2011年3月 のアーカイブ

※お知らせ

出版社ロゼッタストーンからお知らせをいただきました。

今の時期、うれしい前向きなプランと思い、ここでもご紹介したくなりました。少し長いですが、そのまま転載します。

新ロゼッタストーン『理想国会』会員募集!

今回の東北・関東大震災は、日本に第二次世界大戦以来の深い傷跡をこの国に残しました。東京も「計画停電」により、街のムードが一変しています。被害地のために何ができるのか。復興するにはどうしたらいいのか。これからの日本はどうあるべきなのか。焦りのような、もやもやした気分が募ります。

さて、『季刊ロゼッタストーン』休刊から6年が経ちました。書籍の発行を細々と続けながら、私のライフワークでもあるコミュニケーションをテーマにした雑誌をどういう形で復刊するか、ずっと考えてきました。

出版をはじめ既存メディアはじわじわと衰退しています。逆にインターネットが普及し、情報自体の量は以前とは比べものにならないほど多くなりました。ブログ やツイッター等で個人の情報発信を目にする機会も増えましたが、マスコミよりも速く正確な情報、深い分析、違った角度からの見方等も多く見られます。

2000年に創刊した『季刊ロゼッタストーン』第一号編集後記で私はこんなふうに書いています。

――いろんな立場の意見を1冊で紹介できる雑誌、コミュニケーションに役立つ総合誌はできないだろうか。失われてしまった「大家族」に近いものを、雑誌のなかで表現できないだろうか。私はそんなことを考えてこの雑誌を創った。

当時の私は、日本人が自分と考えの違う世界を切り捨て、小さな世界に閉じこもり始めているような危機感から、さまざまな人の違う価値観を結び付ける役割を果たしたいと考えていました。

あれから11年。私がやりたかったことは、ネット上に出現したソーシャルメディアによって実現されつつあります。2000年当時、インターネットでは同じ趣味嗜好の人同士がサークル的に集まる傾向にありました。ところが、今ではツイッター等の登場で、もっと緩やかに、いろんな人が気軽に立場背景が異なる人たちと言葉を交わすことができるようになっています。国民同士が横につながるなかで、社会に関心を持ち、自分でも考えたい、何かしたい…と思う人もだんだん増えてきました。震災以後は、特にそういう傾向が顕著になっています。もちろん私もその一人です。

今の私はただ「結び付ける」だけでなく「生み出したい」と考えています。
日本人ひとりひとりの見識の高さ、判断力は世界に誇るものがあると思います。ネットの世界では、有名無名に関係なく、あちこちで興味深いユニークなつぶやきや会話が飛び交っています。こういう一般の知恵を結び付けたら、これからの日本を考える上で非常に良いアイデアが生まれそうな気がします。

多くの人の意見が集約され、話し合われ、提言される媒体。これが、私がいま思い描いている新ロゼッタストーン『理想国会』です。
いまひとつ明確なビジョンを示すことができない本物の国会に代わって、日本の理想像を一緒に考えませんか?批判ではなく、建設的なプランを考えていきましょう。
従来の雑誌・書籍の枠にこだわらず、多くの知恵や情報を集め、発酵させ、よりすぐれた知恵にして放出する。自分が主体となって情報発信するのではなく新しい知恵が生まれるのを手助けする。……そんな媒体をめざしたいのです。

これまでの雑誌は路線がはっきり決まっていて、「正しいこと」「かっこいいこと」を上から提案する形が主流でした。しかし、今の時代には、多様な価値観の人が集まって一緒にものを考えようというロゼッタストーンのような媒体も必要なのではないかと思います。

そこで、日本のために知恵を絞ってくださる会員を募集します。ぜひ、あなたのお知恵を貸してください。

具体的にはこんな手順を考えています。

1)テーマを決め、まず編集部で信頼できる情報を集め、考えるための材料を会員に提供します。
2)それに対して自由に疑問やご意見、提案をお寄せいただきます。
3)ご意見を参考に専門家(できれば立場が違う2人)を招き、勉強会(理想国会)を開催し、ネット中継します。会員は会場、あるいはネット上で議論に参加してください。
4)そのときの話し合いと、その後寄せられた意見をもとに、編集部でいくつかプランをつくります。
5)多数決で、どのプランがベストかを決定します。
6)できたプランはネット(ロゼッタストーンWEB)で公開し、その後も折に触れて検証し、磨き上げていきます。
7)最後に「こんな日本をめざしたい」という提言集を電子書籍化します。
(大きく意見が分かれたものについては、両案を併記します)

新ロゼッタストーン『理想国会』の初年度テーマはずばり「新しい日本再建案」。会員の方々とコミュニケーションを取りながら、1年かけてこの大きなテーマに取り組んでいければと思っています。

