2012年2月 のアーカイブ

2月29日は女性がプロポーズする日

イギリス(あとヨーロッパのあちこち)では、うるう年にだけ女性がプロポーズしてもいいことになっていたのだそうな。2月29日に限られた地域もあるとか。

というわけで、朝から、テレビで公開プロポーズする女性を見た。

公開でやろうってくらいだから、最初から勝算のある人しか応募してこないのか、女性に恥をかかせまいという男性の優しさ、はたまたジェントルマンシップのゆえか、全部イエスでハッピーエンド。ちぇっ、プロポーズするも玉砕、みたいな図があったら面白かったのに…というようなことを思ってしまう悪魔のような私。

ヒューゴの不思議な発明も明日公開ということで、インタビューなど、ぼちぼちあがってきました。

『ヒューゴの不思議な発明』マーティン・スコセッシ監督&クロエ・モレッツ インタビュー – 1 –  MSNエンタメ

あ★の★タクシードライバーのスコセッシ監督が、目の前にいて握手までしてくれた…今となっては夢の中のことのよう…

ラドクリフ新作

The Woman In Blackを見た。

ジェーン・ゴールドマンが脚本書いたにしては、面白くない。

ダニエル・ラドクリフのハリポタ後の第1作としては、微妙なとこ。どうしてもハリポタと比べて、目新しさのないホラー映画と思えてしまう。もちろん大金がかかってる大作ハリポタと比べるほうが酷というもの。大作じゃなくても、よく、やれてるじゃないかという言い方もできる。

公式サイトThe Woman In Black | Official Movie Website

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館として東京国際映画祭で上映予定(10月17日追記)

ベルリン、アカデミー、3D考

BAFTA同様、アーティストがぶっちぎったのは予想通りとして、ヒューゴの不思議な発明も同じく5冠だったアカデミー賞。

納得のThe Artistは作品賞ほか主だった賞、Hugoの方は技術的な賞を総なめだった。

日本では、Hugoと同時期に、ちょうど1年前、ベルリン映画祭でのお披露目を取材した(3D映像化の波は記録映像にも!ショーヴェ洞窟、ダンスまでも! – シネマトゥデイ)、ヴェンダース、ヘルツォークの3Dも封切となるようだ。

巨匠まで、どんどん3D取り入れてる。そういう時代なんだなあ。

ハーモニー・コリンが、猫も杓子もすごい映像を目指す風潮に異議を唱える(ロンドン発 俳優・映画情報)のに賛同するも、時代の流れには逆らえない。

アカデミーの前にBAFTAチェック

もうじき結果が出るアカデミー賞の前に、BAFTA授賞式をネットで鑑賞。結果はベルリン滞在中にニュースで知ったけど、あらためて式を楽しむ。

レインダンスでお披露目を見て気に入った低予算映画Black Pondが新人賞にノミネートされてたりするのが、イギリスらしい。

ブラッド・ピッドとかメリル・ストリープ、マイケル・ファスべンダーみたいなノミネートされてる人はもちろん、プレゼンターのビリー・ボブ・ソーントンやマックス・フォン・シドー、クリスティーナ・リッチとかもベルリン映画祭に登場してた方々。行き来してたのね。

ロンドン映画祭では、ニューヨーク映画祭と行き来してるスターもいたから、飛行機で2時間程度のベルリンとロンドンくらい、たいしたことないか。世界をまたにかけて活躍とか言うとかっこいいようだけど、時差とかもあるのに、ひっきりなしに移動して、にこやかにしてなきゃいけないスターってハードワーク。

悪者になって考えたドイツ

ベルリン映画祭覚書も、ひとまず見た映画全部あげられた。これで一安心。うっかりすると、後でタイトル聞いただけでは、見たかどうか思い出せなかったりするから。ボケてんのかしら?

あとは、ゆっくりと思いつくままに、感想など。

見られたのは、コンペ作品、日本関連映画、特別上映。その中で日本軍が悪者として登場する映画が重なり、ちょっと複雑な心境。

それで、つらつら考えるうちに、そういえばドイツ軍って、悪者にされる映画ばっかり、ということに思いあたった。ドイツ軍と言えば、血も涙もなく命令を遂行する人たちという感じで、ピチッとした髪型と制服でいかにも冷血そうに描かれるのがパターン。ヒットラー、ナチスのせいなんだろうな、この悪者イメージ。見てる映画が英語の映画、アメリカやイギリスあたりの映画で、ドイツは敵軍ということもあるか。

ドイツのみなさんも、そういう映画を見て複雑だったりするのかな?そしたら、しょっちゅう複雑で大変かも。ほぼ世界中に配給されるハリウッド映画なんて、ドイツにもいくだろうし。それとも、もう、そういうものとして、慣れっこだったりして?

