第64回ロンドン映画祭 プレス試写
10月7日(水)
Mangrove
開幕映画がこちら。それでも夜は明けるでアカデミー賞を受賞しているスティーヴ・マックイーン監督作。BBC1で11月から12月にかけて放映のSmall Axeという5連作中の1本なので、先行上映になる。
黒人経営の店、黒人の溜まり場というこことで、警官から営業妨害されるカリビアン・レストラン「マングローブ」の店主をはじめとした9人、「マングローブ9」の実話が基。
Small Axeは、マックイーン監督自身の生まれ育った場所、時代を振り返るもので、60〜80年代ロンドンの西インド諸島からの黒人コミュニティーが実話ベースで描かれる。プランは11年前というから、合わせたわけではないだろうが、このMangroveなどはまさに今のBLMと重なる。マックイーン監督も、故ジョージ・フロイド氏に捧ぐとしている。
Small Axeはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの曲タイトルとしても有名だが、基はジャマイカの格言「あなたが大きな木なら、わたしたちは小さな斧だ」なのだそう。小さな斧でも力を合わせれば大きな木を倒すことはできるのだ。
コロナ禍でプレス試写は全てオンライン、開幕後の上映もほぼオンラインになった中、この開幕映画は映画館上映された。数回上映で観客をばらけさせ、もちろん人が集るレッドカーペットなどもなしだが、監督とともに、9人の中の1人を演じたレティーシャ・ライトが来ていた。