「新しい日本再建案」取り上げるテーマ(案)
(*実際には、テーマは話し合いながら決めていきます)

●そもそもどんな国をめざすのか
私たちはどんな国に住みたいのか。望ましい国家像とは?
●これからのエネルギーをどうするか
原子力発電は続けるのかやめるのか。電力不足にはどう対応するか。自然エネルギーの開発は可能なのか。
●災害対策
次にくる大災害のために何ができるか。今回の教訓を生かして何をすべきか。首都移転は必要か。
●将来を担うこどもたちをどう育てるか
いまの教育の問題点は何か。どういう分野の教育に力を入れていくべきか。
教育格差をどうなくすか。リーダーをどう養成するか。
●国会のあり方を考える
ねじれ状態で機能不全に陥ることをどう防ぐか。衆議院と参議院のあり方はこのままでいいか。選挙制度はこのままでいいか。
●地方自治・地方活性化
東北をどう復興させるか。大阪、名古屋、新潟などでは「都構想」も打ち出されているが、現在の都道府県制度はこのままでいいか。地方をどう活性化するか。
●少子化対策
安心してこどもを産み、育てる環境をつくるにはどうしたらいいか。
●福祉・医療
孤独死をどう防ぐか。介護の現状をどう改善するか。貧困をなくすにはどうするか。
医療の問題点をどう解消するか。
●雇用・経済
不況で求人が少ないなかでどう雇用を確保するか。どの分野に集中的に投資すべきか。
TPPに賛成か反対か。
●財政再建・税制
国の借金を少なくするために何を削減すべきか。税制はいまのままでいいか。
●日本の外交・防衛
世界のなかでどんな国をめざすか。自衛隊のあり方。
●環境・食べ物・農林水産業
地球温暖化対策。食糧自給率はいまのままでいいか。日本の農業、漁業、林業をどう発展させていくか。
●その他 選択的夫婦別姓制度について、検察・裁判所について etc.

こうした大事な問題を、私たちはほとんど「お上」にまかせて、のんびり暮らしてきました。でも、そろそろ日本の問題を真面目に自分たちで考えたほうがいいような気がするのです。

福沢諭吉は『学問のすすめ』のなかで、こんなふうに述べています。明治時代に書かれた本ですが、今の私たちにあてはまりそうなところもあります。

*  *  *

国の文明というのは、形で評価すべきではありません。学校であれ、工業であれ、軍隊であれ、これはみんな文明の形です。この形を作るというのは難しいことではありません。ただ、金さえあれば、買うことができるのです。
けれども、ここに形のない重要な物があります。これは、目に見えず、耳で聞くこともできず、売り買いもできず、貸し借りもできません。国民の中にすみずみまで存在して、その影響は非常に大きく、この物がなければ、学校以下、何であれ、実際の用を足しません。これこそ、本当に文明の精神ともいうべき、大変重要なものです。
それは、何でしょうか。これが、人々の独立の気力です。(中略)国民に独立の気力がなければ、文明の形がいかに整おうが、無用の長物となってしまうのです。
そもそも、なぜわが国の国民に気力がないのか、その原因をたどってみると、はるか昔から、全国の権力を政府が一手に握り、軍備や学問、工業、商売に至るまで、どんなささやかな事務であろうが、政府が関わらないものがなかったからです。国民はただ政府が命じるところに向かって奔走するだけでした。あたかも、 国は政府の私有物で、国民は国の居候のような存在だったのです。(中略)今、日本のようすを見ると、文明の形は発展したように見えますが、文明の精神としての国民の気力は、日に日に退歩しているように見えるのです。
(中略)
国の文明というのは、政府の上のほうから興るわけではなく、庶民の末端から生じるわけでもなく、中産階級から興って、大衆の向かうところを示し、政府と並び立ってこそ、初めて成功が期待できるものなのです。
(中略)
我が国の文明を発展させてその独立を維持するためには、ただ政府の力だけではできません。ならば、まず、私たちから事業の先例をつくり、向かうべき道を示そうではありませんか。               (弊社発行『独立のすすめ』より引用)

*  *  *

私も諭吉にならって呼びかけてみます。まず、私たちから先例をつくり、向かうべき道を示そうではありませんか。
というわけで、新ロゼッタストーン『理想国会』趣旨に賛同して参加してもいいと思われる方、ご連絡ください。細かい内容はご相談しながら決めていきたいと思います。