ベルリン映画祭終盤

2月15日

Postcards form the Zoo試写 コンペ

動物園で育った女の子がマジシャンに恋する話。雰囲気はいいけど、後半の展開とか、ありがちなのがちょっと弱い。

動物園からのポストカードとして東京国際映画祭で上映予定(10月17日追記)

White Deer Plain試写 コンペ 銀熊賞カメラ

次の映画を見るため途中退席。金熊とることはないだろうと思ったけど、そういえば映像はよかったかも。

Friends After 3.11一般上映・質疑応答 フォーラム

藤波心という人を初めて見た。真っ直ぐ発言。若いっていいなー。

Haywire会見 コンペ部門コンペ外

試写できず、会見のみ参加。けっこう面白いアクションものみたい。

2月16日

Just the Wind試写 コンペ 審査員グランプリ銀熊賞

地域に充満してるジプシー一家に対する嫌悪感がひしひしと伝わってくる。お見事。

聴こえてる、ふりをしただけ一般上映・質疑応答 ジェネレーション スペシャル・メンション

お子様向けと馬鹿に出来ない、細やかな心理描写。どちらかというと、お母さん世代の方が心揺さぶられるかも。

A Royal Affair試写 コンペ 銀熊賞男優賞・脚本賞

ドラマチックな話だけど、実話が元になってるらしい王室もの。

公式フェイスブックEn Kongelig Affære | Facebook

恋に至る病一般上映・質疑応答 フォーラム

超オリジナルな着想。笑えて、考えさせられて、テンポもいい。

去年の家族X(映画「家族X」公式サイト ロンドン発 俳優・映画情報)同様PFFスカラシップ作品。すごい人ばかり出てくるなあPFFって。

第21回PFFスカラシップ作品『恋に至る病』|PFFスカラシップ|ぴあフィルムフェスティバル(PFF)公式サイト

2月17日

War Witch試写 コンペ 銀熊賞女優賞

まだ小中学生くらいで父母が殺され、兵士の子を身ごもるような女の子の物語。銀熊女優賞のレイチェル・ムワンザも実際にそんな地域のタフな生い立ちの子どもだそう。これをきっかけに、穏やかに暮らせますように。

Bel Ami試写・会見 コンペ部門コンペ外

坊主頭になってたロバート・パティンソン。映画中の伊達男ぶりとはまた違って新鮮。

2月18日

Mercy一般上映 コンペ

コンペの中で唯一試写参加できなかったので一般上映でキャッチアップ。次のために途中退席だけど、金熊には届かない感じと思ったのがあたって安心。って、ひどい言い草だな。

無人地帯一般上映・質疑応答 フォーラム

美しい国、日本 なんてキャッチコピーつけてもいいような映像もある。その場所が、放射能に汚染されて入れない地域になっているというギャップ。

受賞者会見

最初に登場したのがショート部門銀熊賞の和田淳監督で、気分も盛り上がる。

ベルリン映画祭中頃とブリッツその後

まずは昨日のブリッツのその後から。

アデルの受賞スピーチが途中で止められた件、ITVがアデルに謝罪したそう。再結成ブラーのデーモン・アルバーンのスピーチが長すぎて時間が押しちゃったせいとか言ってる人も。せっかくライブだから、長いスピーチもOKなようにスポーツ中継みたいな余裕を持った編成にしたらよかったのに。

とお気楽な意見を言えるのも、私はけっこう楽しめたから。コールドプレイのクリス・マーティンの演奏で歌うノエル・ギャラガーとか珍しい図も見られたし、最近のお気に入りエド・シーランも順当に受賞したし、そういうイギリス勢に混じって、リアナとかブルーノ・マーズとかアメリカの人気者も登場で満足。

それではベルリン覚書きの続き。

2月12日

Meteora試写 コンペ

子羊をしめて、ぶった切ってなべに入れ、塩やハーブやお酒を注いで煮たのを鍋ごとくるんで、修道士と修道女がピクニックで食べるシーン、ほんとうにおいしそうー。宗教と生と性あたりがテーマかと思うけど、食べるシーンに一番ひかれたのは、お腹が空いてたのかも。

Captive試写 コンペ

人質の話が、こういう落ちになるとは思わなんだ。

公式フェイスブックCaptive – Un film de Brillante Mendoza | Facebook

Nuclear Nation一般上映・質疑応答 フォーラム

入りもよく、海外でも興味もってもらえてるのが、心強い原発問題。サプライズゲストが坂本龍一で、ほんとにサプライズ。今回のベルリン、タレントキャンパスで映画音楽の指導をするというのは知ってたけど、ご登場願えるとは思わなかった。

Marley特別上映

ボブ・マーリーのドキュメンタリー。歌ってる姿だけでカリスマ感じさせる人だから、どう作っても成功しそう。

2月13日

Sister試写 コンペ スペシャル・メンション

小品ながら、グッとくる。マイク・リー審査員長が、通常スペシャル・メンションにはつかない銀熊トロフィーをあげた粋な計らいもうれしい。

Jayne Mansfield’s Car試写・会見 コンペ

映画も悪くないけど、それ以上に会見でビリー・ボブ・ソーントンが話した父親への思いに感動。

The flowers of War試写・会見 コンペ部門でのコンペ外上映

クリスチャン・ベイル、トム・クルーズの線を狙ってそうな気がした。というか、ハリウッドの模範的な受け答えって、ああいうのなんだろうか。でも、べイル、ウェールズ出身のイギリス人だけど。ウェールズ訛りでしゃべるリス・アイファンズみたいに地が出てるような方が面白い。

