イギリスの巨匠ケン・ラッセルが亡くなった。この春の映画祭に登場してたのに。
ザ・リバティーンズのドキュメンタリー上映など、話題満載、チケット完売続出のイースト・エンド映画祭 – シネマトゥデイ
合掌。
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
イギリスの巨匠ケン・ラッセルが亡くなった。この春の映画祭に登場してたのに。
ザ・リバティーンズのドキュメンタリー上映など、話題満載、チケット完売続出のイースト・エンド映画祭 – シネマトゥデイ
合掌。
昨日はジパング・フェストで六ヶ所村ラプソディーを見た。
こないだ見たミツバチの羽音と地球の回転より、もっと古い鎌仲ひとみ監督作品だから、ほんとに遅ればせながら。
これ見ると、出稼ぎしなきゃ働く場もないような、ろくに産業もない弱い立場の青森の一地方に、核廃棄物を押し付けたように思える。
プルトニウムの怖さも、これほどとは知らなかった。角砂糖一個分で、日本国民全滅って…それが、もっと大量に各地から青森に輸送されるって、青森にいても怖いけど、輸送通路にいても怖い。イギリス含め原発使ってる国は、どこも同じ問題抱えてるわけか。人類滅亡みたいなことがあるとしたら、隕石がぶつかるとか、宇宙人がせめてくるとかより、プルトニウム関連の事故の可能性の方が高そう…なんてことまで思ってしまって、底冷えする感じに怖かった。
この後に、鎌仲監督はミツバチの羽音と地球の回転で脱原発のスウェーデンをレポートしに行ったわけだ。怖いで止まってないで、どうしたらいいかと、前進しながら映画作ってるのが気持ちいい。
ジパング・フェストでミツバチの羽音と地球の回転を見た。
日本で、震災後、注目を集めた映画。鎌仲ひとみ監督は、ずっと原発の問題を追っていて、今、脚光を浴びた。問題意識を持って、地道に続けてる真摯な姿勢が、わかる映画だった。
この映画見てると、スウェーデンでできてるなら日本でもという気になる。そう考えるのは私の考えが浅いせい?と思わないでもないのを、飯田哲也という人が登場して打ち消してくれる。おっ、理想国会(出版社ロゼッタストーン主催:エキスパートの話を聞いて考えようという催しの第1回目)の人だ。
ジパング・フェストでアブラクサスの祭を見た。
さすがサンダンス映画祭で人気だったという作品。けっこう入りもよく、うけるとこはちゃんとうけてた。
オリンピックを前に、いつにも増して、あちこち工事中で閉鎖されてる地下鉄。着くのに大分時間くって、最初の方を見逃し。次回はがんばるぞ。
Wuthering Heights(嵐が丘)鑑賞
アンドレア・アーノルド監督長編映画3作目。時代物でさえ、ヒリヒリするくらい生々しい。前2作は現代のワーキング・クラスが描かれてたから、題材からくるものかと思ったけど、手法によるもののようだ。人肌や髪の毛、雨、ドロ、草、蛾…撮るものみんな質感を感じさせて、性的なものから痛みとかまで、たくして見せるような。
ロンドン映画祭で見られなかったのを、劇場公開で見られて一安心。封切られる映画は見逃してもOK、映画祭では封切られないようなのを見とくべきか。Snowtown見といてよかった、と思ったら、なんとポスターがあった。イギリスでも公開のようだ。今回のロンドン映画祭では一番ショッキングだった映画。実際の猟奇殺人を基にしてるだけでなく、一味になってしまう家族が主犯に心理的に支配される過程が、見てると納得できるのがすごい。
公式サイトWuthering Heights
Snowtownの方は上のタグで、公式サイトを貼ってる感想を書いたページに飛べます。
土日にテレビでジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド鑑賞。
土曜に2時間放映して、続きは明日って、どんだけ長いんだと思ったら、計3時間半もあった。マーティン・スコセッシ監督が、ハリスン夫人の許しを得て作ったドキュメンタリー。日本は19日劇場公開、行かれる方は、長いの心してくださいませ。
ビートルズといえば、レノンとマッカートニーと思ってたけど、これ見たらハリスン・ファンになってしまった。派手さはないけど、落ち着いてて、仲間おもいで、いい人。亡くなる間際までユーモアもあって、人間ができてたんだなあ。交友関係も幅広く、いろいろ経緯があったエリック・クラプトンはもちろん、テリー・ギリアム監督なんかも出てた。
BBC放映だったけど、両日とも後にビートルズ関連番組続けて、日曜は映画中で使われたのと同じ映像(もともとBBCの古い映像かも?)使ったドキュメンタリーを流してた。良く出来たテレビ・ドキュメンタリーだけど、スコセッシ監督作品の後では、すっかり引き立て役。コメントから映像に移るタイミングや音のかぶさり方とか絶妙で、2つ並べるとキレの良さが全然違う。
シェーン・メドウズ監督が、アークティック・モンキーズにライブ・ドキュメンタリー依頼された時、スコセッシ監督のザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライトみたいに凄いのは作れないと断ったというのも、納得。シャイン・ア・ライトは、もちろん良く出来たドキュメンタリーだけど、あの時はメドウズ監督ご謙遜?と思った。今回、ようやく、ちょっとわかった。人が撮った昔の映像をつないだものでさえ、こんなに差が出るんだから、自分で撮ってる分が多いシャイン・ア・ライトを、映画制作者が見たら、とんでもない上手さなんだろうな。
けどメドウズ監督、ドキュメンタリー断ったにしろ、その縁でル・ドンク・アンド・スコゼイジー(ここに書いてます)が出来たんだから、それはそれでよかったのかも。
テレビでLIFE IN A DAYを見た。
音楽もいいし、映像もきれい。最後に、ちゃんと締めに似つかわしい言葉を言う人のクリップで終わってるのも感心。寄せ集め映像とはいえ、編集や映像処理とかに、すごく手間かかってそう。完璧主義者ともいわれるリドリー・スコットがプロデュースに加わってる。今年の1月プレミアで、もうテレビ放映とは早い。ドラマ作品ではないから、そんなものかな。
そういえば、日本での公開時期にあわせ、一命、すぐあとに家族の庭という順番でのご紹介となったロンドン発 俳優・映画情報。一命は、この10月のロンドン映画祭の試写だったので、見たてホヤホヤを書いたのに対し、家族の庭は、前回の同じ映画祭での試写(その時は原題Another Yearで記載)だったから、ちょうど1年前。今年の映画祭の熱もさめやらぬうちに、昨年の映画祭を懐かしむような、変な感慨にひたってしまった。1年経つのはあっという間なのに、1年前に起こったことが、すごく昔のことのような気がするのが不思議。