■新ロゼッタストーン『理想国会』の会員特典

1)毎月のテーマの資料をメールでお送りします。
2)現地で、あるいはネットを通じて勉強会(理想国会)の議論に参加できます。
もちろん、勉強会の前後もぜひご意見をお寄せください。
*会場代を別にいただく場合があります。
*現地参加は、希望者が多い場合は抽選になる可能性もあります。
3)どのプランを取り上げるか、採決に参加できます。
4)電子書籍の内容と同じものをメールでお送りします。

■年会費 5,000円(2011年5月~2012年3月までの11カ月)
*4月は準備期間。一緒に今後の方針を考えてください。勉強会の第一回は5月からとなります。
*途中から参加の場合は500円×残り月数となります。

■申し込み方法
会員参加ご希望の方は、件名に「理想国会参加希望」と書いて staff@rosetta.jp まで、メールでご連絡ください。

●住所・お名前・電話番号・メールアドレスをお願いします。
(ご意見、ご希望があれば一緒にお願いします)
●折り返し、メールで振込先をご連絡しますので、指定の銀行に1年分の会費5,000円を振り込んでください。

株式会社ロゼッタストーン
担当 弘中百合子
171-0021 東京都豊島区西池袋5-26-9-507
電話:03-5986-8088
FAX:03-5986-8087
e-mail staff@rosetta.jp
URL http://www.rosetta.jp

フィーダーもチャリティー

最近は起きてすぐつけるのが日課となった朝のBBCテレビBreakfastに、フィーダーが登場。収益金全額寄付となる地震被災者へのチャリティー・シングルSide By Sideを紹介してた。

べーシストのタカ・ヒロセが日本人というのは知ってたけど、フロントマンのグラント・ニコラスのパートナーも日本人だったんだ。よけいに親近感。

けっこう曲は好きだけど、メンバーのことはあまり知らなかった。調べたらドラマーのジョン・リーが自殺してたのも見つけて驚く。当時のニュース記事など読んで、今更ながら心を痛める。

新聞では、イギリスにまで福島からの放射性ヨウ素131が届いたというのを大げさに書いてるタブロイド紙もチラホラ。昨日、ここでも書いた通り、たいした量でもなく、テレビでは短くサラッと報じられたニュースだ。枝葉をつけて騒ぐのが仕事でもあるようなタブロイド紙は、信用しないまでも面白く読んだりもしてたけど、今回は、さすがに、あんまり、いい気はしない。

プルトニウム検出でも前進

原発付近のプルトニウム検出や、スコットランドのグラスゴーでも福島からと思われる放射性ヨウ素131が検出されたことなどが、報じられる。地球は1つ、こんなに離れたイギリスも同じ空気でつながってるのだなあなんて、ちょっとしみじみ。

どちらも検出量が微量だったせいか、それほど大きい扱いではなかった。ITVニュースでは、報じられた個々のマイナス要因にかかわらず、前進している、コントロールできているというアメリカとイギリスの専門家の意見があった。

BBCテレビの朝のニュース番組Breakfastのゲストが、昨日もニュースの合間で見たデヴィッド・ギャレットだった。今度はニルヴァーナとかメタリカを演奏してた。将来、この人の演奏を聴くと、東北地方太平洋沖地震を思い出すことになりそう。

あおる報道、コメディアンがチクリ

日本の地震が、ニュース報道とその解説番組から、よそへも移ってきた週末。

チャンネル4とBBCでは、それぞれ、1時間の科学ドキュメンタリーやってたし、チャンネル4ではコメディアンが時事問題を扱う番組でも取り上げられてた。お笑いの人は、笑いに紛らして、実はみんなそう思ってた、みたいなところを鋭く言ってくれる。今回も、あおりにあおった新聞とかチクリ。メルトダウン!だ、避難しろ!だと大げさに報じたとこ、今となっては、避難した人(その必要もなかった地域でという意味と思います)は、そろそろ戻ってもいいかもよ、くらいのことは言わなきゃ、だって。

被災地ではないイギリスのメディアがあおるのを(日英の報道の違いについては19日のフォールス・アラームご参照を)責める気はないけど、ちょっと溜飲を下げた。

週末はニュースも少なめで、各局移りながら見ても、たいして日本のニュースもなし。情けないけど、リビアのニュースも、あまり頭に入ってこないし、これまで、けっこう見てたドラマなんかも、どうでもよくなってる。カチャカチャしてる時に唯一オッと止めたのが、オーケストラがビートルズとか聴き馴染みのある曲目を演奏してるコンサートのドキュメンタリー。

頭がほかのことでいっぱいになってる時でも、注意を引く音楽の力はすごい。いや、イケメンの力だったかも。バイオリニスト、クラッシック界のベッカムとも呼ばれてるデヴィッド・ギャレットという人だそう。興味のある方は、ググッてみてください。

