2011年4月 のアーカイブ

フェイスブック世代のプリンス&プリンセス

朝から晩までロイヤル・ウェディング一色だったBBC。ITVもそれに近く、チャンネル4と5がちょぼちょぼという感じ。

アメリカ製のテレビ映画版ロイヤルカップル物語を流してたチャンネル5は、どさくさに紛れた?安っぽいとか、さんざんに言われながらも、ウィルとケイトを演じた2人が先週あたりはBBC他でもインタビューされたりはしてた。ケイトを演じた女優さんがカミラという名前というのだけ、ちょっと面白かったけど、トレーラーだけで見る気も失せるお手軽さ。

前評判では盛り上がりに欠けるとか言われつつ、それなりには盛り上がったように見える。昨日、窓からユニオンジャック吊るしてる家を見かけた。ワールドカップ時には白地に赤い十字のイングランドの旗を出してた家だった。ロイヤル好きとかサッカー好きとかいうより、お祭り好きなのかも。

フェイスブック世代のプリンス&プリンセスとか呼ばれたりしてる2人、バルコニーでのお目見え後もお出ましのサービス。よく式場からのカップルが乗ってるようなバルーンとかテープとかで飾ったオープンカーを、バッキンガムから、すぐ近くのクラランス・ハウスまで隣にケイトをのせたウィリアムが運転してた。チャールズが若い頃、エリザベス女王からプレゼントされたというコンバーチブルだそう。こちらも若かりし日のダイアナがボンネットに横座りしてる写真も紹介されてた。

チャールズ、ダイアナの時と比べる人が多かったけど、ちょうど30年前だったらしい。ダイアナのドレスのゴージャスさも、イケイケの80年代だったからか。その挙式の時のダイアナを、英国王室への生贄の羊みたいだったと言ったのは、ご意見番みたいなロッカーのビリー・ブラッグ。一昨年のレインダンス映画祭でも気炎を上げてたけど、相変わらず言いたいこと言ってた。ロイヤルな日に、こういう人を呼ぶチャンネル4のニュースもなかなか。(レインダンスのビリー・ブラッグはこちら 元ザ・クラッシュのミック登場!ジョー・ストラマーの死去をきっかけに誕生したチャリティー描く映画 – シネマトゥデイ ミックをフューチャーした写真を選んでますが、その向こうにいる人です。カッコ部分4月30日に追加)

ところで、フェイスブック世代のプリンス&プリンセス、ものの例えかと思ったら、実際、英国王室はフェイスブックもやってた。ほんとに、そういう時代なのね。The British Monarchy | Facebook

ウィル&ケイト

今日で、イースターの4連休が終わり。

イースター・サンデーとなった昨日はSCI-FI-LONDONのパレード取材でサウスバンクに。ゾンビ・ウィリアム王子&ケイト・ミドルトンなんて、キャッチーなことをやってくれた。

今日は、そっくりさん大起用で、ノリのいい音楽にあわせレッドカーペットをリズムをとりながら歩くエリザベス女王に、プリンセス達をバックダンサーに踊りまくるハリー王子というロイヤル・ウェディングもテレビで見た。馬鹿らしく単純だけど大笑い。

当分、いいネタにされそうなウィル&ケイト。

日本語では復活祭ともいうイースター。日本でこそ、ほんとに、復活を願いたい。復活というより、もっとよくなる分を含めて再生と言ったほうがいいのかな。

イギリスも連休だけど警報

イギリスも、今日グッド・フライデーからイースター・マンデーまで4連休。でもイングランドとウェールズはスモッグ警報で、午後は外で運動とかしないほうがいいんだそう。天気はいいから、もったいないみたいだけど。

イースター・マンデーがあけると、ロイヤル・ウェディングの4月29日が公休になったから、土日とメーデーの5月2日とで、また4連休。

いよいよだけど、チャールズ、ダイアナの時ほど盛り上がってないようなロイヤル・ウェディング。売れてるグッズも海外向けや、観光客向けらしい。そういえば、日本への郵便用に記念切手買ったけど、バラ売りは無くて、海外向け切手と国内向け切手がセットになったシートのみ。日本の人には珍しがってもらえるかと使ったけど、国内用はちょっと使い道に迷う。

19歳の保母さんだったダイアナが、一回り以上も年上のブリンスと婚約というのは、夢のある話みたいに思えて、盛り上がれたのかな。その後、カミラとのことがばれちゃって、夢も壊れたわけだけど。

ウィリアムとケイトは同い年の学友で、夢物語ではないから盛り上がらないのかとも思ったけど、たんに今時プリンセスみたいなものには、あこがれないというだけかもしれない。

