第65回ロンドン映画祭 プレス試写
10月7日
Clara Sola
コスタリカの緑豊かな地方を舞台にマジックリアリズムで描かれた特異な女性クレアの物語。
子どものような36歳のクレアは、母親の庇護のもと、森に囲まれた地で暮らしている。白馬を友とし、村では霊媒の役目も果たす。
簡単に言うと知的障碍者ということになるのだろうが、確かに動物と心が通いそうな雰囲気もある。
クレアを演じた女優さんは、プロの俳優ではなく、これが初演技となるダンサーということだが、この人の持つ雰囲気が、クレアに説得力を持たせている。素朴だが美しく、頼りないようで力強くもある。
姪っ子のところに通ってくるボーイフレンドから、クレアが性に目覚めることで、物語は展開していく。印象に残る映画だ。