2011年3月6日 のアーカイブ

ヨーロッパ一働くイギリス人?と謙虚な消費者

もともと物覚えもよくないので、年1回しか行かない場所の習慣などは、すぐ忘れる。

ベルリンでも、ああっ、日曜は休みだった!とか、夜は買物もできないんだった!とか、しょうこりもなく毎年やってる。いいかげん覚えろよ自分。

ドイツでは、基本、日曜は休み、夜も休みということになってるようだ。中には、あいてるとこもあるだろうけど、探さないと見つからない。

盆や正月、夜中でも物が買える、ほんとうにコンビニエントなコンビニが、そこら中にある日本から来ると、イギリスでも物が買えない時間が多いのに驚く。ヨーロッパ一勤務時間が長いとか、ホリデーが少ないとかいう、働き者イギリス人説がチャンチャラ可笑しい日本との差だ。

それが、ドイツから帰ると、まんざら嘘でもないかも、と思う。24時間スーパーも増えてきて、今は、それほど不自由は感じないくらいになってるイギリスだ。

当初は消費者目線ほぼ100%で不便さばかりが気になった。でも働かされる方は、日曜や夜中まではしんどいよね。おまわりさんとか救急病院とかは、がんばってほしいけど、休んだところで死傷者が増えることもないだろうレストランや商店くらい、日曜や夜は休むのが健全とも思えるようになってきた。

日本では、働き者ではあったけど、消費者としては甘やかされてたような気もする。売る側がお客様は神様と思うのは、いい心がけかもしれないけど、お客の側がそう思ったらまずい。私の要求を満たせないとは何事!みたいなのは、やっぱり勘違いしてると思う。

だから、ベルリンで映画祭取材後、どこの店も閉まってて、宿のバーでかろうじて買えたポテトチップスを、わびしくポリポリかじりながら原稿書くようなことになっても、もう文句は言わない。店が開いてる時間にサンドイッチでも買っとかなかった自分が悪いと思える謙虚な消費者だ。

きつそうな映画祭

BBCのテレビ番組「カルチャー・ショー」では、オスカー前にマーク・カーモードが勝手に選ぶ映画賞をやってる。自分をかたどったトロフィーあげたり、シャレみたいなものだけど、オスカーで見落とされてた見落としてはいけない人にスポットをあてるのが好ましい。一昨年、主演男優賞がハンガーのマイケル・ファスベンダーだったのを見て、気に入った。今年も アンドリュー・ガーフィールドとか、なかなかいいとこにあげてた。

こないだのBBCテレビ「レビュー・ショー」も、トゥルー・グリッド主演女優のはずのヘイリー・スタインフェルドが助演にノミネートなのは14歳だから?とか、うっかり見過ごしてたあたりに言及。キック・アスや昨年のベルリン映画祭で観客賞を獲得したWASTE LANDにふれてたのも、うれしい。

数人で話し合う形式だった中にいたハンナ・マギルの紹介が映画評論家になってて、あれっと思う。エジンバラ映画祭のディレクターで、例年、映画祭期間中、お見かけしてた。前にレビュー・ショーで見た時には、映画祭ディレクターと紹介されてたはず。調べたら、ディレクターの座を降りることが発表済みだった。ディレクター時代は長い髪をたらしたり、結い上げたりしてゴージャスにしてたけど、ベリーショートで切れる評論家ふうになってた。おしゃれだし、しゃべりも上手でテレビにも向く。

それにしても、映画祭運営、大変そう。マギルも、最初からきゃしゃな印象だったのが、昨年の映画祭時は、もっと細くなってた。イギリスのほかの映画祭同様、国からのフィルム・カウンシルへの予算が切られた影響も出てるようだ。表看板みたいな存在だったショーン・コネリーも、もう80歳で、これまでほど登場しなくなるようだし、エジンバラ映画祭もきびしそう。コネリー同様パトロンとして名を連ねてるティルダ・スウィントンが、がんばる?


映画ニュース/インタビュー

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