公式サイトThe Flowers of War

2月14日

Home for the Weekend試写 コンペ

家族崩壊みたいな暗い話だけど、父親が悪者みたいに扱われるくだりなど、リアリティがある。

TABU試写 コンペ アルフレート・バウアー賞

完成度の高さでは、コンペの中でも1,2位を争うほど。ノスタルジックなのに新しいというのはアカデミーほかで目玉となってるアーティストにも通じる。ひょっとしたら金熊とも思ったけど、上記の賞と、あと独立系の賞も獲得でダブル受賞。ミゲル・ゴメス監督は受賞スピーチや会見も面白かった。

Young Adult会見 特別上映

試写には参加できず、ロンドン戻って見ようと思ったら、もう、終わってた。ま、そのうちテレビででもやるさ。きっとジェイソン・ライトマン監督の出世作JUNOほどには、よくないだろうし。と、イソップ童話のキツネのすっぱいブドウの論理で自分をなだめる。

映画『ヤング≒アダルト』公式サイト

The Iron Lady会見 特別上映

こちらは昨年見てたので、余裕で会見のみ参加。でもアンジェリーナ・ジョリーの時と負けず劣らずの無茶込み。

映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』公式サイト||2012年3月16日(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

レンタネコ一般上映 パノラマ

やっと荻上直子作品が見られた。噂にたがわぬ面白さ。

TOP | レンタネコ

ベルリン3日目と今日の音楽賞

2月11日

Caesar Must Die試写 コンペ 金熊賞

大ベテラン、タヴィアーニ兄弟の作品。ほんとうに囚人?と思いつつみる。その人の中にあるものを引き出して見せるのが、監督の力量か。

Barbara試写 コンペ 銀熊賞監督賞

秘密のある美人女医バーバラが主人公で、どうみても悲劇的結末にむかいそうなのに…。上手い、後味のいい終わり方。

In the Land of Blood and Honey会見 特別上映

無茶込みの会見で、人と人の隙間から、かろうじてアンジェリーナ・ジョリーの顔が拝めた。

Childish Game試写 コンペ

ブーイングが出てた。テレビのサスペンス劇場みたいなドラマとしてなら、けっこう楽しんで見られそう。

公式サイトDictado, la película – Estreno en cines 9 de Marzo

In the Land of Blood and Honeyガラ上映・トーク

ところどころ、だれるところもあるけど、甘いロマンチックな話にせずに、辛口で終わらせたのは評価。レッドカーペットにはブラピもいたらしいけど、そちらは逃す。チェッ。

今日はブリット・アワーズを見て、イギリスに帰ってきたなあという気がした。

最愛の大地として2013年8月10日公開決定。(2013年8月8日追記)

ベルリン映画祭初日と2日目

2月9日

Farewell My Queen試写・会見 コンペ

レズビアンのマリー・アントワネット。と書くと安っぽい映画と思われそうだけど、そんなことはない。きめ細かい心理描写と映像美はなかなか。

マリー・アントワネットに別れをつげてとして東京国際映画祭で上映予定(10月17日追記)

でも、この前にあった審査員会見のほうが、個人的には盛り上がった。マイク・リー監督しきるしきる。ジェイク・ジレンホールに向けられた質問にまで先に答えるしきりっぷり。好きだなあ。

2月10日

Today試写 コンペ

出だしの緊迫感がすごいだけに、尻すぼみに感じる。

公式サイトhttp://www.granitfilms.com/fr/alain-gomis/films-granit/aujourdhui

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い試写・会見 特別上映

大ベテラン、マックス・フォン・シドーが子役トーマス・ホーンを見つめる様子がラブリーだった会見。

映画は、上手く泣かせる作りだなあと思いつつも、やっぱり泣きながら見た。

公式サイトhttp://wwws.warnerbros.co.jp/extremelyloudandincrediblyclose/index.html

Coming home試写・会見 コンペ

子どものとき誘拐され、そのまま大きくなるまで監禁されていた女の子の話。犯人のその後などもオーストリアのナターシャ・カンポスの事件と似てるようだ。そのあたりで、好き嫌いが分かれそう。

マイウェイ 12,000キロの真実一般上映・質疑応答 パノラマ

オダギリジョーの力まないしゃべりが面白かった。

公式サイトhttp://myway-movie.com

ふたを開けてみたら日本勢2冠

ベルリンから、ロンドンに帰ってきました。

ふたを開けてみたら日本勢2冠。

メインとなる長編コンペ部門に日本映画とかなかったので、盛り上がりにかけるかと思ってたけど、よかった、よかった。

ベルリンにいる間には、更新する暇もなかったけど、忘れないうちに、ぼちぼち見た映画の感想など、あげていく予定です。


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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