのだが、そんなことは問題ではない。知らない土地で、何となく良さそうに思って入った店がアタリだった、いい店見つけと思っていたら、何のことはない、けっこう知られた店だった、という場合でも、その店は自分で見つけ出した店として愛着がわくというようなことと似ている。
その意味では、8歳半になったら子どもに名作を見せようというティルダ・スゥイントンの81/2プロジェクトに賛成。知識や情報があまりない状態で映画と出会えたら幸せだ。
そのノーウェアボーイ、もうすぐ日本公開で映画コラム(右から飛べます)に掲載予定ですので、そちらもよろしく。少年ジョン・レノンにグッとくる映画です。