それでも、テレビで関連番組やったり、あやかり商品みたいなのも出てきて、売る側は盛り上がってるようだけど。

ダンカン・ジョーンズって…

ソース・コードを見た。

新人らしからぬと大絶賛されたデビュー作月に囚われた男(原題Moon)に続く、ダンカン・ジョーンズ監督の2作目。

Moonは、前半などアンドレイ・タルコフスキー監督の名作惑星ソラリスを思わせる薄気味悪さがよかった。今度のは、ドッカーンと列車大爆破とか派手になってエンターティメント大作風。でも、不安定な主人公の状況や、徐々に明かされていく謎、客観的には救いの無い状態とか大筋では似てる。それを、ちゃんと面白く見せてるのは、両作ともお見事。

ジェイク・ジレンホール(ギレンホールより発音に近い)演じる主人公が、やけにお父さん、お父さん言ってて、ついついダンカン・ジョーンズとデヴィッド・ボウイの親子関係を思ってしまった。

極悪レミーで、レミーの息子がお父さん大好きみたいだったのを思い出す。レミーから見ると、4歳の時に突然現れたという息子。今はもう大人だけど、お父さんに良いこと言ってもらったりすると、ほんとうにうれしそうというか、もう感激しちゃってた。

伝説的な父、それもいっしょに住んでなかったから、ダメなとこはあまり知らないうちに世間的な父の評価の方が入ってくることで、よけいに尊敬したり慕ったりするのかな、なんて思ったもの。

いえ、主人公がお父さんのことばかり言ってるのも、後半はわけがわかってくるし、だいいち、もとのベン・リプリーの脚本からそうかもしれない。ボウイ、ジョーンズ親子が実際どうなのかは知らないけど。

ジレンホールが上手いのはいつものことだけど、アクションあり、ラブシーンあり、でも可哀想と、いいとこどりみたいな役。

公式サイトSource Code

トマトにかぶりつく枝野官房長官を英各局放映

昨日は、福島原発事故のレベルが7に引き上げられたニュースを各局報じてた。BBCとITVあたりをカチャカチャしつつ見る。

チェルノブイリと同じというのを枕詞みたいにつけるの、やめてほしいけど、レベル7の説明としてわかりやすいからみんなやるんだろうな。その罪滅ぼし?か、専門家の意見をつけていた。出ている放射性物質の量がチェルノブイリより少ない、すぐに避難圏を設定して避難させた政府の対応が早かった、という2点で、チェルノブイリのような健康被害は出ないと複数の専門家が言ってた。

試算して見せてたとこ(BBCだったような)もあった。チェルノブイリで原発事故が原因でガンになったとされる6000人をもとにすると、その十分の一の放射性物質が出た日本では600人がガンにかかると予想されるけど、それもすぐ避難したことで、そこまでは出ない、津波の被害者数のような大きな数字にはならないだろうと予測。

他の局(こっちがITVだったと思う)では、健康被害はチェルノブイリより小さいはずだけど、経済被害はチェルノブイリを越えるだろうという予想。これはこれで心配しなきゃいけないんだろうけど、体が大丈夫なら、とりあえずOKと思ってしまうくらいに、希望の範囲も最小限になってるこのごろ。

枝野官房長官が、福島産イチゴだのトマトだのにかぶりついて見せてる映像も各局で流された。いいぞ。海外向けにも、そういうことはドンドンやってほしい。日本をむやみに怖がる外人が多くなると、景気冷え込みに拍車がかかりそうだもの。

救助の人と犬

週末にチャンネル5でイギリスからの救助隊のドキュメンタリーを見た。

見てるうちに、被災地のためはもちろん、救助隊のためにも、1人でも救助できたらと願うような気持ちになった。でも、探し出せたのはご遺体ばかり。

それでも、救助隊に向かって、会う人会う人みなが感謝のこもったお辞儀をする。

現場で足を切ってしまった救助犬のバイロン。調べたら、1キロ体重を減らして帰ってきたと報じてる新聞を見つけた。

家族のもとに戻った隊員が、子どもに「誰か助けられた?」と問われて答えたという「日本の人を助けた」というポジティブな答えを、そのままチームに贈りたい。

1ヶ月目となる昨日の黙祷と、余震はテレビ各局でも報じられた。余震で震度6!3月11日を経験した後では、どんなに怖いだろう…

長丁場

福島の原発を、いつも気にした状態でいるせいか、なんでも関連ニュースと思い身構えてしまう。

今朝のニュースにサウスハンプトンでの原子力潜水艦の発砲事件があった。福島に感化された原発反対派?それとも福島事故を見るうちに変になった人?と注目したら、そんなことでもテロでもなくて、もっと個人的なことだったらしい。撃たれた人は大変だけど、核燃料などには影響なかったそう。