ヨーロッパの放射能基準は日本より緩め

一昨日にチャンネル4のニュースで言ってたイギリスの水の放射能量の上限500ベクレル/リットルはヨーロッパ基準のよう。

AFPの記事で欧州原子力共同体で出してる基準を見つけた。それによると、液状のもの500ベクレル/リットル、乳幼児の食品150ベクレル/キロまたはリットル、乳製品500ベクレル/キロまたはリットル、そのほかの食品2000ベクレル/キロまたはリットルだそう。

やっぱり、ニュースで言ってた日本の基準は厳しいというのはほんとうみたい。

※放射能量などと大雑把な書き方をしてしまいましたが、放射性ヨウ素についての基準です。AFPの記事から該当箇所を貼っておきます。(4月15日追記)

The maximum dose for radioactive iodine, according to Euratom guidelines, is 150 Bq/kg or becquerels per litre (Bq/l) for infant food; 500 Bq/kg or Bq/l for dairy products; 2,000 Bq/kg or Bq/l for other foods and 500 Bq/l for liquids intended for consumption.

ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭 試写

SASHA

ゲイの男の子のカミングアウトストーリー。それが家族に知れるまでの過程で、昔かたぎの父親についてきた母親の鬱憤とか、ユーゴスラビアから移民してきたドイツでの思いとかも出てくるけど、重苦しくなくコメディタッチにしてるのが上手い。

公式フェイスブックSasha Film | Facebook

予知?

不思議な体験、と思ったけど、よく考えたら、不思議でもない体験をした。(怖い話ではないのでご安心を)

ふいに誰かの顔が思い浮かんだけど、誰だったかがわからない。…誰だ、これ?何で出てきた、この知ってそうだけど、よく知らないお人?ということがあって、少したった頃に、とうのその人からチャリティーのお知らせが。私ってエスパー?と思いそうになったけど、よく考えたら、なんとなく納得。

11日の朝つけたBBCテレビに現実とは思えない日本の様子が、いきなり現れた時から、アワアワしながら地震のニュース追ってるだけで、実際に助けになるようなこと何もしてなかった。今頃、募金しなきゃと思いあたった始末。その後、チャリティー取材なんかもあって、ぼんやり考えてた、すぐに支援を行動に移してる人も、たくさんいるなあ、そういう実行力のある人と、アワアワになっちゃう人は、どこが違うんだろう…というこの頃。名前は忘れても、どことなく、こういう時何かしそうな人として頭の中にインプットされてた人の顔が浮かんだのでは?

ところで、去年の10月に観て、カズオ・イシグロ原作映画の登場人物に共通する日本的な要素について考えさせられたわたしを離さないでが、ロンドン発 俳優・映画情報に掲載中。その時に考えたことが、今の状況の日本にいる人たちと重なるようで、この時期公開なのも、ちょっと不思議。

水はイギリスより放射能少ないかもしれません

放射能が基準を上回った水道水を乳幼児に飲ませちゃいけないというお触れがでた東京、心配だけど、それほど心配しなくてもいいというのがイギリスの報道。

チャンネル4のニュースでは、基準を超えたのは、もともと日本の基準が、大変厳しいからという意見。100ベクレル/リットルという基準だから210ベクトル/リットルで倍以上になってるけど、イギリスでは500ベクレル/リットルだって言ってる。日本は乳幼児100ベクレル/リットルで、乳幼児以外が300ベクレル/リットルだけどね。

イギリスは大人も乳幼児もいっしょなのかい?それとも、もともと水道水、赤ちゃんに飲ませちゃいけないことになってるの?赤ちゃんの間に飲む量はたかがしれてるから、あまり、危ないとか言ってないわけ?

公式の水質基準の出てるとこネット検索してるけど、今のとこ見つかったのは牛乳がヨーロッパでは500ベクレル/リットルの基準だというロイターの記事くらい。水、牛乳とも同じなんだろうか?乳幼児はどうなるの?

日本のお触れをまもっていれば、かなり安全ということと思います。ヨーロッパが心配しなきゃいけない基準なだけ?

※その後、イギリス基準のもとと思われるヨーロッパでの上限を見つけ25日のブログに記載。あくまで上限なので、普段は、もっと低いみたい。赤ちゃん含め500ベクレル/リットルの水飲まされてるのかと驚いたけど、さすがに、そんなことはなかった。

 

ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭 試写2日目

Break My Fall

行き違いだしたレズビアンカップルの話だけど、そのまま男女のカップルにしてもいけそうなストーリー。ところどころ低予算を感じさせてしまうとことか、わかりにくいとこもあるけど、終わり方とか、いい感じ。これが長編第一作目の監督らしいから、これからを期待しても良さそう。

公式サイトBreak My Fall


映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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