第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月30日(月)
Color Out of Space
ニコラス・ケイジ、ほんと最近なんでもやるなあ。
マンディ 地獄のロードウォリアーは一周回って笑えたけど、今回のはそこまでいかないスプラッターヘンテコホラー。
日本でもカラー・アウト・オブ・スペース ー遭遇ーとして、ちょうど今日から公開だそう。
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月30日(月)
Color Out of Space
ニコラス・ケイジ、ほんと最近なんでもやるなあ。
マンディ 地獄のロードウォリアーは一周回って笑えたけど、今回のはそこまでいかないスプラッターヘンテコホラー。
日本でもカラー・アウト・オブ・スペース ー遭遇ーとして、ちょうど今日から公開だそう。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月30日(月)
Beanpole
タイトルは主人公のニックネーム。ひょろ長い人のことらしい。戦後の混乱期、病院で看護師として働くその女性は、何かの拍子に固まってしまう症状がある。戦争のトラウマだ。
次第に主人公の従軍経験が浮かびあがってくる。特徴的な風貌の主人公がまず良いし、緊迫感が途切れず進んでいくストーリーに、緑色が印象的な美術と、いろいろな点で完成度が高い。
従軍した女性たちの声を集めた戦争は女の顔をしていないというノーベル文学賞作品からインスパイアされたという、重みのある映画。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月27(金)
The Report
ある政治家の下で働く調査員が、9.11後のアメリカによる拷問を暴くスリラー。
主人公となる調査員をアダム・ドライバー、政治家をアネット・ベニングが演じる。2人とも、試写後半で、それぞれ別の映画の主役もしていた。同じ映画祭で2本で登場とは売れっ子だ。
社会派ドラマとしても、見応えがある。
日本でもザ・レポートとして公開。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月27日(金)
Family Romance, LLC
ヴェルナー・ヘルツォーク監督が日本の代行サービス業を映画化。
たとえば、結婚式に友人のふりをして出席するとかのサービスをする仕事。また日本に薄気味悪い商売が出てきたと思ったものだ。
グリズリーマンとか凄いドキュメンタリーがたくさんあるヘルツォーク監督だし、ドキュメンタリーで撮ってほしかった。代行してるのバレるから無理か。
ということで、代行サービスでなされていることを再現してみせるドラマ仕立てだが、実際にファミリーロマンス社を経営し、代行もする石井裕一が本人役で主役だ。俳優並みに上手い。代行を仕事にするくらいだから、そもそも俳優、または俳優志望だったのか。
当初、この商売に感じた薄気味悪さが、そこはかとなく漂ってくるあたり、さすがヘルツォーク監督だ。
日本では、ファミリーロマンス社として配信中。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月26日(木)
Leap of Faith: William Friedkin on The Exorcist
エクソシストを撮るウィリアム・フリードキン監督を主人公にしたドキュメンタリー。
言わずと知れた最高に怖い映画だが、フリードキン監督がもっと怖い。いい場面を撮るためには、何をも厭わなすぎ。その俳優の扱いは、人権無視じゃね? よく訴えられなかったな。
8年前、レジェンドな監督の元気な姿を拝めたことの有り難みがますます増すような、語り継がれるレベルのエピソードの数々。
一つ一つの場面の裏側を含めた分析のおかげで、あらためて凄い映画だったと再認識できた。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月26日(木)
The Last Black Man in San Francisco
ある家に執着する黒人青年ジミーが主人公。おじいさんが建てたというその家は、赤の他人の所有。
サンフランシスコで友人モントの家に居候しているジミーは、モントと2人で町をぶらついてはその家を眺めるのが日課。
それがしばらく空き家になることを知ったジミーは、モントと中に入り込み…
家のない青年の、切なくも哀しいようで、けっこうおバカで笑えるコメディー。
ジョー・タルボット監督はこれが長編デビュー作。ストーリーはジミー役のジミー・フェイルズの実話の一部が基。面白い監督、俳優が出てきた。
公式サイトhttps://a24films.com/films/the-last-black-man-in-san-francisco
2017年ヴェネチア国際映画祭審査員賞受賞作。同年のロンドン映画祭で見逃し、翌年イギリス公開されてたのを、一昨日の夜、テレビの映画専門チャンネルFilm4で観られた。
オーストラリアで、アボリジニが奴隷のような扱いを受けていた時代のお話。1920年代、荒れた土地で、馬にまたがりカウボーイハットをかぶる人々というウェスタンだ。
アボリジニを使用人として置いている家々と、そのアボリジニを借りては、痛めつける白人男性ハリーが描かれる冒頭30分で、無駄なく、時代と各キャラクターの性格をわからせる。
逃れたアボリジニの少年を追い、逆上して銃を撃ちながら迫ってくるハリーを、撃ち殺してしまうアボリジニ男性サム。サムも妻ともども、かつてハリーの家で酷い仕打ちを受けている。どこからどう見ても正当防衛だが、それが通用するかは疑問だ。以下、妻とともに逃げるサムと捕らえようとする町の白人男性たちの追跡劇になる。
映画が始まってすぐから、白人殺しを問われるサムの姿など、キーとなる場面がフラッシュで差し挟まれ、これから起こることを予測させて、興味を掻き立てる。それに十分応える結末をいったん与えたあと、さらに、もうひとひねりで突き落とす。
サムを演じたハミルトン・モリスが味わい深い。サムを信頼する雇い主役のサム・ニールなど脇もいい。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月25日(水)
The Dude in Me
ギャングのボスが、ひょんなことから男子学生と入れ替わるコメディー。ありがちな話ながら、ボスの昔の恋が絡んだりで、けっこう楽しめる韓国映画。
つるんとした男の子綺麗と思ったら、ボーイズグループ出身のジニョンというアイドルみたいな人だった。
日本では僕の中のあいつとしてDVD発売中。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月24日(火)
Bad Education
実話を基にした、学校が舞台の横領ストーリー。コメディーに仕上げたのがミソ。
高潔そうで実は…な主人公のヒュー・ジャックマンに既視感がある。The Front Runnerでの役も、将来有望な政治家が…という実話スキャンダルの主人公だった。ウルヴァリンの次くらいに、そういう役がハマる。
ハンサムで人も良さそうに見える=嘘くさい、というあたりか。
日本でもそのままバッド・エデュケーションとして公開中。
第63回ロンドン映画祭 プレス試写
9月24日(火)
I Lost My Body
Ⅰになっている主体が”手”のアニメ映画。切り離された手が、自分のくっついていた体を探し求める。手の持ち主のピザデリバリーボーイの恋物語も絡む。
ハンドくん(アダムス・ファミリー)シリアス版みたいな手はもちろん、デリバリーボーイの恋も応援したくなる。意外に王道なボーイ・ミーツ・ガール・ストーリーにもなってる。
日本では失くした体として配信中。
公式サイトhttp://www.auvergnerhonealpes-cinema.fr/en/film-jai-perdu-mon-corps.html