2011年8月 のアーカイブ

デヴィッド

BBCの単発ドラマPage Eight鑑賞。

ビル・ナイ主演。番組CMでチラッと顔が見えるのが気になっていたレイフ・ファインズは英首相役だった。英首相と疑惑ということで、ちょうど今、日本で公開中のゴーストライターと比べてしまう。

見せ場が多く楽しめるゴーストライターに対し、ページ・エイトは渋め。レイチェル・ワイズ、マイケル・ガンボンなど豪華俳優陣が名演で見せるけど、淡々とすすんで地味だから、売れるのはゴーストライターか。イギリスではテレビ放映でも、各国の映画祭にも参加中で、そのうち日本でも劇場公開されるのかな。

プロデューサーが、デヴィッド・バロン、デヴィッド・ヘイマンのハリポタコンビ。ガンボン、ファインズ、ナイがお気に入りなのかな。それを言えば、監督、脚本のデヴィッド・ヘアは愛を読むひとの脚本も書いてて、そちらにもファインズは出てたけど。おっ、プロデューサーと監督が3人そろってデヴィッドだ!

スリー・デヴィッドと言えば、ハリポタもシリーズ後半の作品は連続してデヴィッド・イェーツ監督。このプロデューサーコンビと仕事をしたい監督は、まず、名前をデヴィッドに改名して…なんてくだらないことを考えてしまったけど、単にデヴィッドという名前が多いだけか。そういやハリポタ会見では3人のほかにデヴィッド・シューリスもいてフォー・デヴィッドだった。

公式サイトBBC – BBC Two Programmes – Page Eight

ヒットラーに挑戦したユダヤ人

昨晩はBBC単発ドラマを鑑賞。イアン・ハートがヒットラーを演じるということでも話題になっていたものだ。

台頭し始めたヒットラーを法廷に引っ張り出して裁こうとしたハンス・リッテンという実在のユダヤ人弁護士が主役。法廷で証言させるところまでは成功しても、腰が引けた裁判長や、ヒットラーを盛り立てようとする勢力に押され、有罪にできないまま終わる。裁判後は、心配して国外に出るよう手筈を整えてくれた支援者もいたのに、信念を持ってドイツに残る。

ドラマの最後に実物の写真とともに語られる結末、ヒットラーはますます大きな力を持ち、リッテンは収容所に入れられ拷問を受け、5年の収容所暮らしのすえ自殺というのが、ズキンとくる。

エド・ストッパードがリッテン役。調べたら、戦場のピアニストで主人公のピアニスト仲間みたいな役をやってた人だった。地味めの俳優さんだけど、リッテンの真面目さ、真っ直ぐさが出てて、なかなかよかった。

公式サイトThe Man Who Crossed Hitler, BBC Two – The Arts Desk | reviews, news, interviews

隠しテーマはフェイク?

昨日は、テレビ深夜映画でドキュメンタリー2つ。

Exit Through The Gift Shop

去年ベルリンで見逃した、アーティストのバンクシーが監督した話題作。

バンクシーを撮ったフィルムメーカーをバンクシーが逆にまとめた映画かと思ったら、フィルムメーカーがあやしい。何でもフィルムに納めなくては気がすまない、ちょっと変人が、いとこのグラフィティーアーティストを撮ったことから、その世界に魅せられ、バンクシーにまでたどり着き…

というあたりまでは、素直にそのままドキュメンタリーと思わせるけど、その変な人が、自分でもアーティストになって、すごい金額で作品が売れる顛末が、最初のショーで足は折るわ、会場作りそっちのけでインタビュー受けちゃって大変になるわ、面白すぎ。

お披露目されてすぐから、このフィルムメーカーはバンクシーが作った人物?との疑惑が出てた。仕組んだとしても、ほんとに変なフィルムメーカー/アーティストを取り込んだドキュメンタリーだとしても、バンクシーって、ほんとクレバー。

Starsuckers

こちらは一昨年のロンドン映画祭で、クリス・アトキンス監督にもワクワクしながらインタビューできた小品ながら面白いドキュメンタリー。セレブをめぐる文化を、スター志望の子どもたちからタブロイド紙の裏まで、そうだったのか!というお話を含め見せてくれる。

