2011年1月 のアーカイブ

アイリッシュ ハリウッド産×本場もの対決 

深夜、P.S.アイラブユーONCE ダブリンの街角 を、チャンネルは別だけど、ちょうど一方が終わった頃もう一方が始るタイミングで放映してたのを、立て続けに見た。

PSは初めて、ONCEは公開の頃にセント・パトリックス・デーの催しで見て以来。期せずしてアイルランド絡みの恋愛もの2本を立て続けに見て、自然と比較研究。

やっぱりONCEいいっす。

オスカー獲得のライブ感あふれる歌声といい、それぞれ恋愛で傷ついた男女が、音楽をきっかけに知り合い、優しく寄り添うも、くっつきそうでくっつかないあたりが、たまらない。単に男女としてつがうより深い。

そこいくとPS、ヒラリー・スワンク演じる主人公が死んだアイリッシュのダンナ(ジェラルド・バトラー)、いつも身近にいる男性(ハリー・コニック・ジュニア)、ダンナによく似たアイリッシュ(ジェフリー・ディーン・モーガン)のみんなとうまくいくうえ(これがまた、みんないい男)、おしゃれな職業まで手に入れるという大変都合のいいハリウッド的ストーリー。

とけなしつつ、見てる時は、しっかり泣いてたけど。ジェラルド・バトラーはこれで女性ファン増やしたんだろうなあ。まあ、中には「スパルターッ!!!」(300より)の怒声にメロメロなんて変わった趣味の方もいないとも限りませんが。

ということからも、わかる(?)ように、泣かせるからって、それが傑作かというと、そんなことはない。なんでも泣く人は泣くのだ。泣かせるのは、笑わせるより、簡単だって言うしね。

例えるならPSが観光宣伝用綺麗なとこどりアイリッシュとしたら、ONCEはリアル・アイリッシュ。小さいお店を営むお父さんから、テレビ見に集まってくる移民、ひったくりのお兄さんまで、特別かっこよくもない人たちを、暖かく見ているのがしみる。

みんなきれいで、おしゃれな仕事してて、素敵に暮らしてる嘘っぽい世界も、目の保養にはいいけどね。

日本キワモノ紹介番組で気になった先生

ジャスティン・リー・コリンズの日本紀行を見た。

番宣から予想した通り、キワモノっぽいカルチャー中心に広く浅くのドキュメンタリー。

ホスト体験してみたり、ラブドールの収集家を訪ねたり、日本人でも見たことないような場所ばかりで、それなりに楽しく見たが、デート講座を開催してるとこのえらい人が富田隆だったような…。昔はテレビでコメントとかしてる大学の先生だったと思うけど。それとも人違い?

ベルリン映画祭ほぼ出揃いました

ベルリン映画祭、参加作品がほぼ出揃った。

第61回ベルリン国際映画祭、日本映画の正式出品作が多数!巨匠から現役学生監督と幅広く – シネマトゥデイ

日本のみなさまは既にご覧になっている作品もあるようですが、私は見てないものばかりで楽しみ。

コリン・ファース受賞で久々登場のこの人

 

ゴールデン・グローブ賞、決まりましたね。

下馬評通り、ソーシャル・ネットワークがぶっちぎり。

これまでここで書いてきたように(ティンバーレイクが意外にいいソーシャル・ネットワークオスカー狙えそうなザ・キングズ・スピーチと、三池らしいエグイとこもありの十三人の刺客英国王のスピーチ派の私だが、中でも一押しのコリン・ファース(ロンドン映画祭からのお勧め作品)の主演男優賞、ソーシャル・ネットワークの方では評価したいデヴィッド・フィンチャー(オスカー分け合うってことで、どうでしょう?)の監督賞には満足。

今、日本で公開中のソーシャル・ネットワークレビューは、わたしを離さないでスパイダーマンと注目を集めること必至のイギリスの注目株アンドリュー・ガーフィールドのロンドン映画祭での写真とともにロンドン発 俳優・映画情報に掲載中ですので、そちらもよろしく。

