先週は、ジパング・フェストという今年から始った日本映画祭の松江哲明監督特集に行ってみた。じきに映画ニュースにあがりますので、イギリスでどんなふうに受けとめられたかなどは、そちらでよろしく。
見たのは童貞。をプロデュース1とあんにょん由美香。こういう映画祭でもなければ、見なかったような映画。
童貞。をプロデュース1は2もあって、あわせて童貞。をプロデュースになってるそうで2も見たくなった。
若松孝二監督がピンク映画から出たのは知ってたけど、他にもたくさんいい監督が出てるのね。
映画、イギリスのあれこれ by Yukari
先週は、ジパング・フェストという今年から始った日本映画祭の松江哲明監督特集に行ってみた。じきに映画ニュースにあがりますので、イギリスでどんなふうに受けとめられたかなどは、そちらでよろしく。
見たのは童貞。をプロデュース1とあんにょん由美香。こういう映画祭でもなければ、見なかったような映画。
童貞。をプロデュース1は2もあって、あわせて童貞。をプロデュースになってるそうで2も見たくなった。
若松孝二監督がピンク映画から出たのは知ってたけど、他にもたくさんいい監督が出てるのね。
EMA(Education Maintenance Allowance=教育補助金とか教育維持手当とかの訳のよう)カットへのプロテストが続いている。日本の団塊の世代の人とかが見たら懐かしくなるんじゃないかというような、学生大暴れの光景がテレビでも連日流れる。
近所のセカンダリースクール(日本でいう中~高校位)でも、授業ボイコットを企てた生徒と、阻止しようとする先生が、鬼ごっこしたりしていて楽しそうだ。
真剣にプロテストする学生も、もちろんいるだろうけど、中には単に憂さ晴らししてるフーリガン的な人や、ただのお調子者とかもいそう。ビルの上から消火器投げて捕まった18歳とかも、ちょっと気の毒。何にせよ、死傷者が出ないうちに治まればいいけど。
ISOLATIONが、BBCのテレビ番組でとりあげられた。
去年のエジンバラ映画祭で取材した(ビッグイシュー日本版|バックナンバー)ドキュメンタリー映画だ。除隊後、ホームレスの経験もした元兵士のカメラマン、スチュアート・グリフィスが案内役となって、グリフィスの被写体となった傷ついた帰還兵を再訪するもの。共同監督のルーク・シーモアとジョセフ・ブルは音楽ビデオを作っていたというだけあって、映像と音楽もシャープな秀作だったけど、この手のドキュメンタリーが全国一斉公開みたいなわけにはいかないのは日本もイギリスも同様だ。
プレミアだったエジンバラは去年の6月。それから約1年半、映画祭出品や単館上映を続けているようだけど、このBBCの番組がはずみになって、もっと広く上映されて、日本でも公開されたらいいな。
ちょこちょこ別のチャンネル見たりもしつつ、最後まで見てしまったチルドレン・イン・ニード。と言っても、番組自体24時間とかではなく、夜7時から夜中の2時まで途中ニュースが入ったりしながらの約7時間。
過去の名場面集が面白かった。その中にルー・リードのパーフェクト・デイが。1972年にリードがヴェルヴェット・アンダーグラウンドとしてデヴィッド・ボウイのプロデュースで出して、それを1997年に自分以外にもボウイとかボノとかたくさんで歌ってるのがチルドレン・イン・ニード用。
あれっ?今年はスーザン・ボイルが歌ってたぞ。リードから許可が下りなかったとか読んだ気が…。調べたら、イギリスではOKでもアメリカで歌うことが法的にクリアになってなかったということらしく、リード自身は許可しただけでなく、ビデオにも協力してるんだそう。なーんだ。
ポール・マッカートニーとかリリー・アレンとかも出てた去年や、物真似芸人がトニー・ブレアやってるときに本人が出てきた何年か前のもリアルタイムで見てたけど、比べると今年は小粒だった気がする。一番の目玉がロビー・ウィリアムズが戻ってきたテイク・ザットだもん。イギリス的には、大きいのかもしれないけど。
チルドレン・イン・ニードをダラダラと見た。
長時間チャリティ番組がゆるいのは、日本と同様かそれ以上、夜中になると、さっきやってた部分を、そのまま再放送したりで、そこまで一生懸命見るほどのものでもない。見るものというより、募金するものだから、それはそれでいいけど。
毎年隠れた目玉となっているのが、BBC局アナによる演芸。もちろん、歌い踊る女子アナが目玉だ。知的な美人ということで、女子アナをありがたがるのは洋の東西を問わないようだ。と言っても、報道局のアナだから、年齢も高めで、アイドル臭のないのは、まだ許せるけど。
今年の出し物はレディー・ガガで、男子アナのみなさんは、歌詞に合わせて出てくるパパラッチという完全なわき役。
座ってニュース読んでるのが、もったいないようなスタイルのいい人が多いから、ガガ風も様になってたけど、ガガにしては露出度イマイチだったのが、つまらない。って、オヤジか、わたしは。
ロンドン発 俳優・映画情報にハリー・ポッターと死の秘宝Part1があがりましたので、よろしく。
ハリポタはコテコテのハリウッド大作ではあるけど、撮影地もキャスト、スタッフもイギリスのいいとこがいっぱい出てくるのがうれしい。
今回のハリポタ出演陣の中でもリス・アイファンズのことを書いてて、ピーター・マランとニック・モランの名前もあげた。
