20日の各賞発表を経て21日終了のベルリナーレ、コンペで良いと思った映画がもれなく受賞で気分がいい。
Fire at Seaは当然としても、 Hedi までちゃんと受賞とは審査員いい仕事したぞ。
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
20日の各賞発表を経て21日終了のベルリナーレ、コンペで良いと思った映画がもれなく受賞で気分がいい。
Fire at Seaは当然としても、 Hedi までちゃんと受賞とは審査員いい仕事したぞ。
United States of Love 試写
性を真正面から撮ったような映画。ちょっと群像劇風に主人公がたくさんだけど、まとまりをつけずに終わったのを深いとみるか、物足りないとみるか?何か賞はとりそう。
Saint Amour 試写
会見:ブノワ・デルフィーヌ&グスタフ・ケルヴァン監督, ジェラール・ドパルデュー, ヴィンセント・ラコステ, ジャン‐ピエール・ゲランプロデューサー
手堅く笑わせるコメディ。ドパルデュー言いたい放題の会見。
A Dragon Arrives! 試写
エンタメ的には面白いけど、深みはなさそうなスリラー。次のために1時間くらいで退席したから、後半良かったらゴメン。
Uncle Howard 一般上映 アーロン・ブルックナー監督登壇
締めの映画が当たり!終わりよければ全てよし。
A Lullaby to the Sorrowful Mystery 試写
8時間越え!の長尺、1時間半で退場したけど、全部観たら面白かったんだろうか。
Miles Ahead 会見:ドン・チードル, エマヤツィ・コーリナルディ
マイルス・デイヴィスをチーゲルが演じて監督も。よっぽど好きらしい。
名誉金熊賞会見 ミヒャエル・バルハウス
仕事歴が映画史。
Miles Ahead 一般上映
プレス試写に参加できず、会見と後先に。チーゲルが会見でのしゃべり方と全く違ってたのにびっくり。マイルスって、こういうふうに話す人だったのか。
公式サイトhttps://www.indiegogo.com/projects/join-miles-ahead-a-don-cheadle-film#/story
Zero Days 試写
会見:アレックス・ギブニー監督, ヨッシ・メルマン, デヴィッド・サンガー, マーク・シュミューガープロデューサー
ここまできていたサイバー戦争の実態を見せるドキュメンタリー。
The Commune 試写
コミューンの家族とういうから、フリーセックスうんぬんのお話かと思ったら、メインはオーソドックスと言ってもいい夫婦のお話。想像したより全然良かった。
公式フェイスブックhttps://www.facebook.com/pages/The-Commune/615405798570080
あるみち 一般上映 杉本大地監督登壇
監督が主演で他キャストも友達や家族という手作り映画。低予算でも安っぽくはない。センスの良さを感じさせるぴあフィルムフェスティバルグランプリ作品。
映像作家の森下明彦作Xénogénèseの上映もプラスされた。35年も前の作品なのに、今観ても古くない。
Where to Invade Next 試写
刺激的なタイトルから予想したほどシリアスでもなく、かなり笑えるドキュメンタリー。
公式サイトhttp://wheretoinvadenext.com/
Soy Nero 試写
不法滞在して、アメリカの市民権を得るために、兵隊になるネロのお話。命がけだなあ市民権とるのも。
Genius 試写
会見:マイケル・グランデージ監督, ジュード・ロウ, コリン・ファース, ガイ・ピアース, ローラ・リニー, ジョン・ローガンプロデューサー
作家トマス・ウルフ(ロウ)を見出す編集者マックスウェル・パーキンズ(ファース)がメインで、そこにスコット・フィッツジェラルド(ピアース)が絡み、アーネスト・ヘミングウェイ(ドミニク・ウェスト)も少し出てくる。実在の作家たち、しかもそれぞれ濃いキャラ、の話なのが興味深い。
Chi-Raq 試写
会見:スパイク・リー監督, ジョン・キューザック, ニック・キャノン
シカゴにおける銃での死亡率の高さというシリアスなテーマを、コメディにしてラップに乗せて見せる。やはりオスカーボイコットの話も出た。
公式サイトhttp://www.officialchiraqthemovie.com/
Death in Sarajevo 試写
サラエボを舞台に、そのサラエボの混沌とした歴史を、経営難で混沌とした状況に陥っていく現代のホテルの話の中に落とし込み、深みのある人間ドラマになっている。さすが2013年に『鉄くず拾いの物語』(https://yukariyamaguchi.wordpress.com/2013/02/15/第63回ベルリン映画祭7日目/)で銀熊賞獲得のダニス・タノヴィッチ監督。上手い脚本で銀熊とか、なんなら今度こそ金熊?