ところで、ギャレス・ゲイツがファース受賞に対してコメントしてたニュース番組があった。しばらく見ないと思ったら、今はスピーチ・セラピストもしているそう。ギャレスと言えば、デビューのきっかけとなった歌手発掘番組ポップ・アイドルでのオーディションで、自己紹介時に審査員から「自分のペースで大丈夫だよ」みたいなことを言われてた自他共に認める吃音の人だった。それが、デビュー頃には、すっかり克服してたものな。

ジョーダン(現ケイティ・プライス)とのスキャンダル以降、表舞台からはほぼ消えちゃった形だけど、浮き沈みの激しいアイドルとしてやってるより、そういう道に進んだのは、かえってよかったんじゃなんて思ってしまった。英国王のスピーチのセラピストも本業は俳優だったようだし、芸能の人が向いてる分野なのかしら。

みんな、がんばってたのね

昨夜、深夜のテレビでThe Big Man(邦題スピリット 傷だらけの栄光だって)を見た。

主役がリーアム・ニーソンで、脇にはヒュー・グラントやピーター・マラン、おもしろいとこではビリー・コノリーまで出てる。ニーソンとグラントはそれぞれシンドラーのリストフォー・ウェディングでブレイクする少し前だし、マランやコノリーも今ほど有名じゃなかった頃だ。

ゆるめのストーリーに、音楽も今聞くとわざとらしいと言おうか、大げさで、乗れない感じだけど、ブレイク前のみなさんは、今とはそれほど変わらない、いい演技。作品的にはイマイチだけど、みんな、ドカンとくる前から、それぞれがんばってたのねーと、ほのぼの見てしまった。

見えないからエロティック&作家の創造力

昨日の続き。

真珠の耳飾りの少女は映画より本の方がエロティックだ。

映画のコリン・ファースのフェルメールとスカーレット・ヨハンセンのモデルという配役には文句なし。読む時も映像が自然に浮かんで、そのイメージに邪魔されないくらいピッタリだ。

もともとの話が、想像させることで醸し出すようになってるから、本の方に分があるのだろう。

主人公にされている、フェルメールの絵画の中でも一番有名な絵のモデルが、髪の毛を絶対見せない。本人が、髪を出した自分を、別の自分=性的な自分と認識している。

普段はメイドとして白いキャップですっぽり覆ってるし、モデルとなった際も布をターバン風に巻きつける。それだからこそ、ターバン巻いてるとこをフェルメールに見られたりする場面はドキッとする。

髪の毛を出すのは拒否するのに、耳飾りをするために耳たぶに穴まで開けたり、口が半開きで描かれていたりするのも、本の方が意味深に描かれる。

読んだのはハーパーコリンズから2005年に出たハードカバー。なかなかいい作りだ。

作中に登場するそれぞれの絵がちゃんと綴じこんであるから、よくわかる。著者トレイシー・シュヴァリエも新版では絵が入ったと喜んでた。この物語ができた経過が明かされてるあとがきも、本の中身に劣らないくらいワクワクした。

実際には謎だというモデルをフェルメールの家に仕えるメイドとした時点で、もう下地は整っている。

妻も入ることを許されないアトリエの掃除係、物の位置を動かすことなく綺麗にしなくてはいけない、に選ばれるあたりから、画家のお眼鏡にかなった繊細な目を持ったメイドとして、もう妻とのライバル関係が予想されてハラハラ。ウーン、上手い。

それで、絵の中の少女に見て取れるフェルメールに寄せているであろう信頼、それでいて身内ではないような感じも綺麗に説明できてる。

フェルメールの家の経済状況とか、むこ様の立場とかの資料は残ってて、それは再現したようだ。メイドを使うような家柄には違いないけど、子沢山で楽な暮らしではなく、43歳で亡くなったのには心労もあったらしいというのが泣かせる。

見てから読んでも、読んでから見ても、面白い作品。

Girl with a Pearl Earring

Girl with a Pearl Earringを読んだ。映画真珠の耳飾りの少女の原作だ。

映画を見て、ストーリーはわかっているけど、面白かった。

邦訳本もあるけど英語Girl with a Pearl Earringのが日本でも買えるようだ。平明な英語でわかりやすく読みやすいので、原文で読むのがいいかもしれない。

 




映画ニュース/インタビュー

シネマトゥデイに書いている映画ニュース/インタビューはYahoo Japanなどに配信されています。

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