2011年3月17日 のアーカイブ

日本政府に不信感、イギリス原発報道

昨日の自国民への避難勧告以来、英テレビの報道も変わってきた。福島原発の安全圏を、日本が言っている20キロから80キロに引き上げたイギリス政府の判断と同様、日本政府の発表を信頼していない。

BBCほかのテレビニュース番組に政府の科学顧問チーフ、ジョン・べディントンが登場し、状況が変わり、心配しているとコメント。変わった状況の1つが、ヘリから撮った写真でも確認された、爆発のダメージの大きさだ。アメリカは燃料棒が完全露出しているとし、日本はしていないと言っていることが、それぞれの20キロと、80キロという安全圏算出の違いらしい。露出した燃料棒の温度があがり続け、発火、爆発することが懸念されている。

そうなった際の被害の大きさは、専門家によって意見が分かれている。チャンネル4に登場した2人も、片方がそれほど大きくはないとコメントしている間に、もう一方が、とんでもないと首をふっているという具合。昨日の四方敬之(管首相のスポークスマンと紹介されていた)に隠していることはないかと問うインタビュー映像を再度流したりしていた。昨日はITVでも同様に問い詰められていた。

東京に人通りが少なくなったかわりに、飛行場、駅が混雑している様子など、東京でも避難が始っていることも報じていた。

イギリスの報道を見ている限りでは、80キロ圏外から出たほうがいいように思える。200キロくらいはあるそうだけど、万が一のために東京も離れた方が安心な気もする。

*上を書いた時には、私自身の不安もマックスだったと思います。気分に左右されて書いてしまい、フォールス・アラーム気味でした。今は、最悪の場合でもイギリス、アメリカの勧める80キロ外にいればいいのかなとも考えています。それを19日フォールス・アラームに書きました。

飲み屋で日本人の本音を聞きだしたITV

イギリスも自国民に東京から避難することをアドバイスしはじめたことで、夢から覚めた気がしている。大丈夫だと思いたかったんだな、私は。福島原発の20キロ圏外ならOKというのにイギリスも賛成なら、それほどひどいこともないだろうと。

夜のITVのニュースも、別の夢から覚ましてくれた。若めの男性リポーターが東京の飲み屋で取材、日本のみなさんと乾杯したりしながら、意見を聞いていた。みなさん、元気よく、政府の言うことなんか信用できるかと気炎を上げていた。

イギリスのニュース番組の伝えるべきところを伝えようとするプロっぽさは、なかなかのものだ。ITVも、日本人は飲むと饒舌になるとかなんとか知恵を仕入れ、本音で語る日本人の映像をゲットというところかな。他の局でも、飲みにこそ行かないものの、日本では政府不信があるというようなことは言ってたけど、日本人の口から言ってほしかったのだろう。

うっすらそんな気もしていたが、日本の耐震構造やテクノロジーを賞賛しながら報道するのも、それによって、東京あたりで倒壊したビルがなくても、大きな地震だったということも伝わる。日本人の冷静沈着な国民性を称えるのも、他の国の災害時のような天を仰いで神にむかって大声で嘆き哀しむ人みたいな映像はなくても、悲惨なことが起こっているのだと伝えたいのだろう。心にもないお世辞とは思わない。テクノロジーや国民性に驚いてもいるとは思うが、褒めながら画面から伝わりきれない部分も補っている。

意気消沈するわけにもいかないけど、元気がほしいあまりに、海外からの褒めてくれる言葉に酔って、日本すごい!とか、へんにハイになるのもやばい。

それにしても、東京では飲み屋も営業してて、飲みに行く人もいるんだなあ。一部かもしれないけど、思ったより、もうすでに普通の日常っぽくなってるとこもあるんだ。たいしたものだ。ヤケ酒かもしれないけど、飲みに行けるくらい元気な人がいるとは頼もしい。復興も早そうだ。

*上を書いた時には、私自身もかなり不安でした。気分に左右されて書いてしまい、フォールス・アラーム気味でした。今は、それほどひどいことにはならないのでは、と思います。もし、なっても80キロ外にいれば大丈夫という意味の避難圏のようです。それを19日フォールス・アラームに書きました。


映画ニュース/インタビュー

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