マランについては10月に書いてるけど、モランもここに書いておこうっと。ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズの主演で有名な俳優だけど、監督としても、なかなか。
映画監督デビューのTelstar(公式サイトTELSTAR THE MOVIE – OWN IT ON DVD 28.09.09)は、ヒット・メーカーとなるも最後は殺人まで犯してしまう(最近、アメリカでもいましたね)ジョー・ミークの実話を基にして、リバティーンズのカール・バラーとかも出てる音楽もの。波に乗ってる時と、うまくいかなくなってからの危なくなっていくミークを演じるコン・オニールが圧巻。この人は舞台のテルスターでも同じミーク役をやってる。
続いてのThe Kidsも、ひどい家庭内いじめにあってた少年の実話を基にした映画。ここでもコン・オニールが父親役で出てるほか、トム・バークも両方に出てて、モランお気に入り俳優らしく、若いけど上手い。テルスターではボケたとこのあるバンドメンバー、ザ・キッズでは事なかれ主義のお役所の人を、いかにもいそうな感じで演じてる。
両作ともストーリーは暗いけど、音楽の使い方とかがかっこよく、ちょっとガイ・リッチーの影響を受けてるようなとこも見える。まだ大傑作とまではいかないけど、悪くない。
ケイト・ミドルトンって、ミドル・クラスの家の出だったのね。お金持ちではあるけど。しゃべり方もポッシュじゃなくて普通なのが好感持てる。
ダイアナ元妃の婚約指輪が、そのまま婚約指輪となったこともあって、比較して報じてるとこが多い。最初からカミラがいながら結婚したチャールズと違って、学生時代からの長い付き合いで、ほんとうに好きあっての婚約ということを評価するふうだ。
花嫁衣裳は、イギリスのデザイナーが手がけるはずだそうで、経済効果や、トーリー政権にも、いい効果が予想されてる。
ウィリアム王子がケイト・ミドルトンと婚約発表したようだ。来年の結婚予定だそう。おめでたいニュースだし、イギリスはとうぶんそれで盛り上がりそうだ。
今、イギリスはちょうどお昼だけど、そのニュースが駆け巡っているところ。じきに本人のコメントとか写真とかも出るのだろう。にわか王室ウォッチャーになって楽しもう。
昨日書いたことに補足。
ソーシャル・ネットワークは映画としては地味だ。キングズ・スピーチの方が華がある。そのあたりがオスカー好みと思うけど、ソーシャル・ネットワークの上手さも捨てがたいとこなので、デヴィッド・フィンチャーに監督賞でどう?あれだけいい映画をたくさん作ってるのに、まだオスカー獲得してないし。同作品から作品賞と監督賞が出ることが多いけど、そうじゃないこともたまにはあったから、今回も監督賞だけデヴィッド・フィンチャー。
キングズ・スピーチのトム・フーパー監督は、まだ若いし、これからの人だから。おっと、そのへんで、作品賞もソーシャル・ネットワークってこともあるかな?いや、サム・メンデスも30代での長編監督デビューのアメリカン・ビューティーで作品賞とってるから大丈夫か。
フーパー監督、映画はくたばれ!ユナイテッド-サッカー万歳!–に続いての2作目だけど、テレビでも、いいのを作ってる。日本でもエリザベス1世~愛と陰謀の王宮~とかは見られるようだ。両方とも、邦題がおおげさな気がするけど、いい作品だ。その前にはイーストエンダーズみたいなソープドラマも何篇か作ってる。
そうえいば、昨夜、ながらテレビでチラチラと見てた理想の恋人.comの、夜中にコンドーム探して街中を車で爆走するカップル、イーストエンダーズでも全く同じエピソード(フーパー監督の回ではありません)があったのを思い出した。そうか、この映画が元だったんだ。
ソーシャル・ネットワークを見た。
ジェシー・アイゼンバーグやアンドリュー・ガーフィールドがいい演技するのはこれまでも見てたけど、ジャスティン・ティンバーレイクのいかにもバブリーなIT長者が意外によかった。こないだの十三人の刺客の稲垣吾郎といい、アイドル出身と思ってあなどってはいけないな。
アイゼンバーグは、頭はいいけど、人間的にどうかと思うようなこともしちゃって、それを自分でも割り切れずにいるコンピューターオタクを、すごくうまく演じてた。マイケル・セラとキャラがちょっとかぶってるから、先にブレイクしたセラが有利かと思ってたけど、これでシリアス役が増えて、コメディが多くなったセラと住み分けるかも。
ガーフィールドはここでもまた、共感を集めそうな役。わたしを離さないで、Red Riding、BoyAと、どれも可哀想なことになっちゃう人だった。そういうのがハマルというのは得だな。そういう意味でスパイダーマンもあってると思う。
デヴィッド・フィンチャーだと、ファイト・クラブやセブンの方が好きだけど、その2作 にも劣らない切れ味で実話を見せているのは、すごい。出てる俳優は若いけど、作品としては大人っぽいと言えるかもしれない。イギリスとか、みんなFacebook使ってるから、その創成期を見るのはスリリングでもあるかも。
これと、キングズ・スピーチがオスカー有力と言われてるけど、私はキングズ・スピーチ派だな。単に、ハーバードのコンピューターの天才より、吃音の国王の方が、共感できるというのもあるけど。