最初見たとき、一番ショックだったのが、LIVE8の裏側。マードック・グループほか大手ががっぷり組んで、感動イベントとしての盛り上げが大成功だったということらしい。善意だけで参加した人もいたかもしれないけど、乗せられちゃってた部分もありそう。そういや、募金がどう使われたかなんて、追ってもなかった。当時、関連記事書く機会がなかったのが不幸中の幸い、大感動記事にでもしたてちゃったら赤っ恥だったと試写時、胸をなでおろしたもの。

今見直すと、ルパート・マードックはじめ渦中のみなさまが総登場してるのも、なかなか感慨深い。映画中でも盗聴については触れてたけど、2年後にこんな大騒動になるとは思わなかったなあ。

チャンネル4で、間に別の番組を挟みつつ、並べて放映。隠しテーマはフェイク?こういうの続けざまに見ちゃうと、良いことにしろ悪いことにしろ何かを仕組んで成功させるのはやっぱり頭の良さと思えてくる。

今回のイングランド暴動も、きっかけとなった警官の発砲というのが、警官にも非がありそうなことだっただけに、うまく持っていったら、世間を巻き込んでの警察糾弾くらいにはなったのに。単なる器物破損と集団強盗になっちゃったからな。

前回書いた中高生どころか、小学生も混じってたらしいから、そんな年端もいかない子どもらに頭のいい動きを求めるのは無理ってものかもしれないけど。

公式サイト

Exit Through The Gift Shop

Starsuckers

夏休みライオット

おかげさまで、暴動には、ぶつからずに済みそうです。

トッテナム、ハリンゲイあたりからロンドンほぼ全部と、他の都市まで広がった暴動だけど、暴れてるのは中高校生くらいの若い子たちが多い。近所の学校の生徒にも行った子がいた。ちょうど夏休みでもあるし。I predict a riot ♪ (byカイザー・チーフス)ってね。

カルキン兄弟

Lymelifeを見た。

2009年のベルリン映画祭時に、同時開催のヨーロピアン・フィルム・マーケットの方に出されてた映画。線路の上を歩く少女と、少し離れてそれを見ている少年というポスターに心惹かれつつ、その時には見られなかったもの。

ポスターで受けた印象通りの良い映画だった。あの寂しげな少年は、ローリー・カルキンくんでした。ただでさえ、しんどい思春期に、両親のゴタゴタも見なきゃいけない主人公を好演。弟を失望させてしまう兄役で、ほんものの兄キーラン・カルキンも出てる。ホーム・アローンのマコーレー・カルキンの弟たち。

実は、今まで、この2人の区別がついてなかった。キーランがサイダーハウス・ルールの薄幸そうな子で、ローリーがサインのお茶目な子だった。兄弟みんな似てて、まぎらわしいけど、これからは識別できそう。ちなみにサイダーハウス・ルールはジョン・アーヴィング原作が効いてる秀作で、サインはM・ナイト・シャラマン監督お得意のハラハラドキドキが楽しめる。

少女の方は、昨年のロンドン映画祭で見たIt’s Kind of a Funny Storyのヒロインもしてたエマ・ロバーツ。こちらも上手い。ライムライトとも似てるタイトルだけど、この少女の父親がライム病になることに、かけたもののようだ。ダニで感染して関節炎や髄膜炎など全身症状を起こす嫌な病気らしい。森の中とかに生息するマダニで、家ダニは大丈夫らしいから、まあ安心だけど。

と言っても、闘病記みたいなものではなく、サラリとダークな話にまとめてる。感染するわ、女房に愛想つかされるわで踏んだり蹴ったりのティモシー・ハットンの屈折具合もいいし、その敵役になってしまう主人公の父親役アレック・ボールドウィンもはまってる。

少年、少女の恋と、その2家庭のゴタゴタと言えばアメリカン・ビューティーもそうだった。どちらも好きだけど、ライムライフはインディペンデント映画っぽさも魅力になってる。アメリカン・ビューティーがアカデミー賞、ライムライフは国際批評家連盟賞というのも、いかにもそれらしい。

公式サイトLymelife – Starring Alec Baldwin, Keiran Culkin, Rory Culkin, Jill Hennessy, Emma Roberts, and Cynthia Nixon


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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