2021年1月 のアーカイブ



エリザベス・モスにまた驚くShirley

第64回ロンドン映画祭  プレス試写

10月7日(水)

Shirley

おそろしく癖のある作家をエリザベス・モスが怪演。実在の作家シャーリイ・ジャクスンがモデルだが、ストーリーはフィクションなのだそう。
ボサ髪に中年太りの自分と、夫が惹かれている若く美しい女性、嫉妬、作家魂の入り組んだあたりが狂気じみて描かれる。
エリザベス・モス、2014年のこのへんhttp://www.repo-zine.com/archives/12024から、ザ・スクエア、最近のテレビドラマとか、観るごとに上手さ、大胆さに驚きっぱなし。

公式サイトhttps://cornerstonefilm.com/film/shirley/

酔っ払いドキュメンタリー Bloody Nose, Empty Pockets

第64回ロンドン映画祭  プレス試写

10月7日(水)

Bloody Nose, Empty Pockets

アメリカの酔っ払いドキュメンタリー。と思いきや、バーは実在だけど、今日で閉店という設定は作り話で、1人俳優も混じっているのだそう。半フィクションか。
でも、飲ませるのは本物のお酒。みな酔って、下ネタ、自慢話、喧嘩と、酔っ払いドキュメンタリーには変わりない。
プロの役者は、いかにも深酒してきたような顔の、なんならアル中かと思った人だった。演技力?酒好き役者?

公式サイトhttps://departmentofmotionpictures.com/work/bloody-nose-empty-pockets/

うるっともさせる変人コメディー Kajillionaire

第64回ロンドン映画祭  プレス試写

10月7日(水)

Kajillionaire

ミランダ・ジュライ監督らしい一風変わったコメディー。
犯罪一家の物語。もちろんハードボイルドでは全然なく、無理のある犯罪を企む初老の父母とその娘、変な両親に育てられた娘の変人っぷりが際立つ。世間とズレすぎていて、ある意味、尊い。
ジュライ監督は脚本も書けば、様々な著作もある才人だが、ダンサー、パフォーマーでもあり、面白い動きに関しても才人だ。
シュールな画面やセンスのいい音楽が現代的な一方、塀に隠れながら歩く場面など、シンプルに動きで笑わせるところは、意外にクラシカルなコメディーの流れも汲んでいるかもしれない。

公式サイトhttps://www.focusfeatures.com/kajillionaire

わたしたちは小さな斧 Mangrove

第64回ロンドン映画祭  プレス試写

10月7日(水)

Mangrove

開幕映画がこちら。それでも夜は明けるでアカデミー賞を受賞しているスティーヴ・マックイーン監督作。BBC1で11月から12月にかけて放映のSmall Axeという5連作中の1本なので、先行上映になる。
黒人経営の店、黒人の溜まり場というこことで、警官から営業妨害されるカリビアン・レストラン「マングローブ」の店主をはじめとした9人、「マングローブ9」の実話が基。
Small Axeは、マックイーン監督自身の生まれ育った場所、時代を振り返るもので、60〜80年代ロンドンの西インド諸島からの黒人コミュニティーが実話ベースで描かれる。プランは11年前というから、合わせたわけではないだろうが、このMangroveなどはまさに今のBLMと重なる。マックイーン監督も、故ジョージ・フロイド氏に捧ぐとしている。
Small Axeはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの曲タイトルとしても有名だが、基はジャマイカの格言「あなたが大きな木なら、わたしたちは小さな斧だ」なのだそう。小さな斧でも力を合わせれば大きな木を倒すことはできるのだ。
コロナ禍でプレス試写は全てオンライン、開幕後の上映もほぼオンラインになった中、この開幕映画は映画館上映された。数回上映で観客をばらけさせ、もちろん人が集るレッドカーペットなどもなしだが、監督とともに、9人の中の1人を演じたレティーシャ・ライトが来ていた。

公式サイトhttps://www.bbc.co.uk/mediacentre/mediapacks/mangrove


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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