Alone in Berlin 試写
会見:ヴァンサン・ペレーズ監督, アヒム・フォン・ボリエス(脚本), エマ・トンプソン, ブレンダン・グリーソン, ダニエル・ブリュール, ミカエル・パーシュブラント, ステファン・アーントプロデューサー
ナチスドイツ時代の実話が、わかりやすいドラマになってる。役者は実力派揃い。
Crosscurrent 試写
クライムドラマになりそうな雰囲気もあったけど、ラブストーリーとして終わった中国映画。主人公が船の中で見つけた詩の朗読がバックに流れて、手紙の朗読がバックにあった昨日のとも似てるけど、昨日のがクラッシックな雰囲気なら、こちらは青春しててインディーっぽい。
Letters from War 試写
アンゴラ独立戦争時、戦医として従軍した小説家が戦地から妊娠中の妻に送った手紙を基にした映画。手足がもげる虫のようと描写する悲惨な戦いが、手紙の言葉、白黒の画面、重厚な音楽で、ちょっとクラッシックな映画みたいに綺麗。
女が眠る時 試写
会見:ウェイン・ワン監督, 西島秀俊, 忽那汐里, 小山田サユリ, 木藤幸江プロデューサー
ビートたけしが欠席なのが残念。台詞は上手くないのに、それを存在感で補ってあまりある感じ。
公式サイトhttp://www.onna-nemuru.jp/
Fire at Sea 一般上映
難民を撮ったドキュメンタリー。社会派をふりかざすようではなく撮れているのがえらい。何かは受賞しそう。ゲストのいない一般上映だったけど、大きい会場がほぼ一杯で長い拍手。ベルリンのお客さんもえらい。
Fukushima, mon Amour 試写
仮設住宅から荒れ果てた家に戻って暮らすおばあちゃん(と言っても、桃井かおりなので、全然年寄りっぽくないのが、芸者だったという設定にマッチ)と、ジャーマン・ガールのお話。人のいなくなった家に戻るといえば、一昨年、家路( https://yukariyamaguchi.wordpress.com/2014/02/11/第64回ベルリン国際映画祭6日目/ )があったなあ。あれは良い映画でした。
公式フェイスブックhttps://www.facebook.com/gruesseausfukushima/
火 Hee 一般上映 桃井かおり登壇
こちらも桃井かおり。主演のほか、監督、脚本まで!と思ったら、映画中に登場するイラストも自作!かなりの部分を占める1人芝居の場面を飽きさせず見せる演技だけで十分凄いのに。
クリーピー (Creepy) 会見 (前夜試写)
黒沢清監督, 西島秀俊, 竹内結子, 香川照之, 深澤宏プロデューサー
映画中の香川照之は気味悪さが超絶だったけど、会見では質問に的確で面白い答えを返していて、全然気味悪くなかった。
Hedi 試写
コンペ試写の最初が当たりでうれしくなるような良作。母親の縁組した相手と結婚間近でほんとうに愛せる人を見つけて…と聞くと、ありがちなドラマみたいだけど、説得力ある演技と脚本で、地味ながらしっかりした人間ドラマ。
公式サイトhttp://lesfilmsdufleuve.be/en/hedi/
Midnight Special 試写
会見:ジェフ・ニコルズ監督, マイケル・シャノン, キルステン・ダンスト, ジェイデン・ リーバハー, ジョエル・エドガートン, ブライアン・カヴァノー‐ジョーンズ, サラ・グリーン
ニコルズ監督デビュー作から出演してる名コンビのシャノンが、またも主演でがっつりみせる。エドガートンとか、アダム・ドライバーとか、最近の売れっ子も持ち味発揮でニコルズ監督は配役上手いなあ。
公式サイトhttp://www.midnightspecialmovie.com/
Boris Without Beatrice 試写
ドニ・ラヴァンが出てた。
クリーピー 試写
会見は別日
審査員会見
メリル・ストリープ, マルゴスカ・シュモウスカ, ラース・アイディンガー, ニック・ジェームズ, ブリジット・ラコンブ, クライヴ・オーウェン, アルバ・ロルヴァケル
メリル審査員長効果か超満員会見。
Hail, Caesar! 試写
会見:コーエン兄弟, ジョシュ・ブローリン, ジョージ・クルーニー, チャニング・テイタム, ティルダ・スウィントン, アルデン・エーレンライク
豪華コメディでまたも超満員会見。
公式サイトhttp://www.hailcaesarmovie.co.uk/