第64回ロンドン映画祭 プレス試写
10月5日(月)
Shadow Country
白黒の画面で描かれる、歴史に翻弄されたある村の惨劇。
ヒットラーが台頭する頃の、ドイツ、シュヴァルツヴァルトにある村が舞台。
フランス、スイスとの国境近くにある村を支配する国が変わる度に、村人が分断され、殺しあいにまで発展していく。どこにでもあるような、男女間、雇い主と使用人間、隣人間での黒い感情が、支配、被支配と重なって噴出する。
ヒューマニティーさえ届かないような、人間のダークサイドが現れる状態に置かれてしまう村人が哀れだ。国境近くという場所でなければ、ヒットラーの時代でなければ、のどかな村であったろうに。