夕方のニュースでは、白黒ゴジラがチラッと見えて、またしても注目。ご存知のようにゴジラは原子力の申し子。でも、こちらもゴジラのハリウッドリメイクにイギリスのフィルムメーカーも参加という映画ニュースで、オリジナルを見てる人にガッカリされないようにしたいとかいうコメントで紹介されたものだった。

福島の原発は大丈夫になるまで長丁場らしいから、こんなに頭の中放射能でいっぱいにしてたらアカンね。なんでもかんでも放射能に関する話を聞こうとしなくても、ちゃんとしたニュースと情報を抑えておきさえすればいいわけだもの。このイースターホリデーで、ちょっと頭を冷やそう。

そう言えば、ワールドプレミア時スタンディングオベーションとなったけど、日本では公開なるか?だったイギリス音楽ドキュメンタリードクターフィールグッド オイルシティコンフィデンシャルがいよいよ日本公開で、いいぞ日本、と昨日書いたとこだけど、こちらでは冷たい熱帯魚が一般公開。ロンドン映画祭時のグッドな反応を、このブログでも、日本公開時にはロンドン発(右上)でも、大喜びで書いたもの。いいぞイギリス。

日本公開なるか?と、なった!

一昨日は試写で気に入ったSasha/サシャ(3月25日に感想と公式フェイスブック記載)の監督が登場する上映会に参加。

デニス・トロヴィッチという監督。ドイツ語ベースで、クロアチア語だのセルビア語だのが飛び交う映画で、それほど日本で知られた俳優さんもいないから、いい映画だけど、日本での公開は難しいかな。

そういえば2009年にロンドン映画祭でのワールドプレミア時に取材したドクターフィールグッド オイルシティコンフィデンシャルがもうすぐ公開。これも日本ではどうかなと思ってたけど、いいぞ日本。インタビュー時にジュリアン・テンプル監督自身「日本公開?日本は最近不景気だしどうかなあ…」と期待薄みたいに話してただけに、うれしい。70年代の熱いバンドを見て、スカッとするのもお勧め。失われた時とさびれたカンビーが、ちょっと寂しくもあるけどね。ロンドン発 俳優・映画情報でも掲載中。

公式サイトOil City Confidential

映画祭終盤

一昨日の参加イベント

The Night Watch/ザ・ナイト・ウォッチ

BBCで、もうすぐテレビ放映するドラマの先行上映で、関係者多数参加。戦時と前後のロンドンを舞台にした、男女、女女、男男の恋愛ドラマ。

リチャード・ラクストン監督は、一昨年のベルリンでイングリッシュマン・イン・ニューヨーク会見にも出てた。メインのジョン・ハートに注目してたから、あまり覚えてなくて申し訳ない気になる。

ハリー・トレッダウェイのほうは、エジンバラ映画祭時を覚えてるのはイケメンだったから?いや、フィッシュ・タンクでは、坊主頭みたいな短髪で気がつかないで見ちゃったから、イケメン認知も弱いな。見た目のまんま不良っぽい役もいいけど、今回のゲイの青年役も、なかなか上手い。

主演で、ハンサムな女性を演じるアンナ・マックスウェル・マーティンは、普通な感じが、逆に強みと思う。

サラ・ウォーターズ・イン・カンバセーション

上の原作者のトーク・ショー。処女作Thipping the Velvet/ティッピング・ザ・ヴェルヴェットもBBCで見た。ビクトリア朝の豪華絢爛な印象のレズビアン・ドラマで、BBCやるなあ、と思ったもの。ドラマチックなストーリーで背景も絵になるような、映像にしやすいものを書く作家みたい。同じくBBC放映の荊の城は、サリー・ホーキンスを原作者も大絶賛。

ブラックプール地震

昨日はブラックプールでの地震が報じられた。

エイプリルフール?と一瞬思ったけど、この時期そんな悪趣味な嘘をつく人もないみたいで、ほんとだった。と言っても、マグニチュード2.2の小さい地震。

ブラックプールは海辺の観光地で、懐かしいような古っぽい遊園地もあったから、ちょっとの揺れでも、しっかり点検はしてほしいけど。

一昨日からロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭が開幕。先日試写したオープニング映画Kaboom/カブーン(3月21日に試写感想と公式サイト記載)に続いて、昨日はもう1本、グレッグ・アラキ作品を見た。

Mysterious Skin/ミステリアス・スキン

主演が、このところメキメキ頭角を現してるジョゼフ・ゴードン=レヴィットだった。若い頃から上手い。エンタメ色の強いカブーンより、シリアスタッチのこっちが好きかも。ちなみにカブーンの主演はトーマス・デッカー。両者とも子役時代の作品を見てた。いつのまにか主演もできるくらいに育ってたのね。( ミステリアス・スキンは2004年作品でジョゼフも若い。カブーンは2010年新作


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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